先日、海外の220SEbの売り物件を漁っていた所、
良さ気なカブリオレ達を見付けましたのでご紹介致します。
先ずはコチラ。
この車、最初は小さな写真で見たのですが、
何がそう思わせたのかは判らないものの、
その時点からこれは好さ気だ!と思う一台でありました。
斜め後ろから。
室内。
私的に惜しいなぁと思ってしまうのはステアリングのセンターパッドの色。
これはオリジナルではステアリングと同じ色になる筈なんですが、
内装を張り替える時にこんな風に同じ革で一緒に張り替えちゃう例が多いんですよね。
どうしようと人の勝手だと言われればその通りなんですけど、
全体のバランスを考えた時に個人的には一寸違和感を感じてしまいます。
仮にこれがホワイトステアリングだったら、まだ違和感も軽減されたかと思うのですけどね。
因みにこの車両は前期型なので元々のホーンリングは円形タイプだった筈です。
あと、個人的な好みですけど、前期モデルでよくあるように、
サイドの内張面上縁やダッシュボードをシートや下側のパネルとは別色に、、、
この内装色の場合なら同系統のもっと濃い色にしてあったら良かったのになぁって思いました。
ポントンクーペ/カブリオレでウッドだったサイド面上縁を
W111のクーペ/カブリオレで革張りに変更したのは
上下にクラッシュパッドを設けたダッシュボードからのデザインの連続性の問題や、
安全性的な見地やひょっとするとコストダウンという問題もあったかもと思うのですが、
個人的にはその穴埋めとして初期型ではこの部分に
内装下側とは別色の革を使用していた(全てかどうかは判らないけど)のだと思っているので、
そこは拘って欲しかったかな、、、って思うんですよね。
折角のカブリオレなんですから、派手な方がいいですしね~。
ウッドパネルはローズウッドですかね~?
エンジンルーム
ここも非常に綺麗に仕上がっていますが、
唯一残念に思う事はインマニとエキマニの間に入る遮熱坂が付いていない事ですね。
私は220君のエンジン外観のオリジナル戻し計画を考えているわけですが、、
この前期型エンジン用の遮熱坂がメーカーから出そうもないのがひとつのネックになっています。
と、まぁ、幾つかケチを付けてしまいましたが、
画像を見る限り、オーバーな所がない自然な仕上がりで本当に素晴らしいなぁ、と思いました。
因みに年式が何故か1964年3月になっているのですが、
表記されている車体番号の下5桁が2万7千番台なので1962年製の車両だと思われます。
お値段は144000ユーロ。
お高いですけど、画像のないボディや足回りが
同様にキッチリ仕上げられているのならば、十分納得のいくお値段で、
私がお金に余裕のある人だったら、購入を考えたくなる一台であります(笑)。
お次はコチラ。
上の車と比べるとかなり程度は落ちますが、オリジナルコンディションっぽい一台です。
色があまり見かけない、古風な色で好いですねぇ。
特に緑色好きの私には堪りません(笑)。
ドイツの個人の売り物らしく、画像が少ないのが残念でしたが、
この画像を良く見ると4座バケットシートが装備されているっぽいです。
(説明にはバケットシートとは書かれているけど4座とは書かれていないんですよね)
エンジンルーム。
ブレーキマスターの隣にクラッチマスターが見えるのでマニュアル車のようですね。
カブリオレの4座バケットでマニュアルって結構少ないと思うので、
これはイイなぁって思ってしまいます。
前の車両のエンジン画像の所で書きましたが、この車にはちゃんと遮熱坂が付いています。
これがないと夏場のパーコレーションを起こし易いのでは?という気がしてしまうんですよね。
下廻りはボディ色なのがオリジナルなんですけど、
(状態はともかくとして)それを塗り潰す事無くそれが残っているのもポイント高いですし、
これもお金があれば欲しいなぁと思ってしまう一台でした。
因みにお値段68000ユーロでした。
この車も前期型なのに何故か64年式にされていました(苦笑)。
お次はこないだ220SE6.3を売っていたアメリカのお店に
(私がその車のブログを投稿した後に)新しくアップされた車です。
本当は上の2台だけアップする予定でいたのが、
この車もなかなか好い感じの一台だったので、急遽こちらもアップする事にしたんですよね。
これもまた好い色ですね~。
私的に惜しいなぁ、、と思うのは時代の違うミラーと14インチホイールですね。
斜め後ろからの姿も素敵。
幌を閉じた姿もいいなぁ。
ウッドパネルは私のと同じマカッサルエボニーですね。
木目はうちの220君の方が素敵かなぁ(親バカ…笑)。
この車はかつて内装の張り替えをしているようなので、
これがオリジナルの色の組み合わせかどうかは分かりませんが、
内装に2色の革を使っていますね♪
ただ、気になるのはシートの谷間の処理ですね。
クッションの前端の方のそれが狭まった処理はもっとずっと後期のクーペのモノの筈で
220SEbのそれとは違っています。
エンジンルームも最初の車ほど綺麗じゃないけど、
とても綺麗に保たれていると思います。
この車もちゃんとインマニとエキマニの間の遮熱版が付いています。
H350という事でボディ色はミディアムブルーという色らしいです。
一寸緑み掛かったような青でとても好い色だと思います。
そしてボディナンバーの下桁が00008番!
ただ、このボディナンバーというのがいまだに謎でして、
この下5桁の数字は私の車より新しい車の方で番号が若い事があったりするので、
車体番号の下6桁のように製造順ではないみたいなんですよね。
幾ら考えても解明出来ず、
どういうルールで決まっている数字なのかずっと気になっております。
こちらはお値段98500ドル。
この車、しっかりと乗り回されていた様子で下回りには適度な使用感があり、
またリアアクスル中央部にお得意のオイル滲みがあったりしますが、
それほど程度は悪くないと思うので、
全体の状態からして妥当なお値段かと思います。
実はこの車も前期型で車体番号下5桁が2万6千番台という事からすると1962年式なんですけど、
何故かこれまた1964年式という事にされているんですよねぇ…。
3台が3台とも同じように間違えているってどゆこと?って感じです(謎)。
この3台の内のどれを選ぶ?、と言われると結構難しいところですね~。
一番上の車両はコンディションが一番良いけど、
外装色では他の2台の方が好みだし、かと言って緑はそこそこ手を入れなきゃダメそうな気がするけど、4バケマニュアルなのは捨てがたいし、
最後のミッドブルーはコンディションと値段のバランスが良いけど、14インチホイールに時代の合わないミラーが付いているし、、、という感じで悩んでしまうんですよね(笑)。
これらの車を買えるようなお金がないので本気で悩まなくて済むのが、
良かったような、悲しいようなと思ったりしてしまいます(大笑)。