物件を漁っていたら、ドイツの別々のお店で対象的な2台を見付けました。
先ずは1958年の180aのフルレストア車。
外光の影響をあまり受けていないと思われる屋内で
照明に当たっているせいもあると思うけれども、滅茶苦茶綺麗ですよね。
1995年にキンレでレストアされた車なのだそうです。
色はカラーコードが190との事ですので、、、
私の大好きなグラファイトグレイのようです(笑)。
こうして補助灯が付いていると大ポントンと見栄えが変わらないなぁ、、、
と思ったものの、小ポントンにもオプションで装着出来たのだろうか?
と思ったので色々調べてみたのですが、
MBの公式サイト内で画像を見ていた中で当時のカタログの絵にこんな具合に、、、
補助灯付きの小ポントンの物があったので、恐らく設定自体はあったのでしょうね。
因みに他の画像を見ていた中では片側に1個だけ補助灯が付けられていた例も見掛けました。
でも、この小ポントンに関して、大ポントンの顔付きに近く感じさせているのは
それだけの要因では無くて、
大ポントン用のウインカーをフロントフェンダー上に付けているのが大きいのだという事に
後から気付きました(苦笑)。
折角綺麗に仕上げてあるのにこれはマイナスポイントですね。
ホイールキャップも大ポントン用の物になっていて、
多分それは小ポントンに設定が無かっただろうと思うんですが、
そこまで大ポントンに見せたいなら、
いっそ大ポントンを仕上げれば良かったのに、、、と思う所で、
この辺りは一寸なぁ、、、という感じでした。
上の画像でも判る通り、キャンバストップ付きなわけですが、
これが出荷時点から付いていた物なのかなぁ?と思ったので車両型式を見てみると、、、
120011になっていますので、出荷時からのキャンバストップ装着車だという事が判りました。
キャンバストップ開口部の端にはこのように、、、
ヴェバストの文字が入っていました。
ただ、ヴェバストは後付けキットも出していた筈なので、これが入っているだけでは
恐らく元々付いていたものか後付けされたものかは判断出来ないと思うのですよね。
室内もどこからどこまでが仕上げられたものか判らないのですが、
とにかく滅茶苦茶綺麗です。
シート生地は余りにも綺麗なのと、
ポントンは正直あまり知らないので、自信はありませんけれども
縞模様がなんとなくポントン用の物とは違う気もするので、
恐らく張り替えなんじゃないかと思うのですが、
例えば、、、
こうした窓枠等に使用されているベークライト製のパーツは
入手困難とされているようですし、ウッドの場合と違って再生も難しいでしょうから、
元々の程度も良かったという事なんじゃないかと思うのですよね。
オリジナルの内装の現物を見た事があるわけじゃないので、
これがオリジナルなのか再現なのかすら判りませんけれども、
ダイヤモンドパターンが施された内張りもとても雰囲気がイイですよね。
ベッカー。
年代的には恐らく問題が無いと思われるところで正しい物だと思うのですが、
小ポントンって他のラジオが付いている事が多い印象が私的にはあるのですよね。
因みにこの手のベッカーは今、結構高いのでおいそれとは後付け出来ませんです(笑)。
カロッセリーナンバープレート。
以前から書いていますが、1をただの棒線にする事は無いと思うので
これは復刻プレートに新たに打刻した物なんじゃないかと思います。
上に2つプレートの画像を載せましたが、
それらにはちゃんとヒゲ?(何と表現したらいいか判らないので調べたらそう言うらしい)
が付いていますよね。
ドイツから部品を色々と取り寄せている絡みでドイツ人の書く文字を見る機会が多いのですが、
皆、このヒゲの部分を不必要と思われるまでのレベルで強調して書いているケースが多いので
そこから考えてもそれのない打刻は考えられないような気がするんですよね。
エンジンルーム。
フィラーキャップの後ろ側のオイル滲みを放置したままにはしてあるようですが(笑)、
自然な雰囲気に綺麗に仕上げられていて個人的には好感が持てる感じになっています。
データカード。
この時代のデータカードって初めて見た気がしますが、こんな形状だったのですね。
見慣れたものと違ってこの面にはスペシャルバージョンコードの記載がありませんが、
裏面にでもその記載があるのでしょうかね?
という感じで、外観の仕様には気になる所がありましたが、
それ以外はイイ感じに仕上げられた車両でした。
お次は走行距離40000キロ弱という低走行の1957年の190です。
これもまたイイ感じですね。
スウェーデンでの家族間所有のみで70年近くを経てきた車両らしいですが、
本当に綺麗ですね。
塗装も大部分がオリジナルペイントだそうです。
ライトはやっぱりシールドビームよりもユーロ眼の方が可愛くてイイですね。
内装もこれまた、メッチャ綺麗です。
フロントシートは上の180aと違ってベンチシートですね。
そういや、私が以前イベントでベテラン会員さんに借りた事がある190も
ベンチシートだったような気がします。
シート地はこちらはストライプではなくてクロス織り?になっていますね。
ドイツの内装屋さんのサンプル画像によると
初期の小ポントンには上の180aのようなストライプ柄があり、
後期の190にこのようなクロス織りがあるようです。
ドア内張りは上の180aのようなダイヤモンドパターンになっていませんが、
公式フォトを見ると190の内装でもそれになっていたので、
この部分は張り替えなのかな?と、一瞬思ったのですけれども
ドイツの内装屋さんのサンプル画像で後期の190にはこれがない事になっているので
これはオリジナルなんでしょうね。
190は1956年からなんですが、前期後期をどこで分けているのかよく判りませんけれども、
この190は1957年式で、上の180aは1958年式なので、
ひょっとすると180aのドア内張りの方はやはりオリジナルでなく、
張り替えの際に年式的に正しくないものに張り替えてしまったという事なのかもしれませんね。
ダッシュボード。
このサイズの画像では判らないと思いますが、
元の画像をアップにして確認した所、ラジオはブラオプンクトのようですね。
上に書いた他のラジオというのはこういう感じの物なんですよね。
39851km。
メーターのガラスに埃が載っていますが、メーター自体はとても綺麗ですね。
無論、綺麗にした可能性もあるのですが、
距離を走った車だと、メーター自体に使用されている油なのか
スピードメーターケーブルを伝ってくるミッションオイルなのか判りませんが
とにかく油分がガラス裏に付いて曇ってきてしまうんですよね。
私のもそう頻繁にではありませんが、十年近く単位に一度くらいのペースで
ガラスを外して裏側の油分を拭き取る事をしています。
タイヤ&ホイール。
やっぱり小ポントンのホイールキャップはセンターのみのこの状態が正解だと思います。
タイヤはミシュランのZXでしょうかね?
エンジンルーム。
貼られているステッカーは綺麗過ぎて一寸当時モノじゃないっぽい気もしますが(笑)、
それ以外は変に弄られている感のない、且つ低走行のオリジナル状態っぽい感じがしますよね。
さて気になるお値段の方ですが、180aの方が39500ユーロ、190の方が29999ユーロ、
今のレートで前者が約694万円、後者が約527万円という感じのようですね。
前者はフルレストアから11000キロ程走った状態という事なので、
メカニズム的にも各部の状態的にも優位にあるかもしれないとは思うのですが、
オリジナルを外してある所もあり、
殆ど当時のままで時間を経てきたフルオリジナルだと思える
後者の魅力は捨てがたい所だとも思うのですよね。
お値段にも開きがありますし、私なら後者がイイかなぁと思う所ですが、
資金に余裕があって、小ポントンが欲しいと思っている方には
なかなか悩ましい2台なのかなと思いました(笑)。