PCのHDを整理してたら懐かしい写真が出て来ました。
丁度13年前の今頃、友達が買った引き取り直後のSVXです。93年式のS40、色はピーコックブルーでした。
元々初代レオーネの有る家庭で育ち、自身も直前まで初代レガシィに乗っていたので、スバリストの資質は有るとは言え、飲みの席で「次はSVXにしようと思う」と打ち明けられた時は、飲んでいたビールを吹き出す程驚きました。割とコンサバな奴だと思っていたので「一体どうした?」みたいな(笑)
まあ、レガシィも10年乗ったから買い替えたくなる気持ちは分かるとしても、また同じ年式のSVXって(汗)って言うか2人目が生まれたばかりだろって(汗)当時自分が知り得る限りのポジ・ネガ両方の知識を総動員して「それでも買うか?」と訊けば決心は固く「子供が小さい今なら大丈夫!」と、微妙に強引な理屈に若干の疑問は感じたものの(笑)結局一緒に探す事にしました。SVXは元々自分も欲しいと思うくらい好きなクルマなので、何だかんだで本人以上に熱心に探した様に思います。
予算の縛りとそもそものタマ数の少なさ故、ある程度の長期戦は覚悟しましたが、案外早く(確か一ヶ月くらい)条件に合致した個体が静岡で見付かりました。それがこのSVXです。記録簿付きのワンオーナーで実行5万キロ少々なのが決め手になりました。
引き取りを済ませた帰りに少し運転させてもらいましたが、まるで自分のクルマの様に嬉しかったです。それと初体験のフラット6の滑らかでスムーズなフィーリングには相当参りました。当時既に635に乗っていましたが、一瞬気持ちが揺れました(笑)内装の造りや質感は、この種のクルマを作り慣れていない感があちこちから伺えましたが、このエンジンとスタイルが有れば後はどうでも良いと思えるくらい良かったです。個人的には開発途中でサイズアップした事と固定式のライトに変更したのは、サイズから来る余裕が大人っぽくありながら未来的なディテールと上手く調和して、良い方に作用したと思ってます。このクルマのハイライトは特徴的なグリーンハウスのデザインですが、それを忠実に生産車に反映させようとする生真面目な日本人の気質との相性も良かったのかも知れないです。
そんなこんなで走り始めたSVXですが、いくら国産車とは言え無事とは行かず、エアコンの暴走やサンバイザーの垂れ下がり位はまだ可愛いもので、1年過ぎた頃から謎のエンストが頻発する様になり、それがまた運悪く箱根の山を家族でドライブ中のカーブで起きた事がきっかけで奥さんの心証をかなり悪くしてしまい、あえなく次の車検前には売却となってしまいました(泣)
「売った」と話す時の友達はちょっと魂が抜けた様で見てて胸が痛みましたが、約2年弱自分の割と近くにSVXが有った事は友達は勿論、自分にとっても良い思い出です。ちなみに次のクルマは家族が安心して乗れるクルマと言う事で、何かに取り憑かれた様に2代目ドミンゴを探し始めていたので、「目を覚ませ!」と頬を張って正気に戻しました(笑)「スバルだったらトラビックだろうが!」と。(←それもかなり無責任)
今はクルマに対する熱も冷めてしまった友達ですが、SVXの事は今でも度々話題に上るし、その時の友達の目が輝いている事を自分は見逃してません(笑)あれから13年経って子育てもそろそろ一段落しそうな事だし、またこっちの世界に戻って来ないかな〜?と密かに思っている今日この頃です。
Posted at 2016/07/07 00:19:10 | |
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