ネット死亡時にやる事がなくて暇だったことから、
以前、ネットで拾ってきた画像の整理をしていたのですが、
その中にW111/112の2枚扉のシートベルトのポジションの図解とその説明の画像があったので、
それを眺めていました。
画像はMBの公式資料を拾ってきたものだったかも知れないので、
おっかないから載せませんが、結果、そこから私的に面白い事が判りました。
ドイツ語だったのでパッと理解が出来なかったのですが、
よくよく眺めていると言葉がハッキリ判らなくても理解出来てくるものなのですねぇ(笑)。
それは以前から結構気になっていた、外側上方のアンカーポイントの件でした。
この時代、シートベルトは標準装備ではないので、なかなかチェックのしようもなく、
ワタクシ、今までは220がBピラー上、250以降がクウォーターウインドウの下縁のパネル上
(この資料によるとドアウインドウとクウォーターウインドウの境目から160mm後方)
になっているモノだと思っていたのですが、
どうやら実際には220の時代の内にその変更が行われていたらしいです。
資料によるとBピラー上のアンカーポイントに該当する車両は
220SEbクーペでは080092まで、同カブリオレでは079840まで、
300SEクーペでは008535まで、同カブリオレでは008510まで、
という事になっていました。
この感じだと恐らく1965年の6月頃が境目だろうと推測されます。
MBでたすき掛け2点式シートベルトがオプション設定されたのは1962年からなのですが、
この時期の2点式はたすきのみだったのか、という事が以前から気になっていたのが、
それについてもこの資料で恐らくこうだろうという形ではあるものの判りました。
というのは図中にある表の1965年10月以降の項目にしか
d寸という、ドア側下のアンカーポイントの数値がないのですよね。
って事は1965年の9月以前には
ドア側のアンカーポイントがなかったのだろうと考えるのが普通だと思うので
この時期の2点式はたすきのみだったろう、、、という結論に達したわけなのですよね。
2点式シートベルト自体は1957年から設定されたようなのですが、
それはこんな具合の、、、
腰巻きタイプで、技術的な流れとしては
そこからそれにたすき掛けの1本が加わる感じになりそうに思われる所を
一旦腰巻きを止めてたすきになり、
そして両者を組み合わせたような3点になるという流れになっているのが
一寸面白いかなァと思うのですよね。
それで不思議なのはその1965年の10月以降に設置されたという、
外側下のアンカーポイントの存在なのですよね。
図解自体は3点式の絵だと思われ、そのドア側のアンカーポイントは
正にそれ用として設定されたものなのだろうと思われるのですが、
図解の一番上にはTyp 220SEB, 250SE, 300SE Coupé und Cabrioletと書かれていますので、
1967年までの車両を対象とした図解なのは明確な所であるのに、
どうやらMB的には公式に3点式は1968年からのオプション設定としているらしいのですよね。
公式なEPCが今、ここにないのでハッキリしたことは言えないのですが、
シートアクセサリーズの項目で3点式のシートベルトが対象になっているのは
111024以降になっていますから、
EPC上でもやはり250SEには無いものとして扱われているっぽいんですよね。
で、1962年からのたすき式2点についても
220SEbのパーツリスト上のどこにも出てこない事を考えると、
ひょっとしたら、250SEの時代まで、シートベルトはオプションというよりは
今でいうアクセサリーに近い色合いの扱いだったのかもしれないなァと思う所で、
一応3点に対応する取り付け用のアンカーは装備してますよ、、、
って話の様な気がするのですよね。
ただ、うちの220君のヴィークルデータカードにはフロントシートベルトのコードが入っていますので、
この時代でもシートベルトはれっきとした工場装着オプションであった事は
間違いないんですけどね。
あれこれ書きましたが、振り返ってみるとハッキリしたのは
外側上部のアンカーポイントの話だけだったみたいですね(苦笑)。
でも220SEbにオリジナルで窓際タイプがある事が判ったのは収穫でありました(笑)。
話はガラッと変わりますが、本日、ネット環境が無事復活したという事で、
いーべーでエルリングのバルブシールを買いました~。
同じお店でエルリングのフロントのクランクシールも売っていたので、
純正を買うかも?と言いましたが、そちらも結局は社外品にしました(笑)。
とりあえずそれらが来るまではエンジンの方の作業はお休みですね。
オイルパンを開けてリアのクランクシール交換をしても良いのですが、
エンジンブロックをひっくり返して、且つクランクシャフトを外しての作業になるので
ピストンの脱落防止の為にもシリンダーヘッドを載せてからの方が無難だと思うのですよね。
まぁ、そんなに簡単には落ちない筈ですけど、
そこまで急いでいる訳でもないので安全第一でゆっくり進めていこうと思います(笑)。