昨日出張で撮影した際にEOS7Dのピントが甘い箇所を発見いたしまして。
何故こんな事になっているのかといろいろ検証した結果をまとめてみました。
まずテストしてみようとこのような物を作ってみました。

簡易ピントチェックチャートでございます。
ありがたい事にこちらのサイトにて配布してくださっておりまして。
(
http://photo-studio9.com/af_check/)
早速作製した次第であります。
そしてお作法に則りチェックしてみた結果・・・
確かにピントは若干ズレておりますが・・・
思っていたほどではありませんでした。
※マニュアルフォーカスはライブビューの拡大機能を使って撮影しております。
という事はオートフォーカス自体はそこまでズレが発生していないという事に。
しかしながら・・・

昨日の撮影したものをよく確認してみたところ「A」の場所にピントを合わせて撮影したのですが
「B」の位置でピントがやや甘く、「C」の位置はむしろ「A」よりもピントが合っているようになっておりました。
カメラに対してほぼ等距離、横一線に並んでいただいての撮影ですので
「A」「B」「C」の箇所でピントが変わってしまうのは妙な話ですよね。
実は少し前から気になっていた事が有りまして。
「ファインダーで見ていた映像と
撮影された画像が微妙にズレている」という症状。
判り易くしますと

ファインダーではこのように見えるのに

実際にはこのような画像になっていたという感じです。
ほんの少しだけ
思っていたよりも上と左が欠け、その分下と右が写り込んでいるんです。
ちなみにライブビューで撮影する分には全く問題なくズレは発生しないので
構造が複雑なライブビュー機だからこういうズレがあるものなのかな?と思っていたんですが・・・。
今回の件と合わせて考えているうちにちょっと思い当たるフシが出来まして。
このEOS7Dは、もともと知人某氏のカメラでした。
その彼は主な被写体が鉄道や飛行機でして・・・。
重量級の望遠レンズばかりを使用していたんです。
もしかしてレンズの重さによってマウント部、もしくはカメラ自体に歪みが起こっているのでは?と。
そう思って図に描いて検証してみました。
通常こういった感じであるのに対してレンズの重みでマウント部などに歪みが発生すると

こういった感じで
ファインダー像とのズレが発生してしまう上に、
レンズと受光素子の位置関係が狂ってしまうので
ピントが合わない箇所が出てくるのではないでしょうか。
※ファインダー像はミラーやプリズム、フォーカシングスクリーンを介しての映像になるため図解とずれ方が逆のようです
当初不可思議な現象であったためにかなり悩みましたが
そう考えると全てにおいて合点が行くと申しましょうか。
恐らくこれらの症状の原因はこの「歪み」に起因するものではないかと思われます。
今回集合写真の撮影ということで人数が多くお一人お一人のお顔が小さめで、
かつ横一線数列に並んで頂いていたので僅かなピントの差に気付く事が出来ました。
前回の結婚式出張の際のスナップ写真では気付くことができなかったのは
撮影シュチュエーションが集合写真ほど画一では無かったり、カメラが2台体制だったり、
7Dでは比較的望遠レンズを使うことが多かったためでしょうかね。
改めて撮影した写真を見ると確かにピントが甘くなっている部分が見受けられましたし。
早い段階で
(といいつつももう3ヶ月程使っておりますが)気付けたのは良かったと思うべきでしょうか。
重量級レンズをお使いの方々への警鐘になればと思いつつ・・・。
当該の7Dは早急にキヤノンのサービスセンターに郵送手配をして修理する予定です。
果たして修理はおいくらくらいになるのか・・・
ドキドキヒヤヒヤしながらも原因が判ってちょっとすっきりしたのでありましたとさ ( ̄¬ ̄;
長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。
Posted at 2015/11/23 13:22:26 | |
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