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ぽおる・ぶらっくのブログ一覧

2025年11月15日 イイね!

調査結果

ここの所ずっとムニャムニャと行って居った調査ですけど、
ようやくなんとか一段落がついた感じです。

がっ、ここに至るまでがそこそこな長丁場だった事もあって
一応はPC上でメモしながらやってはいたんですが、
その書き方が流れの都合上、上に行ったり下に行ったりしているし、
記憶自体も最早あいまいになっている部分がある事もあって、
正直、私が辿った一連の流れを順序通りここでちゃんと正確に説明が付けられるか
書き始めの現段階(水曜日の夜)であまり自信がありませぬ(苦笑)。

しかし、とりあえず私もここで整理をつけておきたいので
上手く出来るか判らないけれどやってみる事にしようと思います。

きっかけは『WDB調査』と称した10月26日のブログで
その最後の方に、、、
『アメリカ仕様が打刻の方も特殊なものになるのが何時からなのかは知らないんですけれども、』
な~んて書いてしまいましたが、今度はそれが気になって調べたくなってしまったのですよね。

で、その気になってしまった事に、また話の流れでいくつか枝葉が生えてしまって
大変な事になってしまったという訳であります(苦笑)。

まず問題を解くのに焦点を当てたのはアメ車のVINで
それっていつからかそうなっているのか判りませんけれども、
頭から10桁目のアルファベットが年式を示していたような記憶だったのですよね。

具体的には

A:1980年、B:1981年、C:1982年、D:1983年、E:1984年、F:1985年、G:1986年、
H:1987年、J:1988年、K:1989年、L:1990年、M:1991年、N:1992年、P:1993年、
(これ以降も続いていると思います)

と、いう感じになっていたと思います。
因みにこの中にIとOが除かれているのは多分1と0との区別が付きにくいからだと思われます。

余談ですが、欧州車メーカーの中にはアメ車のやり方に最初から従う形にしたのか、
車体番号のその部分が最初から同じように年式を示している車もあったような気がします。

んで、アメ車のVINの1980年より前が実際にどうなっていたのかは判りませんが、
一応1980年をAとしている所からもそこが年式のアルファベット表記のスタートなのでは?
と思われる所で、
MBのUS仕様の方も、先日の調査では1980年式でプレートだけ先行して
VIN式の表記になっていたけれど、
打刻の方も案外それに近い時期からVIN式になっているのでは?と思った所が、
年毎にざっくりとピックアップしてみると全然そんな事は無くて、
どうやら1985~6年近辺で切り替わっているらしいことが判明。

でね~、ここで運悪くと言いますか(苦笑)、手始めに適当に抽出してみた車両が
1986年6月の560SLで、それがVIN式打刻でその製造番号が051235だったのですが、
先日の調査の時の450SLの場合にはそれが450SLのみの累積の製造番号だったのですけれども、
85年9月スタートの560SLの製造番号がそこから1年も経たない内に5万1千番台というのは
同じ方法で与えられる製造番号としてはあり得ない数字だと気付いてしまったんですよね。

具体的なタイミングは全く判っていなかったものの、とにかくどこかの時点で
モデルシリーズ合算の製造番号になるのは判って居ったのですけれども、
このことからそれがモデルシリーズの頭からではなく、
モデルの途中でバッサリと切り替えられてしまっているんだと言う事が
判ってしまったのですよね。

これはUS仕様に限らない、全体に係る問題と言う事で、
こちらの問題の方が気になってしまったので、最初の問題は一旦脇に置いておいて、
その製造番号の振り方の切り替わりのタイミングが何時だったかを
先に調べる事にしたという訳でありました。

関連はしているものの、話はやや横道に逸れるのですけれども、
このように、モデル途中での車体番号合算化について考え始めた時に、
ふと、これって通常のMBの車体番号の場合、
製造番号がダブる可能性があるんじゃないか?と言う事に気付きました。

それを何らかの方法で回避しているのは間違いない筈、、、と考えた末、
思いついたのが下から7桁目のトランスミッション形式を示す数字が
何時の時期からか生産工場を示すアルファベットに変わったことで、
はは~ん、それをアルファベットにしたタイミングと
下6桁をモデルシリーズ合算の製造番号にしたタイミングが一緒なんだな、と気づきました。

んで、切り替わりのタイミングを調べるのに当たって、
先ず、1986年の6月に生産されたR107に5万1千番台が付くようにするには
いつから合算が始まれば辻褄が合うかざっくりと考えてみる事にしました。

仮に1983年の頭から合算が始まった場合の私式の年式識別表は

1983年 000001~016154
1984年 016155~032591
1985年 032592~051770
1986年 051771~072084

となり、051235はこの1986年の範囲には入っているけど、
その中で初期の物に属してしまうのでこれはアウト。

仮に1984年頭から合算が始まった場合の私式の年式識別表は

1984年 000001~016437
1985年 016438~035616
1986年 035617~055930

となり、051235は10月頃になってしまうのでこれではタイミングが一寸遅すぎ。

故にスタートポジションはどちらの年の初めからでもなく、
83年の途中の何処かの時点だろうと思われました。

そこでアメリカの某オークションサイトで
380SLの『D』と『E』の車両を片っ端から見て行って、
プレート上のVINが読み取れるものを抽出して行ったのですが、
すると、『D』の一番最後の時期と思われる83年7月の車両と
『E』の一番最初の時期と思われる83年8月の車両を比べると
後者の方が明らかに番号が小さくなっていたので、
どうやら83年8月が合算のタイミングだと考えて良さそうだと思ったのですよね。

そこでその時期に生産されていた3車種のその年の生産台数を月割りにした物に5を掛けて
それぞれの8月から12月の生産台数を割り出してみたのですが、

280SLの1983年8月以降の台数:3393÷12×5=1414台
380SLの1983年8月以降の台数:11198÷12×5=4666台
500SLの1983年8月以降の台数:1363÷12×5=651台

という感じになり、合計6731台と言う事になったので1983年8月開始説として
次のように考えてみました。

1983年 000001~006731
1984年 006732~023168
1985年 023169~042347
1986年 042348~062661
1987年 062662~081939
1988年 081939~097280
1989年 097281~105647

因みに資料には1990年に560SLが501台造られたように書かれていたので、
当初はその分は1990年分として計上していたのですが、
調査の過程でどうもそれはオカシイと言う事が判ってきたので、
その501台は1989年分の中に含んでしまってあります。

こういう結果が出たので、改めてきっかけとなった560SLの051235が
86年のどこに当てはまるか、と言う事になるわけですが、
86年の生産台数は20314台でそれを月割りにすると1692.8台だから、6月生産分は

(42347+1692.8×5+1)~(42347+1692.8×6)=50812~52504

と言う事になるので、綺麗に当てはまるべき所に当てはまりました(笑)。

因みにこの時期を跨いで生産されていた126や123を軽く調べてみましたが、
あくまでも軽くなので月までは同じかどうかは判らなかったものの、
大体似たような時期にモデルシリーズ合算の車体番号に変わっていそうな雰囲気でした。

W126初期で車体番号の下から7桁目に0や2が入る車両がある事を
この機会に調べてみて初めて知りました(笑)。

そんな具合で、この件については一応結論には達した(ように思われた)ので
ここでようやく当初の目的に戻る事になりました。

また百台単位の車を調べましたよぉ(苦笑)。

結果、これが調べた中で、US仕様で普通の車体番号が打刻された最後の560SLのもの。



WDB1070481A036019とあります。
因みにこの黒いステッカーはエミッションコントロール情報が書かれた物で
アメリカ仕様のみに貼られているものであるかどうかは検証しきれていませんが、
アメリカ仕様である特徴のひとつであります。

んで、こちらが調べた中で、アメリカ式のVINが打刻された最初の560SLのもの。



WDBBA48D2GA036196とありますよね。

こりゃあ、結構上手い事。割合と近い車体番号どうしで見付けられたものですね(笑)。

036196が切り替わりの最初の番号と言う事もあり得る話なので
切り替わったポイントの車両が036019より後の177台のどれかであると言う事まで、
絞れたということになってしまいました(笑)。

具体的な時期ですが、
US仕様のプレートにある日付(製造日なのか出荷日なのか判りません)によると、
036019も036196も85年の9月と言う事になっていました。

一寸待てや、アンタ、さっき『G』は86年だって言うてたやん!
って言われそうなんですけど、
私もこれで初めて知りましたが、恐らくこのアルファベットが示すものって
モデルイヤー的なものなんでしょうね。

ン百台をチェックした結果から言うと、幾分まちまちではあるのですが、
大まかに各年の8月ないし9月頃から
アルファベットが翌年の物に切り替わっている感じのようです。

という訳でとりあえずUS仕様の打刻がVIN化した時期は大体特定出来たわけですが、
調査対象のアメリカの某オークションサイトで1986年のR107で検索すると
全車『G』の時期の車になっていたのですけれども、
現状その中では1985年8月の035187が最古であった中、
上の表で023169~042347としている1985年を月割りにしていくと、
その8月は034356~035954と言う事になるのでこれには上手く当てはまったのですが、
その前の『F』も調べてみると、その中で85年7月となっている380SLで
一番新しい物が034879ということになっていたので
厳密にいくなら、より微妙な調整が必要であるらしいことが判りました。

その厳密な調整の部分はとりあえず置いておいて、
このオークションサイトでの調査結果では『G』までが380SL、
『F』からが560SLと言う事で綺麗に揃っていたので
今度はR107の280SL/380SL/500SL世代から
300SL/420SL/500SL/560SL世代への切り替わりの車体番号が気になったので
今度はそれを調べてみる事にしました。

これにはEPCを利用して先ずは380SLの最後の車体番号の調査をしました。

某オークションサイトにあった380SLでは035538が最新だったので
その番号からひたすら車体番号を入力していきました(苦笑)。

念の為、036000まで調べましたが、
結果としては035788が380SLラストの車両と言う事になりました。

『G』の車両の調査をしていた中で一番古い560SLが35508だったので、
この結果には一寸愕然としてしまいました。

短い時期かもしれませんけれども、380SLと560SLって時期が被っていたんですね(汗)。

とりあえず最古の560SLの車体番号を調べるべく同様な調査を行ってみたのですが、
とあるきっかけから035011という560SLの存在を知ったので、
035000から遡っていって034300まで調べてみた結果、
034520が最古であるらしいことが判りました。

それ以上に興味深い事も判っていまして、
EPCって結構気まぐれなんですけれども時期に依ってはそれに出荷日が記載されており、
(但しその記載のある時期の中でも気まぐれに記載のない物もあったりする)
今回の調査対象にはそれが記載されていたので
それをオーダーナンバーにあるオーダー地番号と共に記録していったのですけれども、
先ずオーダー地番号に関しては私がこの境目調査で調べた車の全てが
アメリカからの注文を示す705ないし707でありました。

因みに704~706が普通にアメリカから注文された事を示す番号なんですけど、
707に関しては以前こちらにも書いたことがありますが、
ヨーロピアンデリバリープログラムと言って、
アメリカ人オーナーがドイツの工場まで出向いて車を受け取り、
その車に乗ってヨーロッパを旅行して来れるっていう制度のオーダーを示しているんですよね。

んで、次に出荷日に関してなんですけれども、
これだけ380SLの最後の車体番号と560SLの最初の車体番号が被っているにも関わらず、
380SLの最後の出荷日は85年の8月30日が最後(但し順序はバラバラ)、
560SLの最初の出荷日は85年の9月3日が最初(こちらも同様に順序はバラバラ)、、、
と言う事になっていたのですよね。

旧世代、新世代の境目で製造番号の方はごちゃまぜでも
出荷日の境目はキッチリと分けてあったという事なんですね~。

で、560SLの最初の出荷日が9月3日であった事が判明した中で、
US仕様の560SLのプレートにある日付に8月となっている物が含まれている事からして
プレートの日付はどうやら製造日である可能性が高そうだと言う事になりました。

それでね、上述した通り、
ある文献で90年に501台の560SLが製造されている事になっていた訳なんですけれども、
それについての真偽を確認するべく、
色々調べていた中で、アメリカのWIKIを見て居ったのですが、
そこでも目的としていた情報には辿り着けなかったものの、
そこに最後のR107について言及した部分がある事に気付きました。

それによると最後のR107はシグナルレッドの500SLで1989年の8月4日に製造された物で、
現在、MBミュージアムに収蔵されているとのことでした。

も~、モデル名と色と製造時期が判れば特定しやすいから、
そんな事を言われたら、最後の車体番号を調べたくなっちゃうじゃない(苦笑)。

で、上の表の1989年の097281~105647の最後の105647付近を軽く調べてみると
やはりといいますか、全くヒットせず(苦笑)。

で、適当にEPCに番号を投入していくと104955で89年の8月2日出荷の車両がヒット。

おぉ、これは近いぞと言う事で番号を進めて行ったのですが、
すぐに次の500SLには達しなかったものの、104966まで来てヒット。

ペイントコードを調べると568のシグナルレッドで、
オーダーナンバーのオーダー国番号はドイツ
(二百番台、三百番台がドイツなのですが、番号自体はドイツ国内オーダー地不明の292)で
出荷日も89年8月9日になっていたので、恐らくこれだな、、、という所でした。

WIKIに書いてあった8月4日というのは勿論誤植の可能性も否定は出来ませんけれども、
製造日がその日だったという感じなのかもしれませんね。

で、それが最後のR107だという事を確定する為に前後10台程の車体番号をチェックしたのですが、
前は全て車両がヒットし(7台の300SLと2台の420SLと1台の560SL)
逆に後ろ方向には全く車両がヒットしなかったので、
やはり最後のR107の車体番号はWDB1070461A104966と言う事で
間違いなさそうだという結論になりました。

んでね、またひとつ余談なんですけれども、
この最後のR107から遡った10台の中にあった、最後の560SLは
なんと日本仕様だったんですよね。

WDB1070481A104959がそれなので、もしその車体番号の車両をお持ちの方がいらしたら、
自分のは最後の560SLだぞ!と自慢して良いと思います(笑)。

ミュージアム所蔵車両以外では最後のM117搭載のR107ですしねぇ。
(因みにV8モデルとしてはその後に1台、イギリスオーダーの右ハンドルの420SLがあります)

でね、最後の車両の車体番号が判ってしまったとなると
上の年式判別表は書き直さなくてはならなくなるわけで、
その結果、こういう事になりました。

1983年 000001~006050
1984年 006051~022487
1985年 022488~041666
1986年 041667~061980
1987年 061981~081258
1988年 081259~096599
1989年 096600~104966

切り替え時期についてはどうやら1983年の8月頃というのには変わりがないようで、
最初の表では8月頭からで計算していましたけれども、
この感じでいくと、8月の半ば位に切り替わった感じなのではないかなぁと思われる所でした。

最後の車体番号を抑えられているので、途中に欠番などが無いと考えれば、
殆どこれで間違いない筈です。

生みの苦しみはキツかったですけれども、
こうして色々な事が判ってくると、面白いですよね(笑)。
Posted at 2025/11/15 23:05:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

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何シテル?   11/08 08:05
1962年式の220SEbクーペに乗っています。 物心ついた頃からMBファンである私が (何度も買い替え出来るご身分ではないので) 最初で最後のMBに...
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