先日、珍しい車両を見付けてしまいました。
それはコチラ。
なんだ、300SELならそんなに珍しくないじゃん、、、と思われるかも知れませんが、
さにあらず(笑)。
私が最初に目にした画像はコレだったのですが、
この時点でも電話がアームレストに仕込まれている車両なんて少ないよね、、、程度でした。
がっ、次にこれを見た時には、、、
うわっ、コレ、ひょっとして!、、、と思い、次の画像を見たら、やっぱり、、、
パティション付きの車両でありました。
この仕様がどの程度作られた物なのかは判りませんが、
売り物としては初めて見たような気がします。
600サルーン(プルマンでは無い方ね)でも国内に正規に入った車両では
何故かパティション付きが多かったように思うものの、
今改めて海外の物件を漁ってみるとこれがなかなか見付からないので
5/6座のモデルのパティション付きというのはどのモデルでも少ないもののようですね。
反対側のドアから。
55000キロという事でやっぱり綺麗に保たれていますね。
べロアの縫製パターンから71~72年モデル(あくまで『モデル』なので70年製も存在)
だと判りますが、この車は1972年の2月製造だそうです。
ピクニックテーブル。
開くと照明が点くようになっている所が好いですね。
しかし、中央に設置というのはいささか使いにくくないかしらん(笑)?
フロントシート
600のパテ付きの運転席に座らせて頂いた事はありますが、
あれでも結構狭いな、、、と思ったので、
これも結構キツイんでしょうね。
一寸気になるのはフロントのドア内張りがシート生地が違うように見えるところ。
どうやらリアのドア内張りと同様にべロアになっているように見えるんですよね。
リアシートがベロアでフロントシートが革というのは
こうした略式リムジンではよくあることなのですが、
こうしてパティションパネルを境にシート生地が変わっている場合に
後のドア内張りは当然、リアシートと同じ生地になるのに対して、
フロントのドア内張りもリアに合わせた物になっちゃうの?と疑問に思ったわけであります。
流石に109のパティション付きの車両の画像を沢山見付けるのは難しい所なので、
代わりに600で検証してみようと画像をネットで探しまくったわけなのですが、
前述の通り、まずサルーンでパティション付きの車が少なく、
且つほぼパティションが装備されているプルマンまで含めて前後共革張りの車両の多い中、
前後でシート生地の違う車両をなんとか4台だけ見付けました。
結果はフロントのドア内張りが、
リアシートと同じになるものとフロントシートと同じになるものが半々(苦笑)。
時間が掛かるだけ掛かって正解は導き出せませんでした(苦笑)。
ただ、よくよく考えてみると、元々フロントのドア内張りが革だったのを
後ろの物と合ったべロアを探してわざわざ張り替える意味はなさそうなので、
少なくとも前の革シートにべロアのドア内張りの組み合わせが存在した事だけは
間違いなさそうに思いました。
この300SELの場合、もう一つ疑い得るのは
実はフロントシートもベロアだったのでは?という事なのですが、
大概シートの素材を変える張替えって、データを持っている内装屋さんでない限りは
元の縫製パターンを参考にして作るしかないので
元々がべロアだった場合はべロアのパターンで革シートが形成される可能性が高いわけで、
その点、この車は正規のパターンの革シートになっていますので、
仮に張り替えていたとしても、生地の入れ替えまではやっていないだろうなぁ、、、と
個人的には思う訳です。
※余談ですが、MBは前後で素材は変えてもそれらの色を大きく変える事はないと思われ、その観点からフロントシートはもっと濃い青革であるべきだろうと思うので、私的には革の張り替え自体は行われているのではなかろうかと思っています。
よってこれはオリジナルがこういう組み合わせだったのだろうという結論に達しました(笑)。
あぁ、またアホな事でひとり悩んでしまった(苦笑)。
さて、最後にいつものようにこの車のお値段を書こうと思ったのですが、
今朝、この物件が出ていたページをチェックすると
なんとまぁ、売れてしまっていました(苦笑)。
多分5~6万ユーロくらいだったかと思いますが、
こうした希少な車種は裕福なマニアの方だったらやっぱり欲しいですよね。
私がもしこんな車を持っていたならば、たまにどこかから運転手さんをレンタルしてきて、
ショーファードリブンごっこなんぞをしてみたいところであります(笑)。
Posted at 2018/08/09 21:53:48 | |
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