LPセダンミーティング（2）

当オフ会には多数の車両が参加しましたが、中でもY31セドグロセダンは私を含め7台と特に多かったです。

その中でもグロリアセダンは1999年に生産終了されており、特に営業車（タクシー仕様）は希少な存在です。

また、セドリックは2002年にLPGタンクの形状が変更されており、グロリアを含むそれ以前の型だと6年検査のタンクが入手不可となり、2年検査となるため減少に拍車をかけています（LPGタンクは6年おきに検査があるが、製造から20年を超える場合は2年おきになる）。

当車は最終年式となる1999年式で、元東個協所属の個人タクシーです。

参加車両のほとんどはネット上のどこかで見たことありますが、当車は全くの初見で大変興味深い1台でした。

グレードは下から3番目となるスーパーカスタムです。

4気筒車の中では当時最上級モデルですが、個人では6気筒車を選ぶ場合が多く、バンパーも標準の無塗装のため、高級車が目立つ都内個人では珍しい存在と言えます。

セドリックとはエンブレム類のほか、フロントグリルの塗装やテールランプの色が異なります。

ホイールはブロアム用アルミに交換されています。

1998年に最後の改良が行われ、ラジオアンテナがロッド式からガラスアンテナに変更されています。

リアバンパーには元個人タクシーの証として所属支部のステッカーが残されています。

ドアを開けると、内側に少しだけ現役時代の青帯が残っています。

トランスミッションはコラム4MTです。

法人タクシーはAT車が普及し始めた頃ですが、個人タクシーは上級グレードが選ばれる傾向が強く、当時でもMT車は少数派だったと思います。

内装色は当グレードまで青色で、インパネは乗用車風の曲線を帯びたインパネながらオーディオスペースが1DIN+1DINのハイヤーBタイプが標準ですが、当車はオプションでオーディオスペースが2DINとなるハイヤーAタイプが選択されています。

ステアリングは4本スポークが標準ですが、Y30用2本スポークに交換されています。

コラムシフト車はフロントベンチシートが標準ですが、当車はオプションでセパレートシートが選択されており、前席2人がけの5人乗りとなります。

ベンチシートだと6気筒エンジン搭載の上級モデルを除き助手席リクライニング不可ですが、セパレートだと運転席同様リクライニング可能です。

シートはトリコット地の布張りが標準です。

ハイヤーインストにはタコグラフ装着スペースが無い代わりにタコメーターとデジタル時計が装備されています。

ペン立ては角ばったタクシータイプだとインパネに装備されますが、ハイヤータイプは運転席側Aピラーに装備されます。

パワーウインドウは全席手動が標準ですが、オプションで運転席+後席左のみのサンクスパワーウインドウが装備されています。

スイッチベースはスイッチ2個用の専用品ですが、後にコストダウンで全席用と共通になり、スイッチが装備されない部分は盲蓋が塞がれています。

自動ドアはバキューム式が装備されており、ドア、シート周りはスッキリしています。

ドアに開閉用部品が内蔵されているため、窓は一番下まで下がらなくなっています。

当車にはビニール製フロアカーペットが装備されていますが、汚れ対策で厚手の社外品がもう1枚敷かれています。

フロアカーペットは床全体に敷くもので、内装をバラさないと外せません。

足元だけに敷くフロアマットとは別物です。