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こちらの路面は、もう凍結路面になってます。

この数日は街中には雪はありませんが、気温がマイナスになると、道路はブラックアイスバーン状態になります。
特に私が住んでいる場所は、中心街から6kmぐらいのところなのですが、標高？が高いので、中心街より気温が3度ぐらい低いです。

最近のABSは、サーキットでも使えるほどの性能になっていますが、私のST205WRCはオプションのスポーツABSは装備していません。
理由は二つあります。

●少しでもフロントを軽くしたい。
スポーツABSを装備すると、フロント荷重が10[kg]増えてしまうためです。

ただでさえフロントヘビーな車な上、ABSユニットが思いっきりフロントのオーバーハング部分に装備されます。
バッテリーをリアに移した時、フロントが軽くなる挙動を体感できたので、フロントが軽いことに越したことはないと考えています。

でもトヨタの新車解説書では、初速100[km]のスピードからの制動は、ABS装着車の方が1[m]短いデータになっています。
サーキット走行では有効だと思います。

●同じ路面コンディションはない。
これは、私が最も尊敬する岩瀬さんのお言葉です。

サーキットですと同じ天候であれば、オイル・砂等で状態が変化することはありますが、ある程度路面のコンディションは同じです。
しかし凍結した路面では、アイスバーン状態・圧雪状態・乾燥状態が、同じ場所でも混ざった状態なので、フロント左タイヤは圧雪路面、フロント右タイヤはアイスバーン路面と時々で路面のコンディションが変わります。

それを一輪のスリップだけでABSが作動すると、せっかく圧雪部分に乗せた方のタイヤの制動力も抜かれてしまうので、車体の姿勢は乱さないメリッはありますが、逆に制動距離が伸びてしまうケースもあります。

時代の要請かもしれませんが、ST215WはABSが標準で装備されています。
（MT車なのでVSCは装備されていません。）
ST215Wは、ABSユニットは左タイヤの内側に装備されているため、ST205WRCよりはオーバーハング部分の重量面では改善されています。

でもこのABSが、なかなかくせモノです。。。私にとっては。

ブレーキバッドがDelphiロッキードのtypeZC（0度～800度）で制動力が高いのと、車高をローダウンスプリング(TEIN S.TECH）で落としているので、制動時にフロントに荷重がかかるのが早いせいもあるとは思いますが、早い段階でABSが作動します。

気温が0度～マイナス1度ぐらいの路面が一番滑りやすいです。（濡れた氷ってヤツですね。）
ABSに助けられることも少なくはないのですが、いつまでもABSが作動してなかなか止まってくれません。

この状態でポンピングブレーキをすると、ABSの制御とケンカをする様な感じで、微妙にブレーキを踏む力を調整しても、ちょっとでもスリップを関知されたとたんにABSが介入してくるので制動がフィーリングに合いません。
なので早めにブレーキを踏みっぱにするような、運転になってしまいます。

気温がマイナス3度より低くなるといわゆる「乾いた氷」になり、ABSを作動させない方が確実に短距離で制動できます。
幸い、ST215Wには標準で外気温度計が装備されているので（ST205WRCには電子式の大森の外気温度計を装備しています。）、目で見る路面情報も大切ですが、ある程度路面コンディションを判断する目安になります。

ST215Wにも乗るようになってからは、ST205WRCは3月の車検に出すときしか冬は乗らなくなりました。
しかし慣れというのは恐ろしいモノで、ST205WRCに乗ったとき、ついST215Wの感覚でブレーキングすると、見事に姿勢を乱します。
大げさな挙動をしてしまい、ちょっと恥ずかしいときもあります。(^^;
フェイントする時は、ABSが装備されていない方が良いですが。

ST205のスポーツABSの機能を確かめてみたい気持ちもあります。
当時の雑誌等での評価は高かったので。
でも最新のランエボの電子デバイスを駆使した総合制御を、凍結路面で体験してみたいです。

つい自分の感想を、ごちゃごちゃ書いてしまいましたが、結論は「乾いた氷は滑らない。。。ある程度は。」とうことです。
（あくまで私の個人的な時代遅れの感覚ですが。）