【挨拶】あけましておめでとうございます。
え~っと、実は、何シテル?でご存じの方もおられるかと思いますが、それどころではございませんでした。
まあ、ある意味貴重な経験なので、その経過でも・・・
注)長文です。
12月31日
9:30起床
思ったより雪が積もってる。
MR-Sの幌の上の雪は降ろしておいた方が精神衛生上いい程度に。
9:45 朝食
トーストとコーヒーのみ
11:40 米子に向けて自宅出発
自宅付近の交差点でノーマルタイヤらしきクルマがスタックしてて大迷惑。鳥取ナンバーだということが分かって、かなりむかつく。
これで、数分足止め。
11:50 9号線(鳥取市内)に到達。
直前に除雪車が作業中。

ノロノロとしか進まないが、走りやすくしてくれる作業なので、仕方ない。
ただ、最初のノーマルタイヤでスタックしてる非常識なやつがいなければ、これの前に出れたのにと、さらにむかつく。
13:30 北条バイパスのローソンで休憩
かなり吹雪がすごい。やはり時間がいつもよりかかってる。
缶コーヒーを飲む。
13:45 ちょっと遅めの昼食に、赤碕の香味徳に。
既に、視界は完全にホワイトアウト。駐車場に入ったところで、おばちゃんに、奥にクルマ入れたら出れなくなるし、それ以外の場所は停められないし、今日は諦めてくれと言われるorz
やむなく、そのまま駐車場を後に。
13:50 9号線赤碕 白雪食品付近。
前のクルマに詰まる。
14:05 全然動かない。
かなりの行列ができてるようだ。何か問題があったに違いない。
15:00 まだ動かない。
ネットで道路情報を漁ってみるが、該当の情報はない。ケータイの残電量が少ない。充電してなかったことを悔やむ。
日本道路情報センターに問い合わせてみたら、中山の赤坂で大型車が立ち往生して上下線を塞いでいるとのこと。
15:30頃 やっと動き出す。
ペースは遅いが着実に進む。
良かったと安堵。
赤坂登坂で立ち往生してるクルマあり。
15:40頃 中山に入ったところで、またも流れが止まる。
2キロ程度しか進まなかった。
17:00 全然動かない。
再度、日本道路情報センターに電話してみるが、録音に切り替わっていた。録音情報には、9号線のトラブル情報はなし。
18:35 全然動かない。雪の降りようもすごい。
電源節約中のケータイでネットを検索してみるが、やはり情報はなし。
国土交通省羽合道路維持出張所に問い合わせてみる。
中山付近の2、3箇所で上下線を塞ぐトラブルがあったらしいが、詳細は全く不明とのこと。現在手配中とのことで、復旧の見通しは全く未定。
引き返すことも考えるが、過去の事例から考えて、数時間以上とまることはないだろうと、復旧を待つ。
20:00頃? やっと動き出す。
と思ったら、数十メートル程度進んで、またも止まる。
20:30 全然動かない。雪と風がシャレにならない。

何シテル?情報で、
松屋さんが反対側にはまってることを知る。
いよいよバッテリーが怪しくなってくる。極力節電するしかない。
腹が減ってきたし、喉も渇いたが、近くに、コンビニ等はまったくない。
深夜 パトカーや除雪車がたま~に通り過ぎる。
そのたびに変化があるんじゃないかと期待するが、なんら変化なし。
そばが食べられなかったな~とか考える余裕は少しあった。
テレビも見れなかったな~。でも、絶対に笑ってはいけない遭難24時をリアルに進行中。
空腹が限界を超え、車内にあった唯一の食料(お土産用の菓子折り)に手を出すw
でも、水分はないorz
1月1日 あけましておめでとうございます。・・・どころではない。
1:30 全く変化なし。
予想をはるかに上回る異常事態。
AMラジオとかずっと聞いてるけど、こちらも情報ナシ。
車道上で動きを待ち続けるという緊張感が続く中、情報が全くないのはしんどい。壊れ始めるw
初めて周囲の状況を確認してみる。
4:50 全く動きナシ。
何シテル?への^o^nさんからのコメで、自衛隊派遣があることとかを知る。
なけなしのバッテリーをはたいて、情報を検索。
鳥取県の防災対策本部設置とその情報を知る。
この頃から、寝ても大丈夫だろうということで、少しうとうとしたりする。
喉の渇きが限界を超え、雪を食うw
5:00 県の毛布の配布がくる。

特に必要がなかったので、もらわなかった。
燃料は、まだ半分ある。でも、満タンで出発だったので、異常な消費量。燃料の消費量を押さえるために電力消費を最小限に抑えることに。
もともと残量が少なかった車とか排気量が大きくてアイドリングでも結構ガスを食う車だと厳しい状況だったんじゃないかと。
6:50 夜が明け始める。
遠くにどす黒い空が見える。
8:00 夜が明ける。

これが初日の出orz
ラジオでもやっと情報が流れ始める。
8:30 晴れ間が見える。
この間を利用して、周囲の状況を確認。

思った以上に、雪は深い。
動いてれば、道にこんなに積もることはないんだろうけど、動かなかったせいで、普通ならなんなく走れるであろうクルマも含めて脱出困難な状況に。
8:40 県から水が配布される。

これは、ありがたかった。
10:30 県からカンパンが配布される。

通りがかりにパンをくれた方もおられました。ありがとうございました。
久々にメシっぽいものにありつけた。
10:45 全く動かない。
さらに広範囲の情報を収集。

ヘリも飛んでた。
11:00 晴れ間を利用して周囲を雪かき。
これで、一応脱出は可能となった。(米子方面は依然として未開通だけど)
この後から、再び雪が激しく・・・
12:30頃 対向側からの流れが出てきた。
ラジオでその中にたまたまいた記者さんのレポートがあったけど、こちら側の開通はやはり未定のよう・・・
13:00 依然動きナシ。
奥さんの調子が心配になってきたので、開通が読めない米子方面は諦めて、引き返すことに。
13:30 香味徳前。
前方の坂でダンプがスタック。またも動かなくなるorz

反対車線は、まだまだ渋滞が続いてる。
14:30 迂回路に誘導される。
細い旧道で、またも動きが止まる。
15:30 やっと動き始める。
道幅は一台分ギリギリ。分厚い圧雪でつるっつる。
路面が傾いてるところで、前方から歩行者が来たので、止まって交わしたら、出発時に横に滑ってどうにもならない。いろいろあがきましたが、結局はまっちゃいましたよorzロワアームか何かを強打したっぽいけど、気にしないw
15:40 赤碕の道の駅に到着。
ひっさびさのコンビニ。やっとメシにありつけますな。

って、コメがない!
じゃあ、パンでも・・・

って、それもない!orz
ということで、一日遅れの年越しそばでも^^;

久々のあったかいものが、本当に身にしみる。心まであったまる。
そこからの帰りの道中は、それなりに流れましたが、青谷道は通行止め。
下道を帰ると、除雪の壁が高くて、道幅が狭いところも多々。
青谷あたりで、大型が2台ほど立ち往生してたので、対向車とのすれ違いが難しく、渋滞が発生。譲り合いの精神ってのがまったくないね。譲り合えば問題なく通れるのに、我先にとつっこむからどちらも動けなくなる。びっちゃびちゃの雪の中、交通整理をする羽目になりましたよ。
それから、こんなザブーンな箇所も多々。車高低いと水没するかもね。
ということで、18:45着。
合計31時間。うち監禁時間23時間。走行時間7時間(走行距離約120km?)
全く無駄な31時間でした。私の年末年始を返せー!
今回、何が困ったって、情報がないのが一番きつかったですね。
あと、トイレかな。まあ、これは、ちゃんとした情報があればそれほど困らないかも。
ちなみに、
マスコミ情報。
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大雪 通行再開のめどたたず…鳥取の国道9号
毎日新聞 1月1日(土)14時57分配信
鳥取県琴浦町から大山町にかけての国道9号で1日未明、大雪のためタンクローリーが立ち往生したのをきっかけに約23キロにわたって約1000台の車が動けない状態になった。一部の車が引き返すなどし、1日午前10時現在、約19キロに約600台が残っているとみられる。県などは約150人態勢で除雪を進めているが、通行再開のめどはたっていない。
【写真特集】雪の中に街が、道路が、車が…現場を空撮写真で見る
鳥取県などによると、大山町田中で31日午後3時40分ごろ、タンクローリーがスリップして国道をふさいだ。事故処理をしている間に雪が降り積もり、他の車も動けなくなったという。
県は31日午後11時40分に知事を本部長とする豪雪対策本部を設置し、陸上自衛隊に災害派遣を要請。大山町の環境改善センターと、琴浦町役場に緊急避難所を開設した。
自衛隊による燃料の給油作業は1日午前10時前、大山町側から始まった。県も1日未明から、防寒用の毛布を配布。タンクローリーは午前9時前、車体の向きを元に戻す作業が終わった。
一方、JR西日本米子支社によると、鳥取県大山町のJR山陰線御来屋(みくりや)-下市間で、積雪による倒木のため、鳥取発新山口行き特急スーパーおき5号が31日午後4時ごろから立ち往生している。1日午前9時現在、車内に乗客約130人が取り残されており、体調不良を訴えた3人が病院に運ばれた。特急はディーゼル列車で、車内の停電などはないとみられる。
同線では鳥取県米子市内で1日未明、除雪車の前部に連結した除雪用の装置が脱線するトラブルも発生。1日午前11時半現在、スーパーおき5号を除く17本の列車が松江や米子などの駅で計約1000人の乗客を乗せたまま運転を見合わせているという。復旧は1日午後以降になる見込み。
鳥取地方気象台によると、大山町に隣接する米子市では31日午前7時までの積雪はゼロだった。その後、急に雪が強まり、1日午前5時には1940年の観測開始以来、最大の89センチに達した。正午現在、80センチとなっている。【田中将隆、宇田川はるか】
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概ねそんなところですが、実際に経験したのとは、やや違う部分もありますね。
いろいろとご心配いただいた皆様、ありがとうございました。お蔭様で無事帰還しました。