
シムが準備出来たという事で
早速デファレンシャルギヤの調整を行いました~。
フリクショントルクの件なんですが、
1963年度版のテクニカルデータブックに書いてあった、
150kgcm~180kgcmという値について
シムの刻みが細かくも無いのに
そんな都合良くその範囲に収まる事はないだろうなぁ、、、
と思っていました。
そこで1966年度版のテクニカルデータブックの同じ項目を見てみたところ、
何故か1kgm~2kgmという値に変更になっていました。
その項目の対象には220SEbも入っているのですが、
恐らく150kgcm~180kgcmの範囲に入れるのが困難な為、
基準を若干緩くした、、、ということなんでしょうね。
故にこちらの値を『参考に』調整をする事にしました。
シムは左1.10mm、右1.15mm→左1.15mm、右1.20mm
→左1.20mm、右1.25mm→左1.25mm、右1.30mm
の順で組み替えて確認してみましたが、
最初の2回は軽く、次の左1.20mm、右1.25mmは良い感じだったのですが、
フリクショントルクの最大値がほぼ1kgmと言う感じでした。
多分その一段上にすれば最小値が2kgmを超えるだろうな、
とは思ったのですが一応確認だけしてみて、実際に思ったとおりになったので、
その下の組み合わせの左1.20mm、右1.25mmで決定と相成りました。
実はオリジナルではシムの厚みは0.1mm刻みなんですが、
それを0.05mm刻み
※で用意してこれだけ調整値の自由度が無いんですから、
最初の150kgcm~180kgcmというフリクショントルクの基準値は
どう考えても調整不可だと思うんですよねぇ…。
※品番変更で115品番になっていたのでW115用の部品を調べたら0.05mm刻みで用意されていたのでそれを利用しました。
結果的に平面研削する事になったので意味が無くなっちゃいましたが…(汗)
基準を1kgm~2kgmと考えるとして
本来は指定された範囲に平均的に入るのが本当なのだと思うのですが、
まぁ、これ以上調整出来ないのでこれでOKという事にします。
一寸妥協した感じはしますが(苦笑)
手で回した感触はとても良い感じだと思っております(笑)。
とりあえずこれで問題はひとつ解決したので、お次はもうひとつの課題である、
スリップユニバーサルジョイントのジョイントフォークと
デファレンシャルケースのクリアランス調整に取り掛かりました。
両者を組み合わせた状態で横から一番厚い2.0mmのシムを入れてみた所、
するっとすんなり入ってしまったので、
ありゃりゃ、こりゃジョイントフォークを削ってもらわにゃならんのかな、
と思ったのですが、
実際に両者の間にそのシムを入れて測定してみた所、
ラッキーな事に一番狭い箇所で0.08mm、一番広い箇所で0.10mmと
理想的なクリアランスになっておりました(笑)。
故にジョイントフォークを加工に出さなくて済みました~。
それからもう一度分解して洗浄し、再度組み上げ。
そしてデファレンシャルピンにロックピンを入れロックを掛けるわけですが、
これが前回に引き続き今回もとても苦労しました。
具体的にはポンチを使って穴が空いているロックピンの先を
膨らませてロックを掛けるんですが、
これが上手く膨らまないんです…。
一寸材質が硬すぎるんでしょうねぇ(苦笑)。
まぁ、こんなものかな、というレベルまでになった時には
ほとほと疲れ果ててしまいました~(苦笑)。
画像はロックピンを膨らませるのに使用したポンチです。
左のポンチはは今回アストロで買ってきて先端だけ落としたもの、
右のポンチは先の折れちゃったポンチをガリガリ削って
必要な形に修正したものです。
適当なポンチを使ってロックを掛ける、、、みたいな事がマニュアルに書いてあったのですが、
その適当なポンチっていうのが難しいんですよねぇ…(苦笑)。
Posted at 2009/06/21 23:29:23 | |
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