
みなさん、こんにちは!
9月6、7日の2日間で愛媛県と香川県を中心にドライブを楽しんできました。
目的は愛媛県道の駅制覇と、大目標「お遍路の結願」です。自分では四国総決算の旅と位置づけ、遍路転がしの難所に挑みました。そして山頂に向かう狭いクネクネ道を複数登り、格好良くいうと天空ドライブを堪能しました(^^;)
タイトル写真は結願後に参拝した一番霊場「霊山寺」でいただいた四国八十八カ所霊場満願之証です。
<9月6日(金)第一日 ~伊予-久万高原-松山-西条-観音寺~>

日付が変わるとほぼ同時に出発。前日の三重県北部豪雨の影響で新名神の新規開通区間は通行止めのため、東名阪で亀山から新名神ルートで関西に抜けました。その後は順調に新名神から山陽道に入り、明石海峡ルートで四国入り。
完全4車線化で快適になった高松道から松山道と四国を横断して伊予ICで長い高速区間が終了。R56を南下して伊予市「道の駅 なかやま クラフトの里」CPを取得して、ナビの案内通り険道を進んで内子町「道の駅 小田の郷せせらぎ」で休憩。隣接している写真の滝は景色も良く、せせらぎの音を楽しめました。

やや酷道となるR380を東進して久万高原町に入り「道の駅 みかわ」CPを取得時は予定時刻より1時間30分も早かったので、サーキットCP「ハイランドパーク みかわ」まで険道をGO(^^;)
片道10km以上のクネクネ道と格闘して写真のゲートに到着してCPゲット。四国のサーキットは阿讃の血?を受け継いでいるように感じました。
景色は見えませんでしたが一つ目の天空です(笑)

当日の天気予報は晴れながら、久万高原に入ると強い雨に祟られました(泣)
雨が降り続く中、第45番 岩屋寺の駐車場にクルマを駐め、いよいよお遍路に突入です。

◆第45番 岩屋寺(愛媛県久万高原町)
このお寺は自力登山しか本堂に辿り着く方法がなく、遍路転がしの難所として知られています。うわさ通り苦行の道、雨と汗で体はズブ濡れとなりましたが、岩に組み込まれているようにそびえ立つ本堂の景観に圧倒されました。2つ目の天空ミッション完了です。そして下山しクルマに戻ったときは、もう苦難の歩き遍路は終わったと思っていました…

◆第44番 大寶寺(愛媛県久万高原町)
駐車場からの上り坂と、本堂までの階段にはやや苦労しましたが岩屋寺の後だったので楽に感じました。付近の「道の駅 天空の郷さんさん」CPを取得して久万高原町を後に。

◆第46番 浄瑠璃寺(愛媛県松山市)
松山市内に入ると道路は混雑。お寺の駐車場が分からずちょっと駐めるのに苦労しました。

◆第47番 八坂寺(愛媛県松山市)
46番からは歩いてもいける距離。ひょっとしたらこちらのお寺の駐車場で2箇所参拝するのが正しいのかもしれません。

◆第48番 西林寺(愛媛県松山市)
県道40号沿いの大きい駐車場にクルマを駐めましたが、お寺のすぐそばにも駐車場がありました。ちょっとした歩き遍路になってしまいました(^^;)

◆第49番 浄土寺(愛媛県松山市)
特に問題なく順調に参拝できました。

◆第50番 繁多寺(愛媛県松山市)
道後温泉間近の場所です。昨年西日本豪雨の時は51番まで廻っていました。

松山道に乗って伊予小松ICで降りて西条市内入り。時間に余裕があったので「瀬戸内海サーキットコース」に立ち寄りました。道幅が狭い区間がありますが、それほど難易度は高くありません。

◆第62番 宝寿寺(愛媛県西条市)
いろいろと問題を聞いていたお寺で、お昼に休憩時間があるという情報(誤りでした)があったので61番の前に参拝しました。CPはこの場所にセットされていますが、61番でも御朱印がもらえます。いろいろな軋轢があるようで気になる方は事前に調べて参拝した方が良いかもしれません。

◆第61番 香園寺(愛媛県西条市)
駐車場から向かうと巨大な建物にまず圧倒されます。そして本堂は建物の中にあります。先ほど立ち寄ったお寺を威圧するために新たに建て直したと感じたのは考えすぎでしょうか…。私たちは62番の御朱印をいただいた後だったので、ちょっと嫌な顔をされただけで済みましたが、前の参拝者は「ここで62番の分も」とやや強引に勧められていました。

◆第63番 吉祥寺(愛媛県西条市)
道中問題ありませんが、ここでも62番について注意事項をレクチャーされます。“ライトお遍路人”には正直どう判断したら良いのかわかりません…

さてクルマ遍路では道的にも値段的にも最難関といわれる横峰寺に向かうため、平野林道に入ります。しばらく走ると料金所があり普通車なら1850円を泣く泣く?支払います。でも伊吹山ドライブウェイと違って幅員は終始狭く、これが有料道路?とみなさん多分思うような道です。
それでも山頂駐車場からの景観は天空感を満喫できます。

◆第60番 横峰寺(愛媛県西条市)
駐車場からは結構長い下りを歩きます。ということは帰りは登りだなと考えながら本堂に到着し、無事参拝できました。

林道を注意しながら下って「石鎚神社」に向かう道は激狭で、ちょっとビビりました(^^;)
◆第64番 前神寺(愛媛県西条市)
とにかく格好良い!という印象が残ったお寺でした。

「伊曽乃神社」から名水「うちぬき」とCPをゲットして新居浜市に進み「新居浜市立別子銅山記念図書館」から写真の「道の駅 マイントピア別子」に到着。
これにて愛媛県道の駅(29箇所)コンプリートです。

銅山跡など施設が多く1日中過ごせる道の駅ですが、時間が押しているので記念は名物のいよかんソフトクリームです。でも写真を見るとみかんソフトかもしれません(笑)
道の駅コンプは46県目、全国制覇まで岩手県を残すのみとなりました。

◆第65番 三角寺(愛媛県四国中央市)
再度高速に乗って三島川之江ICで降りて、やや険道を走って到着。この後の難所66番(雲辺寺)は春に取得済みなので高松道に進みます。

◆第67番 大興寺(香川県三豊市)
今旅の香川県最初の訪問地となりました。道中は特に問題ありません。ここで17時の“門限”時刻が迫り本日のお遍路は終了です。

ここで宿にチェックインするか観光地に立ち寄るか迷ったのですが、サンセットを待たずに「父母ヶ浜」に向かうことにしました。干潮時は世界的に有名な南米の「ウユニ塩湖」のような美しい水鏡が見られるそうです。
でも当日の干潮時刻はかなり遅いため水鏡は諦めて普通に眺めることにしました。それでも運良く雲がかかり、それなりに美しいビーチを撮影できました。

宿は観音寺市「琴弾荘」。瀬戸内海国立公園に含まれ、国の名勝に指定されている琴弾公園内にあります。

チェックイン後はすぐに離れの海岸沿い温泉施設「琴弾廻廊」で温泉に浸かりました。美しいサンセットは施設のリラクゼーションルームから楽しみました。

写真は撮り忘れましたが、美味しい夕食をいただき通常はこの後は深い眠りにつくのですが、この宿では夜のライトアップ「銭形砂絵」観賞ツアーが希望者には無料で用意されています。体力の限界を感じながらも参加しました。
そして展望台に登り写真の光景です。前回読めなかった「寛永通宝」の文字がクッキリと読めます。リベンジ大成功!

展望台を下りて砂絵を間近に。年2回地元の学生が整備するそうです。

宿に戻り今度こそ深い眠りにつきます。23時間の活動…充実しすぎて感覚が麻痺しましたzzz
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<9月7日(土)第二日 ~観音寺-三豊-善通寺-霊山寺-高野山~>

観音寺周辺は絶景の宝庫です。好天に恵まれ日の出時刻前に出発し、至高の天空地点を目指します。ただし絶景への道程は険しいです。
何とか辿り着き駐車場にクルマを駐めて高屋神社本宮まで最後は歩きますが、手前で展望台の看板が見え立ち寄ってみました。
この展望台からは香川県北西部の荘内半島が一望でき、さらに半島越しに瀬戸内海に浮かぶ島々を一望できます。幻想的で素晴らしい景観でした。

そして高屋神社本宮に到着。まず左上の鳥居が目に入り、これだけで感無量です。右上の本宮で参拝。鳥居を潜ると麓に通じる階段(左下)で、下から歩くと1時間はかかるそうです。右下が階段側からの鳥居となります。

この鳥居は「天空の鳥居」と呼ばれています。私の下手な写真からベストショットをチョイスしました。日本全国さまざまな天空シーンを味わいましたが、四国カルストと双璧で私の中では最上位にランクされました。

宿に戻り、ちょっとだけ琴弾公園を散策。朝食を摂って出発します。

まずは宿から間近のお寺を目指すのですが、昨晩と同じ展望台の先にあります。そこで再度立ち寄って朝の「銭形砂絵」を…。昨晩行って良かったと心底思いました(笑)

◆第69番 観音寺(香川県観音寺市)
展望台から100mぐらい先に山側の駐車場があります。68番は隣にあるので、この展望台に向かう狭い一方通行路を走ると確実にCP3つゲットできるお得なコースです。

◆第68番 神恵院(香川県観音寺市)
69番の隣にありますが、本堂が別棟の建物内にあります。納経所は69番と共通なので、順番を気にしなければこの参拝順が合理的です。

◆第70番 本山寺(香川県三豊市)
五重塔があり、なかなか良い景観でした。

そして71番に向かうのですが駐車場から参道入口に到着すると「500」と書いてある看板が目に入りました。500の意味は??

◆第71番 弥谷寺(香川県三豊市)
「いやだに」と読むのですが言い得て妙なのです。厳密にいうと本堂まで540段の階段を登ります。途中の赤い108段は特に痺れます。私にとって岩屋寺よりもしんどかったです。もうイヤダ~という気持ちに必ずなれますよ(笑)

体を張った本堂付近からの天空風景です(^^;)
ただしCPは参道入口付近でゲットできますし、後から知ったのですが大師堂付近まで有料の乗り合いバスがあります。

◆第72番 曼荼羅寺(香川県善通寺市)
弘法大師様の生誕の土地、善通寺市に入ります。桜で有名なお寺だそうです。

◆第73番 出釈迦寺(香川県善通寺市)
私は行きませんでしたが、バックには我拝師山がありその頂上が奥ノ院となっており、「捨身ヶ嶽」伝説の舞台となっているそうです。

◆第74番 甲山寺(香川県善通寺市)
こぢんまりとしていてホッと一息付けるお寺でした。

◆第75番 善通寺(香川県善通寺市)
参拝順はランダムながら、ついに結願です!
とにかく広大な敷地で駐車場から本堂まで平坦ながら、かなり歩きます。さすが弘法大師みずから建立した真言宗発祥の根本道場で市の名称になるのも頷けます。

本堂の正面には立派な五重塔。眺めながら結願後は何をするべきか、ネット検索で調べました。とりあえず高野山奥ノ院は旅程に組み込んでいました。

高速に乗って向かった先は第1番 霊山寺(徳島県鳴門市)。

納経所で結願の御朱印と数珠、さらにタイトル写真の証明書をいただき(有料です)バッジとは違ったリアルな満足感。

そして一気に和歌山県高野山奥之院へ結願お礼参りです。納経を依頼すると後日「奉納の証」ハガキを郵送してくれるとのこと(有料です)。

最後に納経所で「満願の御朱印」をいただきました。これにてお遍路さんのミッションはすべて完了。何ともいえない幸福感と達成感に満たされます。

高野山からの険しい下りもルンルン気分。奈良県に新設された明日香村「道の駅 飛鳥」に立ち寄りました。鉄道の駅と一体で敷地全体が道の駅となっているそうです。

さらに山添村「名阪スポーツランド」、三重県に入り鈴鹿市「モーターランドSUZUKA」と2つのサーキットCPを取得しながら無事に帰宅。
天空の景観に感動し、さらに結願の達成感に満たされ、これまでのハイドラ史上でもベストといえる内容のドライブとなりました。
来月も目標に向かって北へ南へ走る予定です。
いつもながらの長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。