年末にネットを徘徊した時に見付けた車両ですが、
一寸ボロっちい所はあるけれど、好いナァという点があったので
ご紹介致します。
車は1961年11月生産の220SEbクーペで御座います。
2本出しマフラーなのとコーチラインが入れられているのと
変な所にモールが付いているのが私的には×ですが、
13インチホイールに変に周りから浮いた感じのないホワイトウォールタイヤ、
そしてサンルーフ付きなのはイイですねぇ。
車体番号末尾は022353で
私の年式判別法から行くと1961年11月の後半の車両だと思われたのですが、
実際にも
出荷日は1961年の11月29日でした。
しかし、出荷日が11月29日なのに登録が11月27日ってどゆこと?(笑)。
面白いのはエンジン番号が12798412000097だということ。
真ん中の12は左ハンドルのATを示しているわけですが、
これってMAXに見積もっても左ハンドルのAT車が
ここまでに97台しかなかったという事になるわけですからねぇ。
1961年の2月から本格生産が始まり、同年4月10日からATが装備出来るようになって、
同年11月末の時点で左ハンドルのみとはいえ、97台以下しか造られていないって
どんだけ需要が少ないんだって話ですからねぇ(笑)。
そして、おかしいのがカロッセリープレート(笑)。
111021の後が10って、左ハンドルのMTって事だから、
AT車であるこの車のプレートとちゃうやん!って話ですからね(大笑)。
でもね、、、ラジエターコアサポート上のボディナンバーの打刻を見ると、、、
10が12にはなっているけれど、その後は同じ02026になっているので、
これ、恐らく単純にメーカーがプレートの方で打ち間違えたって事なのだと思います(大笑)。
因みにカロッセリープレートによるとボディ色は460だから
うちの220君の屋根と同じダークレッドブラウンだった筈なので塗り替えという事になります。
エンジンルームが黒色のように見えるのは
実は元色のダークレッドブラウンなのかしら???
で、タイトルの虎柄はいつ出て来るんだ、、、という話で、
今年も好い調子で脱線しまくっているのですが(笑)、
本題はココからでございます。
この車、何がイイって、マカッサルエボニーの縞杢がとっても良い感じなのですよね。
撮影者もそう思ったのだと思いますが、沢山画像が上がっておりましたので、
多少削りましたが、私も沢山載せちゃいます。
欲を言うともう少し黒い縞に太さがあるとより良いかなァと思う所なのですが、
ゼブラノのような整った縞杢ではない、
まるで虎柄のようなところがいかにも自然な木目という感じでイイナァと思う訳であります。
私のも結構整っていない縞杢ですが、
W111の2枚扉の同じマカッサルエボニーでも
年式が新しくなるにつれて整った縞杢になっていくような気がするのですよね。
実際にどっちが高級と判断されるのかは私には判りませんけれども、
こうした乱れた木目の木材の使用は
天然木を使用しているが故の自分の車だけの個性を作り出している感じがして
私は好ましいと思うのですよねぇ。
内装のレストアは結構適当にやってあって、それが既にボロっちくなっているのですが、
オークションでこの車を買った新しい所有者が、この木目の良さを生かした、
好いレストアをしてくれている事を願うばかりであります。
Posted at 2021/01/02 22:58:39 | |
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