実はHKエンジニアリングが今、
もう一台、220SEbカブリオレのMTを在庫しているんですよね。
こないだの水色のカブリオレと言い、先日の赤色のカブリオレといい、
さては220SEbのマニュアル車が楽しい事に気付いちゃったかな(笑)?
その車両はコチラ。
ホイールキャップが塗装していないのは安っぽいので絶対に嫌ですが(苦笑)、
好い色の車両ですよね。
ワタクシ、左目が悪いだけじゃなくて色盲も入ってるのか、
実はやや白味掛かった深緑に見えちゃったのですが(苦笑)、
これ、私の好きなグラファイトグレイなんだそうです。
光線の受け方で深緑っぽく見える事があるので
グラファイトグレイが好きって所があるんですけど、
これにはすっかり騙されました(笑)。
しかし、話は戻るんですけど、何故ホイールキャップに色を入れないんでしょ?
確かに他のメーカーの車ではホイールキャップがフルクロームな車もあるのですが、
それはそれで成立するようにデザインしているから良いわけであって、
それを色を入れるようにデザインしてあるものに入れない事と
ゴッチャにしてはダメだと思います。
説明文によると、この車、2015年まで2オーナーで
その二人ともウイーン出身のデザイナー&建築家だっていうんですけど、
1人目は新車からだからまともな状態で乗っていたのだろうけど、
2人目の人はデザインの専門家としてこれでイイと思ってるという事なんでしょうかね?
14インチ化するのに伴ってホイールはグラファイトグレイに塗っているのに
何故ホイールキャップに色を入れなかったのか不思議でなりません。
まぁ、私が何と言っても最終的には持ち主の勝手なんですけどね(苦笑)。
後、見る側の勝手をもう一つ言わせてもらうと(笑)、
300SE用のサイドモールをどうせ入れるなら、
フェンダーアーチモールも入れて欲しかったナァと思いますね。
逆なら単独で構わないんですけど、一寸中途半端に感じてしまうのですよね。
と、文句ばかり言いましたが、
コンディション的には素晴らしい状態にあるように見受けられますねぇ。
(それだけに色々残念に思っちゃうんですよね。)
ほぼ同じ角度でオープン状態と
クローズド状態。
クローズドの状態も雰囲気が好いですが、開けた状態と比べると、
当たり前ですが、オープンにするための車って感じですよね。
説明文で面白かったのが、
『additionally equipped with popular manual transmission, Becker Europa radio and rare one-piece headlights』
の最後の部分。
ワンピースヘッドライトって標準だった筈なんですけど、
後年、ヨーロッパでは猫も杓子も丸型4灯にしちゃってるので、
標準だった方がついにレアって言われるようになっちゃってます(笑)。
因みにその猫も杓子も付けている丸型4灯はUSからの里帰り車以外は
ほぼハロゲンのH1バルブ?を使っているタイプなんですけど、
そもそも220にはハロゲンの設定が無かった筈なんですけどね。
室内の様子。
説明にはメーター読みで52632キロって書いてあるんですが、
革生地はオリジナルっぽくて且つとても綺麗なので実メーターなのかもですね。
通常張替の場合、全てとまで言わずとも、多くのケースで
フロントシートのバックレストのサイドサポートの回り込みが無くなって
のっぺりしてしまっているのですが、
これの場合はオリジナルのそれっぽい形状を保っていますから、
オリジナルのままだと見て良いのではないかと思います。
内装は黒だそうなんですけど、う~ん、なんかこれまで深緑に見えるなぁ(汗)。
黒だと言われれば、そうか~って感じなのですけどね。
写真の撮り方の問題???
ウッドパネルがメッチャ綺麗ですね~。
これ、紫檀かなぁ?
マカッサルエボニー好きの私でも、この細かい縞杢はイイ感じだなぁと思います。
メーター廻り。
こちらは元々ヨーロッパ仕様なので、ちゃんとフルスケールは210キロになっていますし、
レッドゾーンも6000回転から、油圧計はキロだし、水温計も摂氏になっていますよね。
1963年式という事でちゃんと円形ホーンリングになっていますね。
前の画像の元画像をアップにしてもステアリングホイール上の溝があるようには見えないので、
多分220のオリジナルのそれだろうと思われます。
ラジオ廻り。
これには騙されませんよ~。
このベッカーのオイロパは時代の合った丸ノブは付いていますけど、
実はベッカー自体の時代が合っていません。
押しボタンが6つになっている事(この時代は5つが正解)と、
トーンコントロールノブが黒プラスチックになっている事から
後年のオイロパだろうと思われます。
空調レバーは私もやってますが、クロームの物になっていますね~。
多分、これって1960年辺りまでの物だと思われるので、
220SEb2枚扉にこれが付いていたら、先ずオリジナルではないと考えて良いと思います。
オリジナルじゃないんですけど、ここが黒プラスチックのレバーだと、
一寸寂しい感じになってしまうので、
これとシフトレバーだけは私も勘弁させてもらっております(笑)。
無論、いつでもオリジナルに戻せるように両方とも部品は保管してあります(笑)。
あ、厳密にいうとベッカーもか。
本来は私のは真空管ベッカーですからね。
最初に付いていたオリジナルも持っているから見かけだけは戻せますが、
壊れちゃってます(笑)。
あっ、この車もブロアスイッチのパイロットランプのプラスチックが無くなってますね~。
あれ、落ちやすいのかなぁ?
だとしたら気を付けなきゃだなぁ。
カーペットは青っぽく見えるなぁ。
シフトレバーブーツの周囲をオリジナル同様ゴムで縁取っているのは評価出来ますが、
左右の玉縁に対してそれが左にオフセットして作られていないですね。
このブログをかなり以前から読んでもらっている方はご存じかもですが、
私もドイツからカーペットキットを取り寄せて
始めてオフセットしているのに気付いたんですけどね(笑)。
そのカーペットキットは結局220君には使われず、他の車に取り付けられていますが(笑)。
ウッドトレイの中に玉縁で縁取られたカーペットが敷かれていますが、
これもオリジナルではありません(笑)。
オリジナルでは素っ気なく、内装革と同じ生地をウッドトレイの底の形状に切った物を
ペラッと一枚置いてあるだけなんですよね。
私のみたいに2トーン革内装の車両の場合はダッシュボードと同じ色の革を
そこに使っているので、
私も張り替えたのと同じ革を切って敷いてみたのですが、
何故か違和感バリバリなので、
オリジナルの革生地、張り替えた革生地、
一番最初に買ったカーペットキットのウッドトレイの中敷きの順で敷いてあります(苦笑)。
エンジンルーム。
63年と言えば、前期インマニと後期インマニが混在している年ですが、
デュアルサーキット用のT51型ブレーキブースターが付いているので、
この後期インマニで正解ですね。
それでいてラジエターコアサポートにカロッセリープレートが付いているので
1963年式で間違いない筈です。
去年フルオーバーホールしたばかりとの事でエンジンが滅茶滅茶綺麗ですね~。
アルミパーツの仕上げ方とかはとても好きな感じなんですけど、
黄色クロメートが一寸ばかりしつこすぎるかなって感じ(汗)。
色が濃過ぎるんですよね。
ヒーターのリターンラインはワタクシ、
昔NOS物を買って220君に使っておるのですが、
オリジナルは黒色塗装ですからねぇ。
一寸これはやり過ぎちゃった一例ですね。
トランク。
こないだの赤いのとの対比の積りで載せますが、
元々はこんな質素な状態なんですよね。
内装はごってり革張りウッド張りクローム張りを奢っているのに、
普段あまり他人が目にしないこういう所は極端に割り切っちゃう、、、
って所が面白いし、
決して安い車じゃなかった筈だけど、お客もそういう部分を承知で買っちゃうって所も
また面白いなって思います~。
マフラーカッターは後年の純正品を思しきものが付いていますね。
こないだの赤い車両の垂れさがっているデザインのそれと比べると
かなりスッキリした印象だと思うのですが、どうでしょうか?
肝心なお値段の方は129500ユーロ、今のレートで1830万チョイという感じみたいですね。
去年、エンジンオーバーホールを含めた作業に29000ユーロ掛けているらしいですし、
ホイールキャップさえ塗ってくれれば(笑)、私的には納得のお値段ですね。