
これからしばらくはJAGUAR 3.8Sの分解整備です。
1.ステアリングコラムのブーツ裂け交換
2.ヒーターパイプが錆びているので交換
3.メタル製のヒーターバルブに交換
4.オイルプレッシャーセンサーの取外し清掃
5.冷却水系統のリフレッシュなどを作業予定です。
最初の写真はシリンダー側面のJAGUAR陽刻と
3.8LITREの陽刻です。
キャブを外さないと見えない所にあります。
分解前の写真から・・・
エアクリーナーダクト、キャブレターダッシュポッドはほとんど白濁化して無く
綺麗な状態です。
エアクリーナーBOXとダクトを外してヒューエルパイプも外しました。
始動時にガソリンを濃くするチョークソレノイド・・・サーモスイッチからの
配線が繋がってます。
右端の配線下はアイドルアップソレノイドです。
装備されてはいますがアイドルアップは不動状態です。
チョークソレノイドが作動するとガソリンが濃くなりアイドルアップします。
ツインSUキャブレターは同調を崩さない様にステーごと一体で外しました。
インテークマニホールドに固定する4本のナットのうち下側は手が入り難く
とても苦労しました😣。
中央ににょきっと出ているのはチョークソレノイドに冷却水を送るパイプです。
冷却水を循環させて暖めるのか温度を感知させているのか良く判らない所です。
(後日バキュームパイプなのが判明しました)
インテークマニホールド上のアルミダイキャストは冷却水をマニホールド内に
送り込むためのダクトになってます。何でわざわざ温水をマニホールドに循環
させるのか不思議です。給気は冷やした方が密度が高くなって効率が良いはず
なんですが・・・😟。
(これもエンジンで熱せられたクーラントをヒーターへすぐに送り込む為と判明しました)
外したSUキャブ。いつも写真に写らないマニホールド側ですが案外綺麗でした。
ガソリンの赤い汚れを取れば良い程度かなと思います。
マニホールド内部はカーボン汚れはほとんど無い様です。
ステリングコラムのブーツは裂けてボロボロです。
フレキシブルジョイントと同じ働きをするローラーが入っているケースを
外してコラムロッドを外します。
その先はパワステ駆動部になります。ポンプはダイナモの後ろにあります。
コラムロッドまで外れるとすっきりします。
オイルポンプユニットの上部にプレッシャーセンサー(赤↑)があるのですが
これがきつくて全然緩みません。工具がどうにも上手く掛らず参りました😣。
オイルフィルター(緑↑)も一体になったポンプケース(黄↑)ごと取り外して
からで無いと無理な様です。
それにしてもエンジンルーム下部のボディは大分錆びてます・・・。
作業台の上でコラムロッドを分解してブーツを交換します。
ローラーケースからローラー部を出した状態ですがローラーはシャフトから
外れない様にクリップピンで押えられてます。
クリップピンを外してローラーを取りました。
ローラーの内周に薄いメタルが残ってますが片方は完全に崩壊してます・・・。
メタルが無くなったので遊びが大きくガタつきが出てます。
新しいブーツとローラーです。新品ローラーにはメタルはありません。
ローラー自体も少し形態が変わってます。内側が一段奥まってますが内径は
メタルが無い分だけ細くなってます。
クリップピンが奥まって左右の遊びが大きくなると思われますがケース内の
ガイドに納まるので大きなガタにはならないかと・・・。
ローラーのシャフトが邪魔してケースが外れないのでコラムロッド側を
ガストーチであぶってシャフトを抜きました。あぶると簡単に抜けました。
屋外で錆落しをして脱脂しました。
油性ラッカーで塗装しました。ユニバーサル部分にはワコーズラスペネを先に
吹いて浸透させてあります。

明日は新しいブーツをはめてグリスアップしてローラーを組付けてケースに
納めてすぐに戻せる様にして置きます。
次はウォーターラインの取外しに掛ります。
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