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ぽおる・ぶらっくのブログ一覧

2023年01月14日 イイね!

1965 220SEb Cabriolet 268 dunkelgrün

ドイツの車屋さんで表題の車を見付けました~。

最近、海外物件の紹介をしていなかったなァと思って調べてみると、
去年の10月7日に300Sクーペの紹介をして以来ですので
何と3か月以上も空いてしまっていました。

この間、車両探索をサボっていたわけではなくて
ほぼ毎日、あちらこちらを覗いていたのですけど、
なかなか紹介したいと思うような車両に巡り合えなかったのですよねぇ。

で、車両の方はコチラ。



廃駅舎の構内と思しき、暗い中で撮影されているので、
黒に近く見えていますが、ダークグリーンですね。

お日様の下で見ると恐らくはっきりした緑に見える色だと思います。

220にはハロゲンの設定がないらしいので、
丸型4灯がシールドビームならこの車のオリジナルだと思いますが、
だとすれば正面の釣り鐘型ウインカーがありませんから、
この辺りは後から何らかの手が入れられている事は間違いないとみるべき所ですね。

後、気になるのはフロントガラスでして、断言しがたい感じでもあるのですが、
どうも全面色ガラスじゃないかって思うんですよね。

220には上縁色付きガラスのオプション設定があるだけで、
全面色ガラスの設定はありませんでしたから、
これは交換の際に色ガラスの方を選んでしまったという事なのでしょうね。

横から。



昔、憧れていた分厚いホワイトウォール付きタイヤを履いていますが、
これは白過ぎて一寸周りから浮いている感じがして私的には×かなぁという感じ。

ホイールの際からホワイトウォールになっているようですので、
少なくともミシュラン自身が出しているホワイトウォールタイヤではないんでしょうね。

1965年式という事なのでドアミラーの位置はこれが正解です。

しかし、この位置はどう考えても後ろ過ぎると思うので、
絶対にフェンダーミラーの方がまだマシに使えると思うんですけどね。

そもそもミラーヘッドが小さいから像も小さくて見づらいし、
真横に近い方向を見て後方確認する位なら振り返っちゃった方が早いですからねぇ。

斜め後ろ。



やっぱりカブリオレはイイですねぇ。
クーペも勿論いいけど、あの雰囲気に屋根開きの解放感が加われば、
個人的趣味で行くと無敵かなぁと思わせるものがありますねぇ。

過去2度ほどカブリオレに乗ったことがありますが、
基本的に同じ車なのに屋根が開くだけで、ワンランク上な感じがあるのですよね。

クローズドの図。



淡い緑の幌がまた好いですねぇ。

サイドウインドウは色なしのままですね。
この画像でサイドウインドウとフロントウインドウを比べると、
やっぱり後者は青っぽく見えていますよね。

色ガラスも格好良くて良いのですが、
色なしは色なしで外から覗いた時に内装がクッキリと綺麗に見える所が好きなんですよねぇ。

ただ、実際にどの程度違いが出るものなのかは判らないものの、
色ガラス=HEAT ABSORBING GLASS(熱線吸収ガラス)なので
日光からの内装保護を考えれば色ガラスの方がいいんだろうなァとは思いますけどね。

で、この車を取り上げようと思ったのはコレ。



4座バケットシート仕様なのですよね。

革はとても綺麗なので張り替えだろうと思うのですけれども、
まず素材感は文句なしだし、縫製も綺麗だし、
バックレスト中央部の真ん中から一寸上にあるべき窪みも
いかにも窪みを作りましたっ!って感じのしない、
張り替えかどうかの判断を迷わせるほどの使用過程的な自然さの漂う
イイ感じな仕上がりで
画像を見る限りでこの部分に関しては満点を上げちゃってもイイかなって思う感じですし、
その上、色も私好みで、これ、本当に好いなぁ、、、と思うのですよねぇ。

で、気になるのはミッションでしたが、何と、、、



マニュアルでしたよぉ。

ここで紹介している4バケはマニュアルばかりだったと思いますが、
ネットで見掛けるのはATの方が遥かに多いですし、
私の趣味的にもこれは◎なんですよねぇ。

しかし、どうですか、この↑画像の雰囲気。
本当にチビりそうなくらいイイ感じです。

後方正面の高い所から。



溜息が出るくらい、心底好いなぁって思いますねぇ。

これを見ると判りますが、やっぱり窓際のウッドパネルは他と比べると退色していますねぇ。

熱線吸収ガラスでもダメなものは駄目なんですねぇ。

ダッシュボード。



あ~、これは惜しい。
ベッカーの年代が違ってるから、丸ノブがここだけ違う形状になっちゃっています。

自動選局ボタン上の文字は元画像でも読み取れないけれど、
その長さから判断して、恐らくグランプリを奢っているんだとは思うのですけどねぇ。

しかし、ちゃんと薄い方のベッカーを使っている所は評価出来ますね。
これ、厚い方を入れるために穴を広げちゃっている車も結構多くて、
その場合はオリジナルに戻そうと思っても、そうそう簡単には戻せませんからね。

あと、ステアリングは元画像を拡大すると、握りの表側に溝が走っているようなので、
恐らくこの車のオリジナルではないだろうと思います。

しかし、センターパッド中央のお星さまは外枠が付いているタイプなので、
ただ漠然と部品を新しい物に換えるだけでなく、
一定の拘りを持っている方がレストアした車なんだろうなァという気がします。

トンネルのカーペットのシフトレバーの穴もちゃんと左にオフセットしているし、
その縁取りも、素材はハッキリしませんが、
少なくとも他の玉縁と同じ緑にはせずに黒くしているし、
キッチリとオリジナルに沿った仕上げをしている所が素晴らしいと思います。

エンジンルーム。



クロメートが黄金色っぽく、艶っぽく仕上がってしまっているのが少々残念ですが、
キッチリ仕上げられていますね。

見ただけで、お金が掛かってるなァって感じがします。

オルタネーター用と思しき、レギュレータが付いているので、
これ、オリジナルじゃないじゃんと思ったのですが、
配線に違和感がなかったのに不思議な感じを覚えて、
もしかしたら配線をやり直しているのかとまで思ったのですよね。

んで、私が認識していなかっただけで
ひょっとしたら、220SEbにもオルタネーターの車両が存在したのでは?
という風な所にまで行きついたのでまた調べ始めてしまいました(苦笑)。

というわけで、ネット上で1965年式と思しき車両を探して10台ほど確認してみましたが、
やっぱりこのレギュレータが付いている車が多いんですよねぇ。

ただ、多いって事だけじゃ証拠にはならんなと思ったのでデータで攻めようという事で、
いつも通りオリジナルパーツリストを見てみたのですが、
やっぱりオルタネータ用のレギュレータがそこには出ていません。

しか~し、このパーツリストが1965年版という事は判っていたのですが、
果たして1965年の10月まで網羅しているのだろうか?との疑問があったので
調べてみるとどうやら1965年の2月までのデータしかないらしい(苦笑)。

これ、最後まで網羅されている最終版ってあるのかなぁ?って考えて、
ふと、ドイツの某部品屋さんで買った、オリジナルパーツリストのコピーを思い出しました。

部品屋さんが商品として売っているコピーならば、
その車用の最終版だと考えて間違いない筈なので
それをチェックしてみようと思ったのですよね。

結果はというとそれも1965年の2月版でした(苦笑)。

昔は紙のパーツリストしかなかったでしょうに、
その場合、それ以降の車両の部品を注文する時、ディーラーはどうしていたのでしょうねぇ。

一寸考えて、今度はテクニカルデータブックを確認してみる事を思いつきました。

ワタクシ、220SEbと250SEのデータがそれぞれ載っている、
1966年版を持っているので、
それの発電機とレギュレータのボッシュ品番の割り当てを見てやろうと思ったわけなのですよね。

結論はやっぱりオルタネーターは250SEからで、220SEbには存在しないことになっていました。

サービスマニュアルのデータも確認しましたが、同様の結果でありました。

ん~、でもなんかイマイチ納得がいかないんですよねぇ。
気が向いたら、また調査してみようと思います(笑)。

またかなり脱線しました(笑)。

そうそう、HKエンジニアリングが62年から63年までの1年間しか
4バケのカブリオレが作られなかったような事を書いていましたけれども、
この車の存在でそれが誤りだった事がハッキリしてしまいましたね(笑)。

この車はエンジンルームを見ても間違いなく後期型ですからねぇ。

これを売っている業者さんによると
データカードには1965年の2月19日にアメリカに出荷された車だとあるそうです。

なるほど、という事は先のライトの件はシールドビームの可能性がありますね~。

メーター類はスピードメーターしかチェックが出来ない画像サイズでしたが、
それは210キロスケールになっていたし、
リアのナンバー灯を確認出来る画像もなかったものですから、
4バケだったので、無論その可能性は考えましたけれども、
説明文を見るまでUS仕様だと断定出来る要素はありませんでした。

しかし、本当に4バケは殆どと言っていいほどUS向けですね。

リアシートなんかはシャシーにそれ用のブラケットが溶接で取り付けられているようですし、
恐らく結構な金額のオプションだったでしょうから、
当時これ付きの220SEbにその金額分の価値を見出して
易々と購入出来たのはアメリカ人だけだったのかも知れませんね。

さてさて、気になるお値段の方ですが、165000ユーロで、
今のレートで2280万チョイってところみたいですね。

説明文によると2013年からドイツにあり、
2014年から2017年にかけてレストアが行われて、
その際、 ボディは完璧に剥がされ、オリジナルの忠実な板金作業で再構築された、
とあるので、
少なくともボディ廻りには言う所がない状態でしょうし、
あと、画像で見てこの状態であれば、妥当というか、
希少性からすればかえってお安い気もしないでもないですね。

ワタクシ、基本的に220SEbの中でも前期型が好きなんですけど、
この仕上がり、この仕様、この色となれば、これが後期型であっても
お金があれば是非とも欲しいなぁと思う一台でありました。
Posted at 2023/01/14 22:47:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「E9レジストリージャパンミーティングの見学中。因みに220君、絶不調。無事帰れるか?」
何シテル?   05/18 10:31
1962年式の220SEbクーペに乗っています。 物心ついた頃からMBファンである私が (何度も買い替え出来るご身分ではないので) 最初で最後のMBに...
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