
リアアクスルシャフトが大分錆びていて気になってました。
アクスルスリーブにダストカバーが装着出来そうな溝が
有るので部品を取り寄せて置きました。
今日は気温が高めで晴れ間も出ていたので取付作業を
しました。600の整備は久しぶりです。
まずはリアタイヤを外して作業をし易くします。

後でドラムも外してブレーキシリンダー周りも点検します。
リアアクスルシャフト端のスリーブとカップリングを固定している4本のボルトを外してスリーブを外します。
スリーブをずらすとアクスルシャフト中心にはデフ側にシャフトを押し付けるスプリングが有り横にスライドさせて外します。
スリーブはスプライン手前の溝にCリングがはまっていて外れないのでそれも外します。
これでスリーブがタイヤ側に外れます。
ここの分解は初めての作業ですがパーツリストとオーナーズマニュアルを参考に構成を頭に入れてから取り掛かりました。
アクスルシャフトの錆落としをしてシャシーブラックで塗装します。
片輪を上げているのでアクスルシャフトは手で回りますので回転させて一周スプレーしました。
塗装が乾くまでの間にドラムを外します。これも自分で外すのは初めて・・・。
写真はざっと清掃した状態です。
ブレーキシリンダーのダストブーツをめくって見ましたがオイル漏れは有りませんでした。
シューの下側支点はこんな形状・・・シュー交換の時は相当大きなマイナスドライバーで外すのでしょうか・・・?
ドラムはアルミ製でとても軽い部品です。外してついでに内外を綺麗に清掃しました。
シューが擦られる部分は鉄の輪?アルミの様にも見えます。段付き摩耗等は無く綺麗な状態と
思います。
スリーブも錆汚れを落とします。スプラインの摩耗も問題無い様です。上部に見える溝がダストカバーのはまる溝です。

スリーブと固定ボルトもシャーシーブラックで仕上げました。
シャフトにダストカバーをはめます。シャフト径は19mmでラバーが少しきつめでした。
コイルスプリング台座ラバーも硬化して割れてました。部品を注文して交換作業が発生します。
カップリング側はこの様になってます。ハブシャフトとドライブアクスルの変速ショックを和らげるゴムダンパーで支持されてます。割ピンロックナットで固定されてます。今回はハブ側は分解しません。
分解するとベアリングクラッシュスリーブを取り換えなければなりませんので・・・。
ここまで来てちょっとアクシデントが・・・
シャフトを少しタイヤ側に引っ張ったらデフからシャフトが外れてしまい奥に入らなくなってしまいました。シャフトのデフ側にピンが有りこれを支えフレキシブルに動かす為の台座ですが、ここがデフのスリットから外れてしまいました・・・。
止む無くデフ側のブーツを開けてパッドをきちんと戻す作業になりました。

左側のパッドは外して撮影してます。網目状のスジが有る面をデフ側の溝に合わせます。このスジにオイルが入ってスライド面を潤滑すると思われます。
シャフトのパッドが入る溝・・・中は綺麗な状態です。ミッションデフオイルを交換してからあまり走行して無いですので。RRレイアウトでミッションとデフが一体なFIAT特有の部分でとても興味深いです。

デフ側のブーツバンドを外してしまうと新しいバンドを専用工具で締め直して固定せねばならず、手持ちは無いので専用工具とステンのバンドをネットで注文しました。
しっかり締め付けないとオイルが漏れます。
600に付いて入るブーツはオリジナルでは無い様で汎用の物を使っていると思われます。
整備や交換の度に外しバンドは使い捨てなので今後の為に揃える事にしました。
スリーブとダストカバーを装着した状態です。スプラインにはたっぷりグリスを塗りました。
デフ側のブーツバンドはペンチ等を使ってある程度締め付け固定しました。
専用工具が届いたら取り換えてしっかり固定し直します。

シャフトとスリーブは大分綺麗になり、スプラインに水や泥の侵入が無くなり傷みを防ぐ事が出来る様になりました。
FIAT500はこのスプラインがなめて走行不能になるケースが有る様で安心材料になりました。
今回は大分写真が多くなりました~。
次は右後輪も行います。
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Posted at 2016/12/21 00:02:18 | |
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FIAT600 | 日記