今日は年に2回ある111の日で、111はhundert elf なので
どっちかというと1月11日の方がそれに相応しいかななんて思ったりするところで、
そんな111の日なので何かW111の良さ気な物件でもご紹介出来ればと思っていたのですが、
残念ながらイイナァと思える物件に辿り着けませんでした。
しか~し、W111ではないものの、またまたお久しぶり物件に出会ってしまったので
それをご紹介しようと思います。
コチラで御座います。
1931年のMannheim 370S sports cabriolet (WS10)で御座います。
この車、4月の11、12日に行われる、RM Sotheby's: Essen 2019 に出品されるらしいです。
この車、調べてみた所、
初めてドイツの車屋さんで見掛けたのは2009年の12月頃でした。
んで、ここでは
2011年の8月12日のブログでご紹介しております。
ブログに書いた時には既に売れていた記憶なので、
恐らく2010年中には売れていたんじゃなかろうかと思うのですが、
きっとその時オーナーになった方が手放す事にされたんでしょうね。
もう、こんな具合にその車だと言い切れてしまうのは
私のブログをず~っと見て頂いていて、且つ記憶の良い方ならすぐ判ると思うのですが、
このマンハイム370Sのスポーツカブリオレで
現存が確認されているのはたった7台のみだからなんですよね。
(当初は6台と言われていたらしいのですが、いつの間にかに7台になったんですよね)
んで、実はその内、4台までがこのブログで紹介されているんですよね(笑)。
ではここいらで他の画像もご覧に入れましょう。
エンジン
名前の通り3.7Lもありますが、75馬力しか出ません(笑)。
故にスポーツモデルとは言え115キロしか出ません(笑)。
コックピット。
ベビーSシリーズ的な車両ではありますが、なかなか豪華なダッシュボードを持っていますよね。
ただ、以前から書いていますが、
戦前のMBでは通例、最上級モデルでなければタコメーターが装備されませんので、
当然、この車両にもそれはありません。
スポーツモデルなのにねぇ(笑)。
コックピットを引きの画像で
どうです、素敵でございましょう?(笑)。
この時代のMBのデザインも好きなんですけど、重ったるい印象の車が多く、
そんな中でこの車はなかなか軽快なスタイリングを持っているのでイイナァと思うんですよね。
憧れのSシリーズは何がどう転んでも無理ですけど、
これなら、まかり間違って年末ジャンボで一等でも当たれば買えそうな世界の車両ですから、
そういう意味では(それでも限りなく可能性は低いけど)一寸夢があるなって思うんですよね(笑)。
しかもこの車、MBでは数少ないミッレミリアへの出場資格のある車ですし、
こんな車でイタリア本国のミッレミリアに出場出来たら、
どんなにいいだろうなぁって思っちゃうんですよねぇ。
まぁ、そんな事はほぼ無理だとしても、ホント、一度でいいから乗ってみたいものですねぇ…。
今までコチラで4台同型車を紹介していると書きましたけど、
この車の車格からしてこの時代では通常ワイヤーホイールなんかは
塗装又は表面処理じゃないかしら?
って思う所をクロームメッキしてあるので、
レストアでデコレーションしちゃったかな?という気がしないでもないですが、
(ただ、特注でこういう仕様が無いわけでもないと思う)
そのクロームもデラデラしていないごく自然な感じに施工されていますし、
内外装色的にも好みなのでその中では一番好きな車両かもしれません。
ただ、今回一寸違和感を感じたのが、ラジエターグリル上のマスコット。
この画像ではあまり目立たないのですが、
他の画像では一寸後に傾いている感じがするんですよね。
この画像をよく見るとお星さまの部分はメッキが載っているけど
首の部分は金色になっているし、そこのバランスが何となく変なんですよね。
で、他の3台の内の1台の画像を引っ張ってきたのですが、
やはり首の部分がもう少し太くてこちらの方が安定感があって自然な感じなので、
こちらが正解なんだろうな、という感じ。
恐らく今回のオークションの車両のそれは恐らく折れてしまったか何かで、
多分新しく作った首に他の車種のお星さまを移植したんじゃないかな?と思うんですよね。
後傾しているのも格好悪いし、これは新しいオーナーさんに何とかしてもらいたいところですね。
以前オークションに出た車両は
確か私の予想に反して億までは行かなかったようですが、
私はオークションに参加出来るような立場ではないので、
せめてどのくらいの値段が付くのかだけでも楽しみにしようと思います。