2008年09月04日
昨日のブログの取材記事は
W111クーペ/カブリオレの特集記事の一部だったのですが、
この特集記事、大きな間違いがあるんですよね。
1962年の春に自社製の4ATが完成するまでは
220SEbクーペには4MTか
4MT+ヒドラーク(自動クラッチ)しか選べなかった、、、
な~んて書いてあるんですが、
私がパーツリストやマニュアル等を元に調査した範囲では
少なくとも1961年内には既に自社製のATの設定があったようですし、
また、実は220SEbクーペには
ヒドラークの設定なんて無かったんですよね(苦笑)。
※確かに資料によっては220SEbを含んだ書き方で1962年の『8月』から自社製ATが選べるようになった、、、
と書いてある物もあるにはあるのですが、
どうもそれは220bと220Sbに限っての話をその書物の著者が誤理解しているっぽいんですよね。
ヒドラークって1957年頃からW180の220Sに用意されたんですが、
W111系では220bと220Sbにしか設定されず、
220SEbではクーペはおろかセダンにも設定が無かったんですよね。
(ひょっとしてヒドラークってキャブ車用に設計されていたんですかねぇ?)
また、ヒドラークはコラムの4MTにしか設定されていないんですが、
220SEbクーペってコラムの4MTの設定すらないんですよねぇ…。
メーターケースがウッドではなくなる後期内装に付いての説明でも
1969年からって書いてあるのですが、
実際には1967年の250SEクーペの終わりからなんですよねぇ。
但し、説明に使用している写真自体はベーア社製クーラーユニットからして1969年以降かなって気はしますが…
そうそう、あと、
220SEbのカブリオレの登場が1961年の8月だって書いてあるんですが、
これも微妙に1ヶ月間違っているんですよねぇ…。
以前にも300SLの特集で61年3月からロードスターに標準装備となる、
4輪ディスクブレーキをAte製なんて書いてましたし、(実際にはダンロップ製)
MBが出している本がこんなことじゃあイカンと思うけどなぁ…。
Posted at 2008/09/05 02:14:32 | |
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