
前夜の雪で早朝は一面の雪景色と変わっておりました。空に雲はほとんどなく、好天の一日になる期待を込めて二日目の朝食をいただきます。
朝食はソフトドリンク4種類から一つ、パンが3種類(食べ放題です)とサラダ、コーンスープ(日替わりのようです)と8種類のたまご料理から一品、フルーツとヨーグルト、食後の飲み物7種から一つをいただけます。
家内はブラッティーオレンジとプレーンオムレツと紅茶を選択、私はトマトジュースと半熟たまごとポルチーニ茸のグラタンとブレンドコーヒーを選択しました。もうこれだけでかなりのボリュームで、普段の質素な朝食からすると満足感・満腹感で満たされます。
朝食を済ませ一休みしたらお出かけです。表に出るころには雪も解け始めましたが、空は残念な雲行きです。
元箱根港までバスで降り、せっかくの記念だからと特別船室のチケットも買いました。
海賊船クイーン芦ノ湖は10:10に桃源台に向けて出航予定です。
海賊船が着岸し乗り込むと、特別室は板張りの普通船室とは違う豪華な内装でした。特別船室はお客さんの数も少ないため、好きな場所に陣取れます。
あちらこちらで記念撮影いたしましたが、玉座の様な椅子があったので偉そうなポーズで。
桃源台に着くと次はロープウエイです。
一部のマニアが泣いて喜ぶと言う記念撮影も忘れずに行いました。
桃源郷駅からゴンドラに乗り込み、早雲山駅を過ぎ、大涌谷駅までおよそ16分間の空中散歩です。一面に雪が積もっており、はるか昔に行ったスキー場の様な風景でした。大涌谷駅にも一部のマニアが喜ぶと言う撮影ポイントがあったので、そこでも一枚記念撮影を。スマホでの撮影を想定した、カメラ台が常備されているのがうれしいですね。
駅を出ると表はまだ雪がぱらついています。空を覆う雲で富士山は全く見えない残念な状態ですが、雪の大涌谷も趣があって良いですね(と負け惜しみを言ってみる)。大涌谷では1つ食べると7年長生きするという名物の黒卵を購入し、3っつも食べてしまいました。80歳までは生きようと思っていたので、これで100歳超えは確実ですね!積雪10cmほどありましたが大涌谷を少し散歩して、次はロープウエイで姥子駅に向かいました。
姥子・強羅間のケーブルカーはメンテナンスで運航中止のため、姥子から強羅には代行バスで向かいます。途中強羅公園を散歩することにしてバスを途中下車しました。強羅公園の歴史を感じさせる、右から左へと書かれる銘板がありました。
バラの季節だととても素敵なのですが、雪ではっきりと大文字が見えたのでよしとしましょう。
お昼は強羅のお蕎麦屋さんと決めていましたので、記憶をたどり強羅公園からお蕎麦屋さんに向けて歩きます。思った以上の急斜面で転げ落ちそうになりながら、やっと私のお気に入り「かつまた」さんに到着。中は満席なのですが、すぐに飽きそうとの事で少しだけ表で待つことにしました。
ほどなく先が空き案内され、私はざるそばで、家内は天丼セットをオーダーです。朝ご飯のボリュームが凄かったので、あまりお腹は減っておりませんでしたが、おいしいお蕎麦はつるりと私のお腹に収まりました。すごい下り坂なので転げ落ちないように家内を支えながら、散歩がてら強羅駅に向かいましょう!
宿へ帰るためには登山鉄道で下りバスに乗り越えるのが一番早いのですが、登山鉄道は運休で代行バスもすごい行列のです。このルートはあきらめて、来たルートを逆行しながら帰ることにしました。少し晴れ間も見えるので、もしかすると大涌谷から向こう尾では富士山が見えるのではと淡い期待を抱いて強羅から姥子駅までは代行バスで移動します。ぎゅうぎゅう押し込まれるのでかなりの混雑ですが、ケーブルカーもかなり混むのでそういった意味では代行バスもあまり変わらないのかもしれません。姥子駅からロープウエイに乗って大涌谷を超え、さらにロープウエイを乗り継いで桃源郷駅まで下ります。夕方の明るい日差しがゴンドラに差し込むのですが、ここでも残念ながら富士山は顔を見せてくれませんでした。さらに海賊船に乗り継ぎ、元箱根港に向かいます。帰路は一般席での移動にしましたがちょっと後悔、すごい人の数で関取合戦が勃発しています。それでも何とか二人並んで席を確保でき、海外旅行か?と思うほどの人種のるつぼを眺めながらの船旅を楽しめました。
元箱根港に到着、時計を見るとまだ夕食まで時間はたっぷりありますので、少し散歩でお腹を空かせてから宿に戻ります。
宿に戻ったら、もちろん箱根の湯につかって散歩で疲れた体をほぐします。部屋に戻ってほてりが治まったらいざダイニングに向かいましょう。そう、この日の夕食は、銀婚記念のため特別ディナーと、スパークリングワインをオーダーしておきました。
ディナーコースのメニューはリゾットかパスタ、メインを仔羊か国産牛のフィレを選択できます。すべてを食べてみたいねと言う事でそれぞれを一つずつ選び、二人でシェアすることにしましたよ。
まずは前菜の「プロシュートとサラミ、若鳥レバーのスモークの盛り合わせ」と「海の幸のアンティパスト盛り合わせ キウイドレッシング」です。普段は絶対レバーなど口にしない家内も、スモークされた若鳥のレバーはおいしいと食べていました。
そしてサラダは、鯛、ホタテ、タコなど海鮮と、レンコン、ビーツなどがキウイの甘酸っぱいドレッシングでとうまく纏まるんですね。
朝食と同じくパンは何時でも食べ放題、そして昨夜は有料だったカットチーズも食べ放題です。これね、最初から食べすぎると後が食べきれなくなりますよね!
そして次はパスタ料理です。家内は「自家製タリアテッレと黒トリュフソース イタリア産フレッシュトリュフ添え」を
私は「24か月熟成パルミジャーノレッジャーノとフランス産栗のリゾット フォアグラソテー添え」をいただきます。
もうどちらもとろけそうなおいしさです。危険と分かっていても、ソースをパンで奇麗に拭って食べてしまいました。あ〜〜もうお腹がいっぱいになりそう。
次は「季節の魚介パイ包み焼き イタリア風ブイヤベース仕立て」です。
カメリエーレさんがパイ皮を開けてくれると、そこには僕の大好物アワビがごろっと入っているではないですか?ムール貝に白身魚もものすごくおいしくできています。パイ側はお好みでとカメリエーレさんがおっしゃっておりましたが、このブイヤベースをパイ皮ですくって食べたらおいしいよとの誘惑に勝つことができません。膨れかけていたお腹がさらに膨れてゆきます!
もうメインディッシュは入りませんというほどお腹は一杯になっておりますが、それは容赦なくやってきました。家内は「国産黒毛和牛フィレ肉のグリリア バローロソース リンゴとフォアグラのスフォルマート添え」
私は「仔羊とポルチーニ茸のクレピネット包みロースト」をいただきます。
どちらもとてもおいしくいただけましたが、仔羊の臭みがポルチーニ茸とクレピネットの香りで全く感じなかったどころか、逆に食欲をそそる香りに変わっている事にびっくりしました。
最後はドルチェ「自家製パネトーネとマスカルポーネソース 苺とミルクソルベのカクテル添え」とカフェをいただきます。苺とミルクソルベがさっぱりしていて、もうお腹いっぱいだというのに入るものなのですね。
ゆったりとした時間の中で様々な物をおいしく食べる、とても幸せな時間を過ごすことができました。明日の朝はきっと体重が10kgは増えているんじゃないかと思い中が床に就きました。
