今日は午後の何処かのタイミングで床屋さんに行ってこようと思っていた中、
時間が上手く作れれば、220君の純正デスビでの試走の続きをやろうと思って居ったのですが、
お昼チョイ前に家族が事故に巻き込まれてしまいまして、
本人には体は大丈夫だから来なくてイイって言われたのですが、
恐らく行った方が何かと便利だろうと思い、事故現場まで行って居ったりしたので、
無論、後から床屋さんには行ってきましたが、試走の方はまた明日という事になりました。
因みに家族には外傷はなく、当初一見何とも無さそうな様子ではありましたが、
時間が経ってみるとやはり肩から腕に掛けて痛みが出てきたとの事でした。
尤も車の方は結構逝っていたんで、
そうならなければおかしいなと思っていましたけどね。
まぁでも、その程度で済んで好かったです。
さて、ここからが本題でありますが、
スイスで見付けたこのポントン220SEカブリオレ。
1960年式という事でしたが、プロ(って何のプロやねん…笑)の目から見ると、
不自然な事に気が付いてしまいました(笑)。
ダッシュボードを見ると、、、
ホーンリングは時代が違うものの、ポントン用としては新しい方のタイプのステアリングだし
ノブの類いがうちの220君と同じタイプになっているので、
確かに1959年以降の車輛かと思われる所ではありますが、
シートの表側の画像が少なかった中、ようやくそれを判断出来る画像を見付けると、、、
これが前期の縫製パターンだったのですよねぇ。
一寸余談ですが、この画像にステアリングが映り込んでおり、
こちら側から見た握りの部分の形状からして
このタイプの中でもポントン時代の物だという事が判るので、
ホーンリングは間違いなく他の車の物だけれども
ステアリング自体はひょっとすると元々この車に付いていた物であるかもしれないんですよね。
んで、この縫製パターンの話に戻りますが、
調べてみた所、5901790までがこれだったようです。
W128の場合も車体番号は3車種合算であるらしく、
ということは計算上、5900316から002716までが1959年式ということになるようです。
(注:1959年は車体番号の形式が入れ替わる年なのでこういう表記になってしまっていますが、
下5桁は通し番号なのでそれで連続性を考えてもらえば良いと思います)
この縫製パターンという事は1959年の終わりから
少なくとも千番近く前の車輛ということになりますから、
シートから判断する限りは
ずぶずぶの1959年式ということになってしまうわけであります(笑)。
ところが問題は先程のステアリングとノブ類の変更時期でして。
これ等に変更されたのが002430以降なのですよね。
それに伴ってステアリングシャフトもステアリングポストも変更されているので、
この矛盾は単にステアリングを入れ替えただけとか言う、簡単な問題ではない筈なのですよね。
どっちが本当なんだろう?って思う所なのですが、
ノブ類は入れ替えるのにノブだけの交換では済まされないケースがありそうに思われる中、
破綻なく統一されていますので、
ステアリングとノブ類が正解なんだろうな、、、と思う所であります。
、、、と、ここまで書いて、もう一度画像をよくよく見直して気付いちゃいました。
何とこのシート、前期の縫製パターンとも違う(苦笑)。
それと似てはいるのですが、センター部の峯の数が1個足りない(苦笑)。
なるほど、謎が解けました。
これね、5峯という事はこのシート自体は恐らくオリジナルなんですけど、
その張り替えに当たって、5峯が終わる位置をもっとずっと上にしなくてはいけなかった所を
6峯タイプに近い(6峯はもう少し低いと思う)位置で
終わらせてしまっているということみたいです(苦笑)。
仮にその説が正しければ、年式もお店の言う通りなのかもしれません。
しか~し、このお店はこの車の出力を115馬力としているので、
それを間違いないと考えるならば、115馬力の127980エンジンは002429までなので、
また1960年という年式は不正解になってしまうのですけどね(笑)。
ポントンの220SEに220SEbと同じ出力のエンジンがある事を
資料に依っては書いていなかったりするので、
このお店もそれを知らずに115馬力としているのかもですけどね。
というわけで、本来の興味からはかなり脱線してしまいましたが
話を本道に戻しますと、
そんな不自然さより前に驚いてしまったのがお値段でして、
なんと225000スイスフラン、今のレートで4170万円弱なんですよね。
ポントンカブリオレの高い物件は色々見てきましたが、
4千万超えは初めてだったような気がします。
以前、
『300S系があれだけ高価になってしまった事を考えると、
無論、そこまでは期待出来ないでしょうけれども、
もう少し評価が上がる事は期待しても良いのではないかなァと思ったりしています。』
などと書いた事がありましたが、
こんな車が出てくるというのは、今後、ひょっとするとひょっとするかもですね~。
しかし、ポントンカブリオレ自体が結構海外に流れてしまっていると思われる所で、
近年国内では滅多にお目に掛れなくなっているので
仮にそれが現実化しても、恩恵が受けられる人はかなり少ないんでしょうけどね。
(そんな中、独りで2台持っている人物を一人知っていますが…)
しっかし、シートの縫製であれだけのミスをしていて
この値段は一寸なぁ、、、と思ってしまうぽおるさんなのでした。