結論から言ってしまえば「最高」の一言に尽きます。
交換した事に依る変化は実感出来ても、そこにある種の作為や強引さが感じられないのが良いです。
ホイールとの組み合わせにタイヤが馴染んだ様で、一体感が増すと同時に存在感が薄れて来ました。
今はまだ意識してタイヤのフィーリングを感じ取ろうとしていますが、経験的にクルマとのマッチングが良いと何処から何処までがタイヤの仕事なのか?の線引きが自分の中で曖昧になる傾向です。その点MXV8は良く仕事をしているのは分かるものの、何となく足回りとは別々に動いている感じが常に付き纏うタイヤでした。
変化の度合いの中でも、慣らしが進むにつれて直進性がアップしたのには少し驚きました。以前も別に真っすぐ走らない訳ではないものの、微妙な路面のうねりに反応して車線の範囲内で左右に緩くふらつく感じがして今ひとつシャキッとしませんでしたが、今回その悪癖が綺麗サッパリ消えました。あまり褒められる事では有りませんが、直進の保持が楽になって気が付くと片手でステアリングを握っている事が多くなりました。また、直進状態から徐々にステアリングを切り増す時の反応も素直で意のままに動くので、クルマのサイズが小さくなった様な錯覚を覚えるくらいです。
乗り心地も硬軟で言えば硬めになりますが、ダンピングが効いて随分フラットな乗り心地になったと感じてます。この辺は元々のレグノのソリッドゴム的でもMXV8の水風船的でもなく、丁度良い塩梅で好きなフィーリングです。
普通に走っていても「丸いものがスーっと転がって行く」感覚が強く、路面に依ってはほぼ無音に近くなる事がそれに一層の拍車を掛けます。以前よりクリアに聞こえるエンジン音と相まって、ただ運転するだけなのにとても気持ちが良いです。これがメーカーの意図したエステート本来の姿なのかも知れないと思う程です。
今回のタイヤ交換で「或る特定の性能だけに特化する事無く、タイヤに求められるあらゆる性能を万遍なく引き上げるのがコンフォートタイヤの在り方」なのだと実感した次第です。
Posted at 2015/12/27 17:31:59 | |
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