
みなさん、こんにちは!
12月1~3日の3日間、沖縄の八重山諸島のうち、西表島と小浜島に行ってきました。
八重山諸島とは、北緯24度に位置する日本最南西端の島々。 石垣島、竹富島、小浜島、黒島、鳩間島、波照間島、新城島、西表島、由布島、そして与那国島を指すそうです。石垣と黒島は2年前に訪問済みです。
今回訪問した2島は空港がありません。そしてダムCPもなく、珍しく?純粋な観光目的です(笑)
タイトル写真は西表島での浦内川ジャングルクルーズの一コマです。

今回訪問地をカメラアイコンにして地図に落としました。西表島は沖縄県では本島に次ぐ2番目に大きな島(石垣島より大きい)。そして小浜島はアイコンに隠れてしまうくらい小さな島です。いずれも石垣島離島ターミナルを起点とした船でのみ上陸が可能です。
八重山諸島は各島それぞれ個性的!西表島では大自然、小浜島はリゾート気分を満喫できました。
<12月1日(日)第一日 ~名古屋-西表島~>

名古屋から最も早く西表島に上陸するために午前6時発のスカイマーク便フライトに間に合わせるべく、まずはV40で中部国際空港へ。
搭乗した飛行機は阪神タイガースとのコラボ便でした。

那覇からはJTA便(JAL系)に乗り継ぎ石垣空港へ。幸いなことに遅れはありません。

石垣空港から離島ターミナルまでは定期路線バスで35分。ターゲットの12:00発西表島・大原行きの船に無事乗ることができました。ただ海上が荒れている影響か船の西表島到着が予定より10分遅れてしまいました。

西表島上陸後はすぐにレンタカー事務所へ。やまねこレンタカーさんだけにヘッドレストにイリオモテヤマネコの被り物が標準装備でした(笑)
注意事項として島内の制限速度40kmを厳守してくださいと念を押され、13時丁度にフィットで目的地に向け出発!

その目的地とは上原地区の浦内川ジャングルクルーズ&トレッキング出発地点。最終便は14時出発で大原からは約40km…ということは間に合わない(汗)
ところがかなり余裕を持って間に合ってしまいました。道中の記憶はほとんどありませんが、白線のセンターラインが多かったような気がします(^^;)

浦内川は沖縄県最長の河川で、広大な三角江の干潟となっており、オヒルギやメヒルギなど7種の木からなるマングローブ林が発達しているそうです。
それではジャングルクルーズに出発!興味深い説明を聞きながら上流に向かいます。この時期にしては非常に良い天気に恵まれ、大自然の景観に圧倒されます。

8km上流まで遡上して船着き場となる軍艦岩に到着。満潮時はここまで海水が遡るそうです。船を降りてトレッキングで2つの滝を目指します。

船着き場に戻るまでに与えられる時間は通常2時間、でも最終便だけは90分に短縮されます。ガイド曰く「かなりハイペースで歩かないと奥の滝は難しいので無理をしないように」と念を押されました。
写真のようにかなり細いコースを時間と闘いながらのトレッキングにいざ出発!

トレッキングというより“競歩”で設定時間より10分早く第一目的地の「マリユドゥの滝」展望台に到着。日本の滝100選に選ばれています。
素晴らしい景観! 「マリ」は「丸い」、「ユドゥ」は「淀」の意味で、元来は滝ではなく滝壺の名前だそうですが写真を見て納得です。

展望台を下って第二目的地に進むのですが、コースはやや険しくなってきました(汗)

ついに第二(最終)目的地の「カンピレーの滝」に到達。カンピレーは「神の座」を意味するそうです。高低差は少ないものの長さは約200mあり、数段にわたって続きます。うーん、こちらも素晴らしい!

ここまで要した時間は30分弱、余裕ができたので滝の最奥まで進みました。

引き返す途中で脇道の階段を下って、最初の「マリユドゥの滝」を間近に。時間に余裕があれば立ち寄ろうと思っていましたが、叶って大満足です。

無事に帰りの船に間に合い、復路もマングローブ林の景観を楽しみました。それにしても水がとてもキレイで、好天と重なり川面は鏡のようでした。
大満足のジャングルクルーズ&トレッキングでした。

下船時刻は16時30分、これから日没の18時まで宿の大原地区に向けて観光スポットを巡ります。
まずは「トゥドゥマリの浜」です。西表島随一の夕日スポットだそうですが、日没まで留まることはできません。でも地元では神様が留まる場所だといい伝えられてきたそうです。

続いて「うなり崎公園」からの素敵な景観です。この公園はよく整備されていました。

島で最も有名な観光スポット「星砂の浜」にも立ち寄りました。星の形をした砂が沢山あることが名前の由来で私も砂をすくって確認しました透明度と遠浅なところも魅力です。砂に混じっている貝殻もとてもキレイでした。

東部まで進み「由布島ゆき水牛乗り場」です。名前の通り由布(ゆぶ)島に渡る交通手段は水牛車しかありません。かつては人が住んでいたのですが、台風被害で1971年から観光専用の島となったようです。今回は渡れませんでしたが、次回があれば上陸しようと思います。

この日最後のスポットは「後良橋ロードパーク」。後良川河口近くで一面に広がるマングローブも見事ですが、海側を望む写真の景観も素敵でした。

初日の宿は「ラ・ティーダ西表リゾート」。左上のメイン棟でチェックインを済ませ、右上のコテージが客室となります。
まずは左下の日本最南端&最西端の天然温泉「カンパネルラの湯」で旅の疲れを癒やします。右下は露天風呂でサンセットが名物ですが、間に合わなかったので月見を楽しみました(笑)

夕食は琉球ディナー。地元でとれた魚を和風で調理、 お刺身・焼き物・揚げ物・煮物のほか、アグー豚など美味しくいただきました。

走行図は西表島内だけですが、この日の移動距離は1800km以上です。運転はわずかな距離ですが、食後はどっと疲れておやすみなさいzzz
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<12月2日(月)第二日 ~西表島-小浜島~>

レストランで朝食を摂り外を眺めると曇り空。それでも薄雲なので降られることはなさそうです。食後は温泉に浸かってチェックアウト。

宿から近いのですが南部の道路突き当たりとなる「南風見田(はいみだ)の浜」へ。小さな駐車スペースに「1965 ヤマネコ発見の地」記念碑が。当時の中学生が浜で発見し捕獲したそうです。
今旅でも実物を見てみたいと期待しましたが、ただでさえ夜行性なので昼間に偶然出くわすことは宝くじに当たるような確率とのこと。その通り今旅道中では気配さえ感じられませんでした。

駐車場から徒歩で少々歩いて南風見田の浜へ。西表島随一のロングビーチです。

1.5kmほど引き返して「忘勿石(わすれないし)」です。太平洋戦争末期、波照間島の住民たちが日本軍人にこの浜へ強制疎開を強いられ、多くの人がマラリアで亡くなりました。当時の波照間国民学校長が、この悲惨な体験を忘れるなという思いを込めて「忘勿石 ハテルマ シキナ」と石に刻んだそうです。
この場所には大きな奇岩が乱立し、景観も見事でした。

レンタカーを返却し大原港へ。西表島最後のイベント「仲間川マングローブクルーズ」に出発です。すっかり“にわかマングローブ”ファンと化しています(笑)
このクルーズは海から出発し、写真の橋を潜ると仲間川となります。

日本に植生するマングローブ林は約600ヘクタールといわれ、その25%、約160ヘクタールが仲間川流域に生育しています。流域一帯のマングローブ林は「仲間川天然保護区域」として国の天然記念物に指定されている貴重な場所です(以上西表島総合情報サイト「iriomote.com」より抜粋)。
そのため2年前の台風でなぎ倒された木もそのまま放置されています。このツアー最大の目玉は右写真の日本最大「サキシマスオウノキ」観賞です。巨大な板根が特長で、その高さは最高3.1mもあります。

復路でこの川で取れるシジミを手に取ることができました。大人の握り拳大の大きさに驚き、大自然の力に脱帽です。

大原港に戻り定期船に乗り換えて小浜島に向かいます。滞在は僅か24時間でしたが、西表島の素晴らしさに大満足しました。

しかし、この日の海は大荒れ。写真は船窓からの景色ですが、ほとんど水しぶき!揺れもハンパなかったです(^^;)

なんとか無事に小浜島に上陸。送迎バスに乗って宿に向かい、まずは入口の門です。

宿はリゾート施設「はいむるぶし」。はいむるぶしとは八重山地方の方言で「南十字星」を意味するそうです。チェックインまで時間があるのでレンタサイクルで島を散策することにしました。

さて小浜島ですが、NHK朝の連続ドラマ「ちゅらさん」の舞台になった島といえばピンとくる人が多いかと思います。残念ながら私はそのころ(2001年度上半期)まだ朝ドラは見ていませんでしたが、ゆかりの地を少し巡ることにしました。
写真はドラマの舞台となった「シュガーロード」。とっても素敵な道です。

シュガーロードの突き当たりが町の中心部。そこに「ちゅらさん」の生家として小浜島ロケで使われていた「こはぐら荘」の建物がそのまま残っています。
ただし現在は人が住んでいるので建物の中へは入れません。

中心部から1kmほど自転車をこいでちゅらさん広場に到着。そこから島内最高峰「大岳(うふだき)」の展望台を目指すのですが、海抜99mの高さしかないのに、この階段はかなり急で思いのほか手強かったです(汗)
息を切らして展望台に到着。

ここからの眺めは360度のパノラマ。天候がよければ八重山諸島をほとんど見ることができるそうです。

となりの西大岳にも登ってみました。展望台には左上の「ちゅらさんの碑」があります。左下が先ほど登った大岳、この展望台からの眺めも素晴らしかったです。

はいむるぶしに戻りチェックイン。施設が広大なため移動はカート(有料)を使います。お得なカート付きプランで予約していて正解でした。

部屋タイプはオーシャンビュースーペリア。広く快適で眺めも抜群です。

部屋で一息ついた後はカートで施設巡りへ。左上は私たちの部屋がある「でいご棟」、右上は「海Café&星空Café」、右下がそのビーチテラス、左下がサンセット広場越の「ゆうなの浜」で、どこも素敵でした。まだまだ紹介できないぐらい沢山の施設があります。

夕食はビュッフェスタイルだったので写真は撮りませんでしたが、食材が良くとても美味しかったです。そして写真の大浴場もカートで移動しました(^^;)

わずか数kmしか離れていないのに小浜島と西表島は全然雰囲気が異なります。移動距離は少なかったですが、とても充実した2日目でしたzzz
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<12月3日(火)第三日 ~小浜島-石垣島-沖縄本島-名古屋~>

いつもながら迎えたくない最終日。朝食はバイキングでしたがなんとお好み海鮮丼が用意されていました。ここは北海道?と錯覚に陥りながらネギトロとイクラをたっぷり味わいました。

チェックアウトし施設を出発時はスタッフがお見送り。バスの中から手を振り感謝です。短いながらも素晴らしいおもてなし有り難うございました。

後ろ髪を引かれながら小浜港を出発して石垣島へ。

石垣島離島ターミナルからはレンタカー。空港に無料で乗り捨てられるオリックスさんを予約していました。本島フライトまで4時間あるので、前回行けなかった御神崎(おがんざき)へ。しかし物凄い強風で駐車場から灯台までの短い徒歩がとても難儀でした。

灯台裏の展望台から海に落ちこんだ断崖を望みましたが、本当に吹き飛ばされそうになりました(^^;)。でも景観は素晴らしかったです。

続いて川平湾は再訪地。今回はグラスボードを楽しみます。

川平湾のサンゴは本当に美しいです。色や形が豊富で、たくさんの魚とともに、とても楽しめたクルーズでした。

最後に展望台から改めて眺めました。前回は良い天気でしたが、曇り空でもやはり美しい海です。

飛行機で那覇空港に向かい、空港からはゆいレールで首里駅へ。駅から徒歩で首里城に向かいます。痛ましい火災で城内に入れないことは知っていましたが、現状をどうしても見てみたくなり訪問しました。

城壁路を進んで守礼門を拝んで、そこから歓会門越のショットです。うーん、やっぱり痛ましい。一日も早い復元を祈るのみです。

これにてすべてのミッションを完了し、ゆいレールで那覇空港に戻ります。そういえば今旅は沢山の種類の乗り物に乗ったなぁと思い、振り返ってみると
「V40(2回)」「レンタカー(2回)」「バス(1回)」「飛行機(4回)」「船(3回)」「遊覧船(2回)」「グラスボード(1回)」「カート(1回)」「レンタサイクル(1回)」「ゆいレール(2回)」と10種類を延べ19回も乗りました。たぶん自己新記録です(笑)

空港レストランで夕食を摂って中部国際空港からはV40で無事帰宅。ハイドラ上の距離はたいしてありませんが、移動距離としては3800kmぐらいあると思います。

自分用のお土産としてイリオモテヤマネコのぬいぐるみとミンサー織りの小物を購入。見る度に思い出してまた行こうと思うのが狙いです(笑)
屋久島、隠岐諸島から今回の西表、小浜島と離島は3回連続。どこも個性的で独特の雰囲気にすぐに呑み込まれ、素晴らしい思い出を残してくれました。
2019年の長距離はこれにて終了ですが、来年も離島シリーズを続けたいと思っています。
長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。