またかい!の音ネタ。
昔、インターネットなんぞ無かった時代・・・
グループAのR31スカイラインGTS-Rの車載カメラの画像をTVからビデオテープにダビング、見ているとある事に気づきました。
やはりそのサウンドは素晴らしく良いのですが・・・
「何かエンジン、排気音以外の音が混ざってる・・・」
それは「キュイーン!」とジェットエンジンの様な高周波音。
ぶっ壊れるんちゃうか?って感じで官能的に回っていくRB20の音とは別に、確かにその音はしています。
サイド出し直管のレースカーですからボリューム的にタービンの音じゃないだろうし、オルタネーターノイズでもなさそうです。。。
後から分かったのですが、どうやらレース用ミッションのギアノイズでした!
「ヒュイーン」とか「カーッ、カッカッ」とレースやラリーカーから聞こえるあの音です。
成程そういう事か!GTS-RグループAのかん高い高音がどこかヒステリックに感じるのはこのギアノイズも大きな要因になってそうです。
「これ欲しい~」・・・
まだGTS-Rタコ足も入手出来てなかった時代です。。。
本来、速さと信頼性の為のクロスでありドグなんですが自分の場合はこのギアノイズが欲しかったんですね。シンクロ付きのクロスなら他で出してたし。
当時、ニスモのカタログで調べると、確かにグループAレース用クロスミッションの部品価格、載ってました。。。
「げっ!!」
3速ギア、1個で30万円余裕で超えとる!!
計算の弱い私にもすぐにムリな総金額がチーン!と。。。想像できました。
どこか外国製の部品でした。ヒューランドだったかな?
むむむ、無理っしょ~(+_+)
しかし!しばらくすると・・・出たんですよ!
このサウンドを可能にするミッションが!
小山ガレージという所から「D-DOG」という名で。
S13シルビア用でしたがR32スカイラインGTSも同じ形式のミッションです。
これは付く筈!値段も5速クロスで40万弱。
当時は高く感じたけど今考えると安いですね。。。
もう、すぐに飛びつきましたよ!
ドグクラッチ式のクロスミッションなんてレース用以外ありませんでしたからね。
スカイライン用ではリンケージか何かの長さが違うらしくデータ取りも兼ねてモニターと言う事で部品代のみで組んでもらえました。
画像はネットからの拾いモノで「D-DOG」ではありませんが。
ドグミッションは構造が比較的単純でギア歯の内側の向かい合ったデコボコのドッグリンクがかみ合う事で変速します。シンクロが無いのでシフト操作に慣れが必要です。
ギアノイズを発生させるのは大抵この手のミッションの歯がシャフトと並行に真っ直ぐ切られてるからでストレートカットギアとかスパーギアとか呼ばれてます。
市販車のミッションはほとんどノイズ対策で斜めに歯が切られてるヘリカルギアですね。あれ?画像のミッションも若干ヘリカルってますね。アフターパーツでもノイズに考慮したモノはドグでもヘリカルだったり途中で仕様変更されてたりします。
乗用車でもバックギアやクレーン車等はやはりストレートカットギアなので音がしますね。
とにかく、、、このミッションを搭載する事によって独特のサウンドを得られます。
何も知らない人からは車が壊れてると思われ、スタンドの兄ちゃんからは「タービンの音、凄いっすね!」と言われ、ちょっと知ってる人からは只者じゃないと多分、思われます。たとえライトチューン車でも。。。
ドライバーは絶えずギアノイズに晒され、とってもスパルタンなマシンに変貌します。
その後、暫くしたらトラストやHKS、そしてホリンジャーとHパターンやシーケンシャルのドグが出ては消えてきました・・・
小山ガレージの「D-DOG」でさんざん楽しませてもらいましたが、スカイラインを2号機にスイッチするまでの5年以上の放置で2号機搭載後は調子悪く・・・
街乗りでは問題ないけどサーキットで2速固定になってしまう症状が多発し、何度かバラしてもらって原因を追求しましたが分からず・・・
知り合いの加工屋さんから格安でトラストの6速(通称トラ6)をGETしスイッチしました。もちろんスパーギアのほう。
これを2号機に搭載した時の状態がこちら↓↓
このギアノイズ、4発だと音程が違い過ぎて何か違和感がありますが直6のRB20だと何とも言えないハーモニー?があると感じるのは俺だけかな~?
このトラ6、GT-Rミッションのトランスファーを切り落として搭載しています。
大パワーに対応したミッションで調子は良いのですがトラ6も既に廃盤です。クワイフ製なので部品を本国から入手するのも可能と思いますが大事をとってよりパワーのある3号機に今は積んでいます。実は3号機もトラ6、入ってたんですがこちらはシルビア用ベース。シフト操作がしずらい上に多分、ドッグリンクの角がかなり摩耗してるんでしょう。はじかれたりしてとても調子が悪かったのです。同じトラ6なのにフィーリングはまるで違いました。
こちらがシルビアベースのトラ6搭載時。
ここまで調子悪いともうまともに走れたもんじゃないっすね。
こっちのミッションは車屋さんにOH前提で売りました・・・
まぁ元々メーカー指定のOH時期も極端に短く街乗りで使うには禁断のパーツと言えそうです。
今はそんな訳でノーマルミッションになってる2号機ですがこの組み合わせでまた乗りたいな~と思う今日この頃。。。
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排気音 | 日記
Posted at
2018/03/26 13:11:45