
みなさん、こんにちは!
8月30日から9月2日の4日間で北海道に行ってきました。
今回は昨年高波で出航できなかった「知床クルーズ」のリベンジと、ここ数年崩落が進む「タウシュベツ川橋梁」が繋がっている状態をもう一度拝むことが目的。台風10号の動向にヒヤヒヤしましたが、どちらも絶好の晴天の中で楽しむことができました
タイトル写真はボロボロながらまだ繋がっている「タウシュベツ川橋梁」です。
<8月30日(金)第一日 ~千歳-足寄-陸別-ウトロ~>

本当は今年も“船+マイカー”で訪問したかったのですが、4日間が限界だったため“飛行機+レンタカー”となりました。出発日は数日前まで台風直撃の可能性があったため、前日の夜便も抑えていたのですがノロノロのため予定通り7時20分中部国際空港発ANA便で出発!

定刻通り新千歳空港に到着後はレンタカーで、350km先の知床方面に向かいます。道東道から横断道に入り、終点の足寄ICで降りて足寄町「道の駅 あしょろ銀河ホール21」で休憩。「松山千春コーナー」で青春時代を振り返りました(笑)

R242を東進して陸別町「道の駅 オーロラタウン93りくべつ」へ。2006年に廃線となった「ふるさと銀河線」旧駅をぶらぶら。

道道51号から美幌町を抜けてR334で小清水町に入り北側に折れると「天に続く道」終点付近です。斜里岳を望む景観が素晴らしく、思わずクルマを降りてパチリ。今旅の相棒はホンダフィット4です。

そのまま走り続けて昨年に続きスタート地点へ。夕日を待つ手もあったのですが、疲れていたので直ぐにホテルに向かいました。

今回の宿は斜里町「KIKI(キキ)知床ナチュラルリゾート」さん。知床クルーズ乗船確率を上げるため2泊お世話になります。昨年泊まった「北こぶし」と同系列ですが、お値段はちょっと安く2泊となるとこちらが精一杯。
部屋は「高層階サンセットツイン/和洋室」。当日のサンセットを楽しみました。温泉で疲れを癒やします。露天風呂には珍しい薪ストーブ型サウナが設置されていたのですが、タイミングが悪いのかいつも鍵がかかっていました(泣)

KIKIさんも今年からオールインクルーシブとなり、夕食会場でのアルコールは嬉しいフリーです。ビュッフェはさすがに北こぶしには劣りますが、食材は上等で美味しかったです。

初日はほぼ知床(ウトロ)までの移動で終了。実はその道中で予約していた明日(31日)の知床クルーズの荒天欠航が決まり、ラストチャンスの9月1日午前便で予約を取り直しました。天の神様に祈りながらzzz
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<8月31日(土)第二日 ~ウトロ-女満別-網走-ウトロ~>

予報通りこの日は大雨ですべての観光船便が欠航。朝温泉から朝食を済ませて雨天プランに切り替えました。まずは女満別駅まで80km走ってポケふたをゲット。

網走に向かう途中で大雨は豪雨に変わり、一時は前方視界ゼロの運転となりました(^^;) 何とか目的地の「博物館 網走監獄」に辿り着くと小雨に変わりホッ。(写真左上から時計回りで)★入館受付の門です。ここで入場券を購入★通称「赤レンガ門」と呼ばれる正門です★重要文化財の「庁舎」です。刑務所管理部門の主軸となる建物★舎房、囚人の収容所です。この建物が放射状に五つ建ち並びます

舎房内です(写真左上から時計回りで)★中央見張所から五翼放射状の舎房廊下をすべて見渡すことができます★廊下は長く第1・3・5舎が58.2m、第2・4舎が72.7mあります★一般的な房の食事風景の再現です★独房ではこんな姿勢を強いられたようです

二見ケ岡刑務支所の敷地内に入ると囚人たちの農作業風景が再現されています。網走刑務所収容者の食糧を担う場所として、また広い農場で収容者が作物の管理から収穫まで自立的に行う開放的処遇施設として重要な役割を果たしていたそうです。

庁舎内の食堂での食事風景です。見学者もカレーなど注文して同じ環境で食べることができます。
囚人の服は全員鮮やかなオレンジなのですが、これは草原や雪の中でも目立つ色だからです。

最後に監獄歴史館に立ち寄りました(写真は公式HPから拝借)。北海道を車で走ると隅々まで道路が整備されていることに驚きます。
北海道の開拓は明治初期ロシアの脅威から日本を守る目的で始まり、道路作りが急務となり労働力として囚人がこの地に集められたそうです。原始林を切り開く過酷な作業は“悪人だから死んでもかまわない”という当時の思想で、200人以上の犠牲者を出して整備されたことを思い知らされました…
一度は訪問すべき施設だと強く感じました。

網走市内を東進してオホーツク海に突き当たり「道の駅 流氷街道網走」でポケふたゲット。ここからホテルへ戻ります。

R391を少し走って「ビューポイントパーキング流氷街道・鱒浦」へ。曇り空ながら知床連山を一望、感激しました。次回は流氷を絡めて晴天で拝みたいと妄想。

オホーツク海沿いをひた走りウトロに戻り、昨年に続き北こぶし隣接の「PETER BEIER SHIRETOKO」さんでコーヒーブレーク。宿からこの店のアイスクリーム無料券をいただいていました。

ホテルに戻り部屋から海を望むと西側の雲が開け、本日もサンセットGETです。

2日目もビュッフェスタイルで夕食。食材は若干変わっていましたが、盛り付けは変わらず「茶色」です(笑)

屋内施設をゆっくり回り雨天でも楽しめた1日となりました。明日の晴天予報を信じてzzz
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<9月1日(日)第三日 ~ウトロ(知床クルーズ)-糠平~>

夜が明けると外は快晴。ホテルをチェックアウトしてクルーズ船の「ゴジラ岩観光」さんで乗船手続き。カムイワッカ55号に乗り込み、いよいよ「知床岬コース」出発!

世界自然遺産「知床」をたっぷり堪能します。(写真左上から時計回りで)★「プユニ岬」美しい夕陽の名所です★「幌別橋」クルマで走ると気付かないのですが、かなり大がかりな橋です★「フレペの滝」高さ約100mの断崖の割れ目から染み出した水が涙の雫のように斜面を流れ落ちる様子から“乙女の涙”という愛称★「湯の華の滝」この日はチョロチョロでしたが、地下水が断崖絶壁を勢いよく流れ落ちる様が圧巻で、こちらは“男の涙”の愛称

岩シリーズです(写真左上から時計回りで)★「象の鼻」まるで象が水を飲んでるかのよに見えることから地元の人が名付けたそうな★見た目通りの「こけし岩」周辺の柱状節理も素晴らしい★「観音岩(赤○)」台座を含め自然の営みでこの造形に驚きです★「蛸岩」大きな頭部と八本に見える?足部がリアルでした

一番印象に残ったカムイワッカの滝越の知床硫黄山。素晴らしすぎる!!

続いて(写真左上から時計回りで)★「カムイワッカの滝」海に温泉を注ぎます★「ヨウシペツの滝」硫黄が含まれた水が流れ、岩肌や付近の海は独特の色をしているそうです★「カシュニの滝」約30mの高さから直接海に流れ落ちる美しく珍しい滝★「ルシャ 19号番屋」漁師がヒグマと共存する場所として有名でヒグマを一番多く見られるスポットらしいのですが、今回は見つかりませんでした

知床岬に向け順調に進んでいたクルーズですが、残り約5kmの地点で波高が1mを超え、船長判断で引き返しとなりました。iPhoneの望遠で岬らしき箇所をパチリ。

ここまでヒグマを見ることができなかったのですが、帰りの航路イワウベツ川河口でついにヒグマさんを発見。知床岬に到達できなかったことは残念でしたが、好天に恵まれとても満足したクルーズとなりました。

クルーズ終了後はすぐに200km以上走って、上士幌町ぬかびら源泉郷まで一気。写真の「ひがし大雪自然館」を見学しダムカードをゲット。

源泉郷内(写真左上から時計回りで)★「糠平館観光ホテル」さんにチェックイン★かなり年季の入った施設です★でも温泉は天下一品、源泉掛け流しのとてもいい湯です★日曜泊で宿泊者は数えるほど。美味しい夕食を落ち着いていただきました

夜はかなり涼しく“満天の星空”を堪能。iPhoneでもこれだけの星を捉えることができました。

このブログを作成中に2年前の知床クルーズで悲惨な事故を起こした会社の社長逮捕のニュースが飛び込んできました。事故以降、安全基準が厳しくなり出航率が非常に低くなっています。その影響か、私が昨年予約した会社は営業を中止しました。そんな状況で今回乗船できたことはとても幸運で一生の思い出になります。明日の幸運も信じてzzz
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<9月2日(月)最終日 ~糠平(アーチ橋ツアー)-ナイタイ高原-然別湖-千歳~>

いつもながら迎えたくない最終日の朝。でも予報を覆す晴天で一気に“ヤル気”が湧いてきます。朝温泉→朝食を済ませ温泉公園の散歩でエゾシカさんとご挨拶。

ツアー集合場所の「ひがし大雪自然ガイドセンター」で“幸せの黄色い長靴”と五年ぶりのご対面。ワゴン車に乗り込み出発!

林道に折れて降車、ガイドさんの後ろを意気揚々と進みます。

前回は曇り空で橋梁は剥き出し。今回は晴天で1/3くらい水没と大きく景観が変わり、念願の「タウシュベツ川橋梁」繋がった状態での“再会”です。
ウペペサンケ山(糠平富士)を背景に正面からの全景。

老体に鞭打ち、根性の幅跳びでズボンを濡らしながら西側に渡ることに成功。美しい「ニペソツ山」を背景に今回のベストショット。

最後に通称となっている「眼鏡橋」状態です。どれも素晴らしすぎる!
遠目ではキレイに見えますが、近くからはタイトル写真の通りボロボロ。今後11月に橋は完全水没、そして12月に凍り始める糠平湖。来年1月に厚い氷を割って再び水面から姿を現すとき、タウシュベツ橋梁は果たして繋がっているのか。とても気になります。

クルマに戻り「第五音更川橋梁跡」→写真の「士幌線幌加駅跡」→「五の沢橋梁跡」と見学し素晴らしいツアーが終了。

糠平を離れ上音更の「ナイタイ高原牧場」へ。

「ナイタイテラス」でコーヒーブレーク。

展望台からの絶景です。

山を時計回りに回り込んで鹿追町「然別湖」に向かいます。途中で対向車線の覆面にUターン追尾され御用となったことは内緒です(^^;)
メゲずに「然別湖湖底線路」に到着。湖が結氷するため、冬の前に遊覧船を陸にあげるための引き上げ用レールなのでした。

そして展望台から美しい「然別湖」です。北海道で一番標高が高い場所にあるため「天空の湖」とも称されています。

前回訪問時は濃霧で10m先は真っ白でしたが、今回は本当に光り輝いていました。リベンジ大成功です。

道東道で千歳に戻りレンタカーを返却。道内移動距離は4日間で1000km強と今までで最短ですが中身はズッシリでした。

定刻通り19時40分のフライトで22時30分ごろ無事帰宅。
2016年以来毎年訪問している北海道ですが、まだまだ再訪含め行きたい場所がたくさんあります。来年はどうするか早くも妄想が始まっています(笑)
個人的な思い入れの駄文長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。