ぜろさんにーいちでは御座いません。
おーさんにーいちでございます。
本日ご紹介する売り物件はアメリカの車屋さんの在庫車両で
1954年から1970年までMBのマンハイム工場で造られていたO321Hというバスで御座います。
尚、MB商用車の事はあまり詳しくありませんので、その点、ご了承下さいませ(大笑)。
物件はコチラ。
年式は我が220君の1年年上の1961年製だそうです。
以前にも書いた事がありますが、このエンブレム、欲しいなぁ。
運転席の他に右側前後にドアがあるようですけれども、
右前ドアの正面にはシートが2脚あり、
そこからの出入りにはそれを前に倒す必要があるようですね。
このバス、全長が9m23cmあるらしいのですが、
何と座席数は7で、
後席の背後にベッドが見える事から、
どうやらキャンピングカー的な仕様になっているようであります。
これ、スイスのEHCビール?のアイスホッケーチームのバスだったのだそうです。
私、スポーツの事は全然判らないのですが、
アイスホッケーは6人制だから運転手さんを含めての定員7名なのかしら?
運転席は表面が違っているので張替えなのかな?と思いますが、
売主がオリジナルのメルセデスシート6席、と書いている事からしてもそうなのでしょうね。
ただ、、、
この↑最前列の2つのシートの後ろに38、39と番号がふってあるので、
この車そのもののオリジナルなのかは一寸疑問かなァと思ったりもしますね。
尤も、MBから通常のバスの仕様の完成形で出荷されたあと、
他の架装メーカーでこのように架装されたのだとすれば、
(一寸効率が悪いけど)こういうのもあり得るかも知れませんけどね。
コックピット。
小さなバスだと、300SLロードスターや190SL、1959年より前のポントンと同様な
2スポークステアリングが付いていたような気がしますが、
大きいバスだと3スポークになるんですね~。
走行距離は28万キロ。
同時代の乗用車が5桁までしかないので6桁まであるのが一寸意外に感じましたが、
これからすると、
一応過走行に対する想定自体はしていたのでしょうけれども、
ヨーロッパでも当時は乗用車で10万キロ以上の走行に達する事は
あまり多くなかったのかなァ?と思ったりしました。
だからこそ10万キロ以上の走行に対して、距離表彰バッチがあったりしたのかもしれませんしねぇ。
6気筒5.1Lのディーゼルエンジンとの事でしたが、
フルスケールが90キロになっていることから、
一体何キロ位出るのかしら?と思って調べてみた所、
1961年型の最高速度は92.2キロと書いてありました(笑)。
果たして東名の牧之原の上り坂で東名の最低速度の50キロは守れるのかしらん(笑)?
最高出力は同時期のW110の190Dcが55馬力だったので
2.5倍の排気量なら120馬力位出るかな?と思った所、
もう少し低い、110馬力でした。
最大トルクはさすがに30キロ以上あるようですけどね。
スピードメーター中央が時計になっていますね。
よく見るとそこにはKIENZLEの文字が!
サイドブレーキレバー
何だかちょっと戦前車チックですね(笑)。
Motor Bremseってのはエンジンブレーキって事かと思うのですが、
ディーゼルだから多分、このレバーで排気ブレーキを掛けられるようになっているのでしょうね。
いかにも1960年前後という感じの盤面を持つ、VDOの時計。
扇風機(笑)。
たまにいーべーでこんな感じの扇風機を売っていますよね。
このバスに雰囲気バッチリです(笑)。
ヒーターとデフロスターのレバー
恐らく私の220君に付けている空調レバーと全く同じ物でしょうね。
本来、220SEbクーペでは1961年のごく初期のモデルだけにしか
このようなアンチモン?をクローム処理したレバーを使っていないと思われるのですが、
このバスは1961年式との事ですので恐らくオリジナルだろうと思います。
一番前のベッド
真ん中のソファーベッド
ここは3人用ですかね(笑)?
車両最後部のベッド
2・3・2でベッドも7名分ですね。
コンロとシンク
冷蔵庫?
鍋がコンロに掛かっているような絵が真ん中にあるのでこれはガスの元栓だろうと思うのですが、
一番下は明かりのマークですが、ひょっとして照明はガス灯だったりするのかしら?
洗面所
その下にあるこれはなんですか?と思って、、、
porta pottiという文字から調べたら、ポータブルトイレでした(苦笑)。
これは当時の物ではなく、最近の物のようです。
当時はトイレをどうしていたのか判りませんけれども、
この画像からも判るようにこの洗面台の前のスペースは
ちゃんと左右が仕切れるようになっているようですね。
エンジンルーム
スペアタイヤがこんな所に、、、って感じですね。
エンジンの整備をする時にはタイヤを降ろして、
ここのスペースに潜り込むのかしら?と思いましたが、
十分入り込むスペースがありそうですね(笑)。
給油口とプロパンガスボンベ
このタンクにはheizungの文字があるので暖房は燃焼式ヒーターなんですね。
ワタクシ、キャンピングカーに興味がある訳では無いのですが、
こういう旧車のそれっていうのは一寸面白いかなって思いますね~。
一寸大きすぎるけど(爆)。
日本で使うには走らないのと、クーラーがないのが一寸ばかり(大分?)キツイと思いますが、
こういうので日本一周車中泊旅なんかに行く人が居たら、格好イイナァって思っちゃいます(笑)。
しつこいようですが、一寸大きすぎるけど(笑)。
気になるお値段の方は、99900ドル。
未レストアだそうですが、距離からすると結構綺麗だと思いますし、
近年も整備は結構バッチリやってあるような事が書かれていますし、
結構この世代の働くMBはお高かったりするので
私的には悪い値段ではないのだろうなぁと思います。