ひとつ前のブログの調査の過程で、ふと、
車体番号の前に付くWDBって今まで漠然と1980年から始まるって思っていたけれど、
ピッタリ1980年の頭からって事になっているのかしら?と思ったので
一寸調べてみる事にしました(笑)。
前のブログの流れから先ずはC107の450SLCで調べてみる事にしました。
例によって某オークションサイトの車両で調べてみたのですけれども、
そこでの結果は最後のWDBなしの車体番号が029457で
最初のWDB付きの車体番号が030075でした。
私の年式判別法で行くと、1979年が025002~029511という事になるので
前者は1979年の12月頃という事になりました。
1980は029512~031739でこれでは幅が広いので
更にこの年の生産台数を12で割って月別にしていくと、
3月が029958~030179という事になるので
後者は1980年の3月頃だろうと思われる所でした。
う~ん、これでは少々幅が広すぎるなァと思ったので、
台数が死ぬほどあるのが判っているので調べるのが一寸ウンザリする所だったのですが(笑)、
サンプル数が多いほど時期が絞りやすいのは間違いないので
今度はR107の450SLを調べてみる事にしました。
450SLCの方の調査で1979年12月から1980年3月の間に絞れては居るので、
今度は一寸アプローチを変えて調べてみる事にしました。
先ずはその期間内に生産された450SLの車体番号を私の年式識別法で調べてみたのですが、
その結果、60034~62238が調査の対象という事が判りました。
で、某オークションサイトの方も年式を絞って閲覧出来ることが判ったので、
1979年式と1980年式のR107だけ表示させて調査する形を取る事が出来ました。
これでかなり楽にはなりましたが、450SL以外の車両も幾らか混じっていますけれども、
表示された車両は140台ほど(苦笑)。
それを一つずつ開いて基本データの所にある車体番号をチェックして、
それが該当の範囲の車体番号だった時に画像をチェックして
車体番号の打刻を調べるという流れで行う事にしました。
結果、WDBなしの車体番号で一番新しい車両は
 
060797で、
WDB付きの一番古い車両は、、、
 
061055でした。
私の年式識別法で行くと1980年の1月が060716~061223となるので、
これにより分岐点は1980年の1月であるらしい事が判りました(笑)。
これはあくまでも出荷日ベースの数字である筈なので
ハッキリと断言は出来ませんが、ひょっとすると車体番号の打刻日ベースでいくと、
やはり1980年の頭からWDBが付くようになったのかもしれませんね。
そこそこ時間が掛かりましたが、今回はキチンと結果が伴ってくれて良かったです(笑)。
でね、調査の過程で見付けたオマケをひとつ(笑)。
アメリカ仕様ってどこかの段階から
その他の国の仕様とは違う車体番号表記になるんですけれども、
そのはしりといえる車両を見付けてしまいました。
 
450SLの最後の車体番号って途中に欠番がなければ066298になる筈なのですが、
これは066288って事でド最終の車両ってことになりますよね。
で、とりあえず打刻自体は今まで通りの打ち方をしているんですけれども、
アメリカ仕様専用の車体番号プレートの方は
 
WDBBA44A7AB066288となっているんですよね。
資料によると450SLの生産は1980年の11月までとなっているのに対し、
この車のプレート上の日付が09/80になっているのが一寸謎ではありますが、
ボディへの打刻とプレートの番号が違う例があるというのは初めて知りました。
アメリカ仕様が打刻の方も特殊なものになるのが何時からなのかは知らないんですけれども、
恐らく移行準備期間みたいな物がアメリカ側から提示されて
このような対応をする形になったという事なのでしょうね。
因みにですが、EPCにこの特殊な車体番号をインプットすると
自動的に通常の車体番号に読み替えるようになっております(笑)。
  Posted at 2025/10/26 08:53:04 |  | 
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