ドイツのMBクラシックセンターの施設を拡張する話は結構前に聞いていたものの、
以後、それがどうなったのか全く情報がなかったのですが、
どうやら先週末にリニューアルオープンを果たしたという事のようであります。
2007年に訪れてはいるものの、元々の規模が数値的にどれくらいだったか判らないんですが、
今度のリニューアルでは敷地面積が18000㎡、作業スペースが10000㎡に拡大されているそうです。
グーグルマップで私がそこだと認識している現地の敷地を確認してみると、
地図上のサイズ表記が正しければ、恐らくそれで大体10000㎡位ってところだと思うんですが、
2023年のその航空写真にある周辺の会社は調べてみるとそのままそこにあるようだし、
これって飛び地で18000㎡って事なんでしょうかね?
裏のコレクション倉庫が道路のすぐ向かい位だったかと思っていたのですが、
地図で見るとどうやら思ったより一寸離れた所にあるような雰囲気で、
(今となってはハッキリ自信をもって場所がここだと指摘しきれないんですよね)
そこまで合わせて18000㎡なのかしら?って思いました。
2007年の整備棟の様子。
リニューアル後の様子が色々アップされていたのですが、
その中で上の600プルマンが2台リフトに掛かっているのと
おそらく同じであろうエリアを見付けてしまいました(笑)。
両方の画像を眺めている内にあれ?背後の上部にある通路が一緒じゃないか?
って思ったんですが、
よくよく見ると、そこにあるリフトも同じ物のように見えますね。
(たまたまメーカーが一緒なだけかもしれませんが)
んで、画像には向かい合わせで横並びに長い整備エリアがあったのですが、、、
これって、車両と車両の間にある柱の感じやその上の天窓の位置関係からして、
昔、販売車両を並べていたスペースの並びなんじゃないかと思いました。
私のこの感覚が正しいならば、新しく建て直したというよりも、
古い建物の残せる所は残して建て増しした感じになっているのかもしれませんね。
一寸気になったのがコレ。
奥のピンボケになっている車両は
W150の770Kのオフナートゥーレンヴァーゲンだと思われるのですが、
同型車は2007年にも入庫しているのを目撃していまして、、、
あれから20年近く経っていて、まさか同じ車がそのまま居るって事は無いよなァ、、、
なんて思ったりしています(笑)。
2007年の時の車両の方は幌が綺麗な状態なので、
まさか今の段階になって再び幌をやり直すって事もないでしょうからねぇ。
話が大幅に脱線したので元の軌道に戻しますが、
当時見学していて、広さ云々はともかくとして、
人員が割と少ないなぁという印象があったのですけれども、
今回のリニューアルで70人の専門家を擁するようになったような事が書かれているので、
元々のレストア処理能力はそれほど高くなかったのでしょうね。
MBではクラシックモデルを1100台以上保有しているらしいのですが、
元々、標準以上の状態で車両を維持及び入手してきているでしょうから、
そもそも大規模なレストアの必要な車両はそこまで多くなかったのかなとは思うんですけど、
以前の人員がそれ以下だったのだと考えれば、自社所有の車両に関しては
ほぼ維持業務が中心だったのかもしれないなぁと思っています。
MBクラシックセンターはキンレの倒産の際に、
技術者や機材、パーツの類い等を引き受けたような話でしたから、
それらの技術者の内のキンレ出身者はそれなりの数居るのでしょうね。
そうそうキンレで思い出したのですが、画像の中には内装部門のものもあって
上の画像の背後の棚は棚自体の素材や椅子の向き等は違えど、
キンレのこれを思い出してしまいましたし、
下の色の付いた革生地をぶら下げている所なども
キンレで同様にされていたのを思い出してしまいました。
どうしてもキンレと結びつけたくなるのでそう思えるだけなんでしょうが、
以前訪問した時にクラシックセンターには内装部門は無かったように思うので、
ここにもキンレの職人さんが入っているのかもなァと思ってしまいました(笑)。
また脱線したのでもう一度話を戻しますが、
クラシック部門の若い技術者を育てていく云々という事も書かれているので、
70名というのはあくまでもある程度の経験を持つプロ集団の数で、
ここに携わる人たちの数はもっとずっと多いという事なのでしょうね。
キンレもそうでしたけれども、どうやら今まで塗装は外注だったようなんですが、
今回、塗装も自社でやる体制になったらしいです。
また、塗装ブースと共に増設されたものとしてエンジンテストベンチが挙げられているのですが、
なんと、そのような物も無かったとは…という感じです。
尤もM100のメーカーリビルトエンジンはキンレが担当していると、
当時キンレの方が仰っていたくらいですから、
ひょっとすると過去のクラシックセンターのやり方は
主要コンポーネンツは信頼のおける外注に投げていて、
それらを自社で車両に組み込んで行って完成させるという感じだったのかもですね。
それ以外に『金属加工やエンジン部品の加工用の特殊機械も設備を完成させます。』
とあり、機械翻訳が伝えるニュアンスが正しいかどうかは判らないんですけれども、
そのままに採ればこれらはこれから設置するという事だと思われる所なわけですが、
最終的にはレストアに関する作業の全てを内製で出来るようにしていこう、、、
という事なのでしょうね。
あと、部品庫の画像がありましたが、これは同じ敷地内ではなさそうな気がしますねぇ。
クラシックモデル向けの16万点の部品を在庫しているらしいです(汗)。
以前、日本ではドイツのクラシックセンター管轄の部品に普通にアクセス出来なかったみたいで、
向こうのサイトで在庫確認出来ているのに、『ない』と言われる事がよくあって
『クラシックセンターにはある事になっているから問い合わせて!』とお願いすると、
ようやく出て来るみたいな事が何度もありましたが、
最近はそんな事も無くなったので、一括管理されるようになったものと思われます(笑)。
このリニューアルを機に今までよりも多くの一般顧客の仕事を受ける事になると思うのですが、
そうした面ではアメリカのアーバインのクラシックセンターには一歩先を行かれている感があるので、
ドイツのクラシックセンターにも頑張ってほしいなぁと思います。
日本は、、、こんな施設を作っても先ずお客が無いだろうと思うので
それが設立される事自体、全く期待出来ないでしょうね(苦笑)。
イイナァ、ドイツとアメリカは。
こんな施設が近場にあったのなら、無論冷やかしにはなってしまいますけど、
きっとしょっちゅう、入り浸っちゃうだろうになァ(大笑)。
ってか、もっとずっと若かったら、こんな所で働いてみたかったですねぇ。
私は日本人に生まれて良かったとは思っているけれど、
(少なくとも外車の)旧車好きには恵まれた環境とは言えないよなァって思っています。
こんな所で自分の車をレストアするなんぞは私には夢のまた夢のまた夢なので、
せめて今後、どこかの時点で再び訪れる事が出来たらいいのになァって思う所であります。