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ぽおる・ぶらっくのブログ一覧

2022年04月04日 イイね!

何故それを付けるかな~。

程度の好いW111が良く入荷するスウェーデンの車屋さんに
1963年の赤い220SEbカブリオレが入荷していて、
おっ、これは好さげかも?と思って拡大して見てみたのですが、、、





ウォ~ッ、何故ヘッドレストをわざわざ付けるかな~。
しかも、猫耳じゃ~ん。

どうしても付けたいなら時代を合わせて筒枕にしてくれ~。

220SEbに300SE用クローム類を付けているのは少々気になるけど、
マニュアルだし、13インチだし、赤もイイ感じの赤だし、リアのお星さま入り泥除けが可愛いし、
姿勢も悪くないし、内装もオリジナル革っぽいし、
本当にヘッドレストだけ、それだけが私的には残念でなりません。

近年、なんでもかんでもヘッドレストを付けたいのか?って勢いで
あちらではヘッドレスト後付けの車が多いのですけど、
私としてはヨーロッパ人ってひょっとして昔に比べて首が弱くなったのでは?
と思ってしまうくらいです。

んで、オリジナル革の場合、一度ヘッドレストの穴を空けてしまうと、
貴重なその革のまま、もう元には戻せないわけですから、
もっと慎重に考えて欲しいなぁと思うのでありました。

気になるお値段は85000ユーロ。
今日のレートで1150万円弱って感じですね。

相場からすると割と控えめな値段設定なんですけど、
あぁ、本当に残念過ぎるなぁ。

って、どっちにしろ私には買えないから、残念がっても仕方ないんですけどね(爆)。
Posted at 2022/04/04 21:19:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年04月04日 イイね!

1955 300Sb Roadster 淡緑M

ドイツのイイ車がよく入荷する車屋さんで表題の車を見付けました~☆





タイトルには300Sbと書きましたけれども、実はこれはMBの公式名称ではありません。

このことはこのブログには何度か書いていますけれども、
改めて繰り返しますと、W186の300と300cの間に300bがあるように、
300Sから300Scの切り替わり時期近辺に
車は300Sだけど300Scと同じ変更がいくつかある車両が若干数あり、
それをマニアの世界では勝手に(笑)、Sb呼ばわりしているという事なんですよね。

300Sと300Sbの外見上の一番の識別点は三角窓の有無ですね。

後は全てではないんですけれども、
比較的クロームメッキのホイールが付いている事が多くて、
これはごくごくたまに300Scでもボディ色のホイールの車両があったりすることから考えると、
ひょっとしたら、300Sbの時代からそれがオプション設定されたという事なのかもしれません。

技術的には例えばエンジン回りなどは300Sのままなのですが、
リアアクスルは通常のスイングアクスルから
MB独自のシングルジョイントのスイングアクスルに変更されています。

これは1954年にレースカーではW196Rに、実用車ではポントンの220aに初採用されたもので
それを300Scにも採用する前にフライングで最後期の300Sに採用したという形なのですよね。

面白いのはシングルジョイント化の効果が高いからこそ
フライングしてまで300Sにそれを採用したのに、
スポーツモデルの300SLではクーペには最後までそれを採用せずに
ロードスターになってから採用したという所ですね。

ちゃんと調べていないからハッキリした事は言えませんけれども、
W186でも300cからそれを採用している事と
W186とW188ではリアのトレッドが同一である事から考えると、
ひょっとすると300cとSb以降の300Sのリアアクスルが、
ほぼ、或いは全く同じだったという事なのかも知れず、
仮にそうだとすればそれによってある程度の数が造られる事から早期にペイ出来るので、
早い内にその改良が取り入れられたけれども、
それがほぼ専用だった300SLではとりあえず後回しという事になったのかもしれないなぁと
思うのですよね。

話はズレこんでしまいましたが、一方の300Sbと300Scの外見上の識別点はというと、
後者ではボンネットの下側を覆うサイドパネルに二条のスリットが入る事と、
フロントフェンダー上部の付くウインカーが大型化する事と、
バンパーのラバーストリップが廃されている事と
リアバンパーの中央に燃料噴射装置付きエンジンを示す 
『EINSPRITZMOTOR』のプレートが付く事なんですよね。

ただ、ウインカーに関しては正直な話、一寸微妙な所で
三角窓の付いている300Sでも大型ウインカーが付いている車があったりするので、
無論後付けの可能性も否定は出来ませんが、
ここいら辺りはひょっとすると300Sbの中でも前の方と後ろの方で
違っていたりするという事もあるのかもしれません。

何しろ、300Sの時代の頃まではパーツリスト(EPCも含む)が結構いい加減なので、
そこからの判断が出来ないのですよね。

ヘッドライト廻りのクロースアップ。



W186の顔つきも好きなのですが、
それに比べてフロントグリルに対するヘッドライトの位置を前進させた彫の深い顔つきが
戦前のクラシックを彷彿させる感じでその古雅な雰囲気が何とも言えず好いのですよね。

前にコチラでバーンファインド物の300Sロードスターを紹介した事がありましたが、
その際にも書いたようにグリルの折れ角が他の車種とは比べ物にならないほど鋭くて
それも恰好良いのですよね~。



グリル上のエンブレムの意匠は、今、220君に付けている物に近く、
MERCEDESとBENZで文字の大きさが違うタイプの物になっていますね(笑)。

マスコットを裏側から。



マスコットの首がW111の物に比べると長いですよね(笑)。

年々、邪魔ものにされていくマスコットは年を経る毎に背が低くなっていったのだと思います(笑)。

ポントンでも全部かどうかは判らないですが、
少なくとも前半のオリジナルではマスコットは可倒式になっていなかったので
これもきっと可倒式ではないだろうと思います。

昔、親父が起こす積りで隣町のヤナセから買ってきた、
今となっては何年式だったか判らないポントン220Sのマスコットが可倒式ではありませんでした(笑)。

余談ですが、その車は結局起こす事が出来ず、
それに付いていたクロームの空調レバーが今、220君で使われております(笑)。

トランクリッドのクローズアップ。



タイプ名のエンブレムはSだろうがScだろうが300Sとなっています。

因みに以前、300SCというエンブレムを付けた300Scを見掛けましたが、
ほぼ間違いなくオリジナルのエンブレムにCを継ぎ足したものだったろうと思います。

小文字のアルファベットの方は識別の都合上の物なので、
うちの220君のエンブレムにbが無いのと同様に他の車種でも今思いつく限り
エンブレムの方にその識別用小文字が使われた物はない筈です。

アンダーバーの部分が長いのがまた恰好良いですね~(笑)。

300SLも文字列からはみ出た部分の長さ自体は同じくらいありそうなのですが、
300Sは文字数が一つ少ないのでバランス的にその長さが強調されていて
それがとても好い感じです♪

しかし、ボディ色が私好みなのもイイですが、
画像で見る限り、塗装もクロームの類いもどれも隙なく滅茶苦茶綺麗そうな感じで
本当に美術品的な仕上がりになっていると思います。

これはきっと、一日眺めていても飽きないでしょうねぇ…。

幌姿。





以前から言っているように古雅な雰囲気のランドウジョイントが恰好良いと思っているので、
私は幌に詰め物が入っているカブリオレA派なのですが、
ロードスターも簡易幌とは言ってもカブリオレAとの比較でそう言われるだけの話で、
キッチリ造られていて負けない位恰好良いですよね。

カブリオレAではリアウインドウが上下方向に狭いガラス製のもので、
これはビニールのスクリーンなのですが、
後方視界を考えた時にはクローズド時もオープン時と同様に
ロードスターの方が遥かに有利そうですね(笑)。

幌姿でのドアウインドウ廻り。



幌に対してこれだけサイドウインドウの位置が深ければ、
滅多な事では雨が吹き込む事はなさそうですよね。

因みに雨天時のシール性では不利なハードトップである220君の場合も
屋根から深めの位置にサイドウインドウ上端を配置するという同様の手法を使っています。

但し、ルーフが固定だから、上に雨どいを作る事が出来るので、
それで後ろに雨水を逃がすことが出来るから、ここまで深くはないですけどね(笑)。

室内。



ボディ、幌、内装と全て緑のトリプルグリーンですね(笑)。

個人的には内装はタン系でも良かったのでは?と思うのですが、
緑好きなのでこれもイイと思います(笑)。

ここでSbとして注目すべき部分はラジオですかね~。
 
300Sでは300SLを除く前半の300系専用のベッカーのニュルブルクという
幅が広くて存在感のあるラジオがデーンと付き、
300Scでは1DINに近いサイズの、
下級モデルにも使用されているベッカーメキシコになってしまうのですが、
この車の場合、後者と同じ物になっていますね。

以前こちらで取り上げた同時期のカブリオレAを改めて確認してみた所、
それは同様だったのでラジオに関して300Sbは300Scに準じていると考えて良さそうですね。

ラジオに関しては300Sに付いている物が好みなんですよね~。
あれは本当に車格に合った、無駄に大きくて(笑)派手な恰好良いラジオだと思います。

ダッシュボードのクローズアップ。



このサイズの画像だと見えるかどうかは微妙ですが、
スピードメーターの単位はキロだったのでこれを見た時点では
おぉ、ヨーロッパ仕様か!と思いました。

がっ、その後で説明文を読んだら、新車でアメリカに渡った車だと書かれていたので
もう一度元画像を見てみたら、油圧計も水温計も見事にアメリカ仕様の物でした(笑)。

だはは、すっかりやられてしまいました(笑)。

トランクルーム。



このクラスの車になると付いてない方が珍しい気もしますが、
純正のカールバイシュのスーツケースセット付き。

スペアタイヤはパターンからするとミシュランXですね。

あと、オリジナルのスペアパーツキット付き。



これはモデル毎に内容が専用だったらしく、木箱にはタイプ名が入るようになっているのですが、
とにかくあまり見た事のないほど綺麗な状態で、
この木箱自体もレストアされているのは間違いないだろうという所なので、
他のモデル用の物として存在していた物にタイプ名を書き換えた疑惑も考えられるのですが、
もし本当にこの車に最初からセットされていたものだったとするならば
ウルトラレアだろうなぁと思います。

エンジンルーム。



ここも私的には文句のつけようのない仕上がりですね。

変に装飾していない所に好感が持てます。
当時物風のボッシュのバッテリーが付いているのがまた泣かせますねぇ。

これってあちらでは普通に手に入るのかしら?

説明文によるとこのエンジンにはメーカー交換ユニットである事を示す、
『Tauschaggregat』の文字の入ったプレートが付いているそうです。

今、うちの220君に載っているエンジンと一緒です(笑)。

でも面白いのはその載っているエンジンのエンジン番号は
元々この車に載っていた物になっているらしい事なんですよね。

翻訳の問題なのか、一寸意味をどう捉えていいのか判らない部分があるのですが、
聞くところによるとエンジンナンバーを打刻されていない交換用エンジンが存在するらしいので、
メーカーから積み替え用に提供されたエンジンがそのタイプで
マッチングナンバーを崩したくなかった元オーナーが
空欄になっているのを幸いに元の番号を打刻しちゃった、って事なのかなと思います。

説明文にはプレートに打ってある打刻番号について具体的な数字を書いてあるのですが、
恐らくそれがブロックへの打刻と違うと言いたいんだろうなぁと思っています。
(ブロック側の打刻が判らないと伝わらない事なのに、説明が不十分なんですよね)

因みに220君に現在載っているエンジンブロックには打刻があって
元々は左ハンドルMTの220SEbセダンに載っていた物
(但し、タコ用のドライブが付いているので恐らく2ドア用の交換ユニットとして出荷している)
だという事まで判っているのですが、
恐らく最初の交換用に数台、或いは数十台の打刻なし交換ユニットが用意されていて、
それが全て出払うと代わりに戻ってきたエンジンをリビルトして
交換用エンジンとして出荷していたから
打刻のある物とない物が存在しているんじゃないかと思っています。

また、説明文には1970年から2012年までの間公道から長い間遠ざかっていたので
現オーナー?は記録にあった50585キロという走行距離が正しいと
考えていると書かれていましたけど、それはどうでしょうねぇ。

1955年から1970年までは15年ありますからねぇ。

レストアされる直前の状態を知らないので何とも言えませんけれども、
1970年から寝かす理由を考えると、
美観かかなり損なわれたか、走る機能に問題が出たかのどちらかの可能性が高いと思うので、
何れにしてもそれなりに酷使されたのでは?という気がしないでもないんですけどね。

50585キロの間にリビルトエンジンに積み替える事ってある?って思いますしね。

ただ、ある方にお聞きした所によると、300Sは潤滑系に若干問題があるらしく、
早期にエンジンが痛んでいる車が多いとの事だったのですよね。

にしても、エンジンを積み替え用ユニットに積み替えるほどの事をして、
何キロも走らない内に休眠させるというのもあり得そうもない話で、
それは50585キロよりも遥かに前の段階だろうと思うところなので、
やっぱり話に若干無理がありそうな気がするんですけどね。

しかし、ビックリするのはレストアの期間ですね。
2012年の8月から始まって、2021年の4月まで掛かったのだそうです(滝汗)。

その上、どうやらアメリカのその道で有名な方がレストアに携わっていたそうで、
流石に素晴らしい仕上がりですけれども、
私がオーナーだったら、気が遠くなってしまいますね。

ってか、老齢のオーナーだったら、途中で、、、って可能性もある期間ですからねぇ。

気になるお値段は残念ながら応談ですが、
3形態の中で現在一番人気のあるロードスターは300Sでも、
通常程度極上で9000万円前後、これはそんな中でもとにかく滅茶滅茶綺麗ですから、
300Scのオープンモデル並みに億超えしてくるかもしれませんね(汗)。

このブログを始めた頃には恐らく半値に近い所だったろうと思うので、
この辺りの車両も随分と値上がりしたものだなぁと思います。
Posted at 2022/04/04 07:02:01 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「E9レジストリージャパンミーティングの見学中。因みに220君、絶不調。無事帰れるか?」
何シテル?   05/18 10:31
1962年式の220SEbクーペに乗っています。 物心ついた頃からMBファンである私が (何度も買い替え出来るご身分ではないので) 最初で最後のMBに...
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