今日は予定通り(笑)、エアバルブの調整をすべく、朝一から作業を始めました。
とりあえずインジェクションポンプ側のリンクとコントロールロッドの支点を外して
ずらしておきました。
んで、エアバルブのサーモスタットに入るウォーターラインを前後でクランプして
零れる水の養生をした上でホースを外し、
エアブローしてウォータージャケット内の水まで追い出しました。
で、ウォータージャケットごとサーモスタットを外すべく、
マイナスネジを緩めようとしたのですが、マイナスドライバーでは緩められず。
仕方が無いので、スタビレのマイナスビットソケットを使って
ラチェットで緩めようと思ったのですが、、、
ピントが車体側に合ってしまいましたが、また逝ってしまいました(涙)。
ピチッという音がしたので緩んだと思ったんですけどねぇ。
以前、シートのマイナスネジを緩めようとして逝っちゃったマイナスビットソケットは
こんな風に、、、
加工しておいた(右)のでこれを使ってショックドライバーで緩める事にしました。
瞬殺でした(笑)。
で、外れましたの図。
あれ?サーモスタットとウォータージャケットの間になにか茶色いものが見える、、、
と思ったら、私ってばこっち側に液ガスを塗ってやんの(笑)。
勿論アルミワッシャー+液ガスって形になっているのですが、
一応この時もマニュアルは読んでいたけれども
この時は液ガスを塗る箇所を理解出来てなかったと見えますな(大笑)。
で、エアバルブを外しました。
こちらもマイナスネジでしたが、こちらはドライバーで行けました。
キャンセルノブには非キャンセル時側にマークが入っています(赤矢印)。
この↑画像ではバルブが下に垂れた状態なんですが、
キャンセルノブのストッパーがあるのでサーモスタットの状態がどうであれ、
この↓状態より上にバルブが来ないんですよね。
んで、インジェクションポンプにこれを取り付けると
エアバルブはこのストッパーにぶち当たっている状態になり、
サーモスタットを取り付けると、この位置から押し下げられる感じになります。
で、エアバルブassy.からエアバルブを抜いて来るには
このキャンセルノブを留めているロールピンを外さなくてはならんのですが、
これがなかなか抜けない(苦笑)。
ラジオペンチで挟んでも引っ張って来られないので
小型のニッパーで挟んで引っ張ってくるしかないのですが、
力加減を間違うとロールピンを切っちゃうので(苦笑)、本当に苦労しました。
それでも何とか外すことが出来てキャンセルノブが分離出来ました。
キャンセルノブのストッパーはこんな感じになっています。
このストッパーが上の時は非キャンセル状態、
下の時には暖気機構がキャンセルされた状態になります。
キャンセルノブを横から。
この中央の溝にロールピンが抜け止めとして入るようになっているのですよね。
で、肝心なエアバルブ。
この上のネジを延ばして調整するわけですが、
どうやって0.6mmを測ろうかと考え込んでしまいました。
ノギスを当ててみましたが、一寸角度がズレると値もズレてくるので
目安にはなるけどこれはダメ。
ネジのピッチを見て回転角で調整するのが一番いいだろうという結論に達しました。
こないだブログで撮影したバルブがネジが緩んでいたので
それを抜いてピッチゲージで測ろうと思ったのですが、
肝心なそのバルブが行方不明になっていてこれはダメ。
仕方ないのでもう一つ外してあるバルブを緩めようと思ったのですが、
レンチを掛けて緩めようとしてもちっとも緩みません(苦笑)。
バルブのスライド面には傷が付けられないのでそちら側は手で握る事にして、
二面幅9mmのナットをインパクトで緩めようとしたのですが、
それでも全然緩まず、手で握る力をさらに込めてやってみたところ、、、
アイテテテ、これは切れたかな?と思ったら、
親指の人差し指側と、人差し指と中指の谷から手のひら方向の2箇所を
思いっきり切ってしまっていました(苦笑)。
バルブの下端が結構鋭く出来ているんでしょうねぇ。
一方、調整をしようとしているバルブの方は前に調整しているから緩まない筈はないので
とりあえず緩める前にそれぞれの元の位置が判るように印を付けてから緩めてみる事に。
で、緩んだので、ナットの位置を変えないようにしながらボルトを完全に抜いて、
ピッチゲージでピッチを測りました。
結局ボルトはM5の0.8mmピッチでした。
これで一旦、ボルトを元の位置まで戻し、0.8mmピッチで0.6mm延ばしたいのですから、
ボルトをバルブに対しての最初の位置から反時計回りに
3/4回転した位置に固定すればOKって事ですわね。
そこまでやった所で一旦お昼を食べに家に戻りました。
んで、戻ってきて、各部品を洗浄し、バルブをハウジングに組み込みました。
そうそう、エアバルブ下に入れるシムですが、なんと4枚入っていました。
内訳は0.3mmが2枚、0.1mmが2枚で計0.8mm。
今回更に0.3mmを2枚投入しますので合わせて1.4mmって事になります。
ネジの残りの長さが少々気になったので調べてみましたが、、、
7mm位残っていましたので、まぁ、大丈夫でしょう。
エアバルブもサーモスタットも元に戻し、水回りも復帰させ、
冷却水を足すところまで終えましたが、
ジェネレーターの点検をやるなら冷えている時が好いという事で、
エンジンを掛けてみる前にそちらをやる事にしました。
って事でジェネレーターを降ろしました。
で、ブラシを点検。
搭載状態での上側のブラシ。
赤ランプ点灯時のブラシと比べるともう一寸使っても良さそうですね。
下側のブラシ。
あら?こっちの方が減るのねぇ。
使うのを止めたものをなかなか捨てない人なので
かつて使っていた物を幾セットか持っているのですが、
赤ランプが点いた時のものを含めてやっぱり同じ減り方はしていないようでした。
因みに上で比較に使った物は赤ランプが点いた時の減りの少ない方なので、
下側のブラシは減りが多かった方と比べるべきだったかもですね。
で、枠内に収まった状態でどう見えるか見てみたのですが、
こんな感じでした。
上側。
下側。
この感じからすると減りが少なかった上側が枠の上面スレスレレベル位になるまでは
使っても大丈夫そうかなぁという気がしますね。
で、エアブローした後ジェネレーターを取り付け。
そしていよいよエンジン始動。
エンジン始動してから一度もアクセルを踏みませんでしたが、
とりあえずアイドルアップはせず、逆に一寸だけ回転が低めかなという感じはしましたが、
止まってしまいそうな危なげな感じもなく、イイ感じに暖気が進んでいきました。
あっ、でも、回転が低いなと思ったのでエアのアイドルアジャストスクリューで
いくらか二次エアを足しましたけどね。
これで良しと思ったので新品のエアバルブ用エアクリーナーを付ける事にしたのですが、
その前にその口を塞いでみたのですが、
何と、キッカリエアを吸わなくなっていました。
前述の通り、前回はサーモスタットのシールリング側には液ガスを使っていたけれど、
下側には使っていなかったので、
ひょっとして、こうしてキッチリエアを吸わない状態になったという事は、
その面から吸っていたということがあったのかもしれませんね。
その結果に満足してエアクリーナーを取り付けて完成。
で、試運転に出掛けました。
ジェネレーターを取り外す前後辺りで外は雨が降り出しましたが、
止むだろうと思っていたら全然止まないので雨の中の試運転です。
全然意識していませんでしたが、
キリ番を見逃していた事に途中で気が付きました(苦笑)。
20キロほど走ってきましたが、メーター読みで1000回転+位になっていたので、
会社に戻ってくると、タイミングライトを設置して
800回転前後に調整。
タコメーター読みで1000回転+でも
タイミングライト測定では1000回転を若干下回る感じでしたが、
タコメーター読みでアイドリングが1000回転以上になると、
結構やかましいなって感じるのですよね。
感触的にひょっとするとアイドリングの燃料を減らした方がイイかな?という気がしたので、
とりあえずインジェクションポンプのアイドルアジャストスクリューをワンノッチ薄い方向に回して、
も一度800回転前後に調整。
その状態でブレーキペダルを煽ると若干アイドリングが上がるので
これで良しかな?、という事でもう一度10キロ程試運転。
戻って来てもタコメーターは同じ辺りを指していたのでとりあえず本日の作業は終了。
後は次回、完全冷間からどんな感じに暖気が進むようになるかですね。
しかし、この天気って一体何なんですかね?
この熱帯低気圧どっから湧いてきたんでしょうかね?
週間天気予報では今週この辺りは降りそうな感じは全くなかったのに、
本当にいい加減なもんだなと思いました。
日曜がギリギリどうかって感じですが、
それ以外の私のお盆休みはほぼ絶望となって結構ガックリ来てます。
明日出掛けようかと思ってたのになァ。
これじゃ、エンジンの様子もチェックする事が出来やしない(苦笑)。
金土と、どう過ごしてやろうかと考え込んでしまっています。
オマケ。
左は今回外したエアバルブのエアクリーナー、
右はどこかから出てきたエアクリーナーですが、左の半分位しか厚みがありません。
裏の吸い口の形状も違っています。
厚み自体はM127の古い車用(ZEAポンプ用?)に近いんですけど、
取り付け部は間違いなく新しい方なんですよね。
私の所に来たインジェクションポンプは全部ZEBなので
ZEAポンプ用のがある筈無いんですが、
ひょっとするとZEBポンプ用も初期はこんな形状だったのでしょうかねぇ。