今日は一日雨でしたねぇ…。
一瞬午後からコペンさんで静岡方面でも行ってみようかと思ったのですが、
外出着に着替えるのが面倒で、結局一日家に籠って居りました(苦笑)。
さて、220君のエンジンのオーバーホールさせたモノが
使えない状態で転がっている事は以前からちょこちょこ書いては居りますが、
今日はその顛末を画像とともにご紹介致しましょう。
エンジンをオーバーホールするきっかけになったのは、
いつかやらなきゃいけないんだろうな、、、とは思っていたものの、
実はそれほど差し迫った必要を感じていたわけでは無くて、
当時勤めていた会社の関連会社でお安くOHしてくれるという話だったので
じゃあ、やってもらおうかな、、、って感じだったんですよね。
で、いざバラしてみると、ゲゲゲな状態でありました。
220はピストンリングが4本なんですけど、トップリングが全てバラバラ。
それでも4つの気筒では磨耗こそあれ、大きな損傷はなかったのですが、
2番と4番が以下のような状況でありました。
2番シリンダー
2番ピストン
4番シリンダー
4番ピストン
バラバラになったピストンリングの一部がリング溝内で暴れて
溝を広げてしまうと共にシリンダーを引っ掻いてしまったのでした。
この状態で100km/h以上の速度で巡航させてたと思うと…(汗)。
で、オーバーサイズのピストンを使用して直す事になったわけなんですが、
どれだけのオーバーサイズが必要か訊いた所、
シリンダゲージでシリンダーに出来た窪みの箇所を測ったら、
80.5㎜一寸欠けるくらいだったから、80.5㎜を取り寄せてくれと言われたんですよね。
私はそれってなんか変じゃない?と思いつつも
まぁ、私より経験のある人が言うんだから、言い方が変なだけで
80.5㎜を取れば良いんだろうな、、、と考えて取り寄せたんですよね。
でも実はそれは言葉通りに受け取っておくべき相手の勘違いだったようでして、
80㎜のボアで一方を窪みに落として測定しているわけですから、
それは窪みが0.5㎜あるという事なわけで、
実際に必要だったのは81㎜のオーバーサイズピストンだったわけなんですよね(苦笑)。
ここをずっと前から見に来て頂いている皆さんなら私のアホさ加減が判っていらっしゃると思うので
取り寄せてこのミスが発覚した時点で私に話が伝わっていれば、
きっとその6個の80.5㎜ピストンは破棄して、
新たに81㎜を6個注文し直すだろうというのは想像出来ると思うのですが、
残念ながらそのミスは私に伝えられず、
オーバーサイズでボーリングして窪みを消しきれなかった2番と4番だけ
ライナーを入れられるという中途半端な事をされてしまったわけで御座います(苦笑)。
どうしてMBが4サイズものオーバーサイズピストンを用意してOHに備えているかというと、
オーバーサイズに合わせてボーリングをすれば
その後デッキ面が荒れていたり、歪んで居なければそこを面研する必要がないので
エンジンブロックの高さを変更させなくて済むからだと思うんですよね。
一方、ライナーを入れる場合はそのライナー上面をピッタリとデッキ面に沿わせるために
どうしても面研は必要になるわけで、
エンジンブロックの高さに限度値(つまり削り量の限度値)がある限りはそれは
OH出来る回数という意味でのエンジンの寿命を短くする事になるので
それが必要となるライナー入れは極力避けて、
オーバーサイズで対応しきれなくなった時に初めてライナーを使うようにすれば、
それだけOH出来る回数が多くなるわけですからね。
まぁ、あくまで私がそう思ったという事なので
実際にこの考えが正しいかどうかは判りませんけどね。
で、2番と4番だけというのも気に入らない。
いくらブロックとライナーが密着するとは言っても
鋳込んだわけじゃない以上、100%同じにはならないだろうし、
まぁ、無視出来るほどの差にしかならないのかもですけど、
熱伝導も他のシリンダーとは違う事になりそうな気がしちゃいますからねぇ。
相手が完全な素人っていうのなら仕方ないんですけど、
一応資格も持っている人間で、しかも無駄な事を平気でするアホなんですから、
ミス発覚時に相談してくれたらよかったのにナァ、、、って思いましたねぇ。
まぁ、やってしまったからには仕方ないので、
ボーリングまで終わったエンジンブロックをいつもの塗装屋さんに持ち込んで
塗装してもらって、、、
から、エンジンを組んでもらった、、、
わけであります。
実はこれと並行して、塗装屋さんの方で、エンジンルームの、、、
というよりもスカットルから前の日陰の部分(笑)の塗装をやり直してもらっていたんですが、、、
こんな感じで、、、
塗装屋さんから戻ってくる前にこの修理屋が倒産(苦笑)。
実は私がここに修理に入れたのも多少の手助けになるかと思っての入庫だったんですよね。
その倒産のドタバタの中、エンジンを含む、預けていた部品の数々を何とか回収。
しかし、同じくOHを頼んでいたパワステのギヤボックスはバラバラで
しかも酷いバラシ方をしてあって、後で自分で組み立てる時に苦労しましたし、
リアアクスルのブッシュ交換も締めるべきネジが適切に締められていなくて、
自分でリアアクスルをOHする時にゲッてなりましたし、
終わっていない部分の仕事に対して先払いしてあったお金は戻って来ないしと散々でありました。
オマケに先払いまでして協力していたのに、
倒産した事実はそこの社長からじゃなくて、第三者から伝わるという
裏切られようだったんですよね(苦笑)。
で、車体が帰ってきてエンジンを載せたら、今度は白煙モクモク(苦笑)。
作業をしたそこの従業員、いかにも仕事が出来る感じで、
私にはとても横柄な態度を取っていたんですけど、全然仕事が出来やしない奴でした。
その時は原因が判らなくて、クレームを出す先も倒産してない中、
症状的にはオイル下がりだったので仕方なくヘッドを降ろす事にし、
原因は降ろしている途中に気が付いたのですが、
排気のバルブシールが収まるべき所に収まっていなかったのでした。
実家時代に一度ヘッドは内燃機屋さんでOHして自分で乗っけていたので、
本当はバルブシールを正規な位置に組めば終了だった筈なんですけど、
原因が判らなかった時点でバルブやその周辺の部品を頼んじゃっていた事もあり、
再度OH.。
その際に完璧を期してヘッドを面研してしまったのが運の尽き(苦笑)。
100キロ+走るとヘッドとブロックの間から水漏れが発生して
ガスケット不良かと2~3回ヘッドを降ろした後で、やっと内燃機屋さんが、
多分それが原因じゃないと思うけど、ヘッドには溶接修理の跡があったとの話を私にしたので
いやいや、それが原因でしょう、、、という事になったんですよね(苦笑)。
つまり昔、クラックで水漏れしたヘッドを溶接修理で直して止まっていたのを
面研しちゃって再びクラックに到達しちゃったって事なんだろうと思われました。
で、コレは何とかヘッドを調達しなきゃ、、、と思っていーべーをチェックすると
運よく?ドイツで中古ヘッドが見つかり、すぐに落札したのですが、
本体が確か6万円位だったところを、出品者から連絡があって、
おいおい、運賃を調べたら7万位掛かるみたいけど、どうするよ、、、とのこと(苦笑)。
まぁ、仕方ないからそれでもかまわないんで送って、、、と送ってもらったのですが、
その頃(時期の前後は一寸あやふやになってます)ふと、普段見ないヤフオクを見ると、
なんと、220のエンジンが出品されているではあ~りませんか。
しかもメチャ安。
ドイツからのヘッドより安い(爆)。
それを繋ぎで載せるか、、、と落札し、
バルブシールをヘッドを降ろさずに交換して、バルブクリアランスを調整し、
何故か半分しかタイミングチェーンが掛かっていなかったアイドラースプロケットを
正しい状態に戻すとかしましたが、
それだけでこれが調子良くて現在に至るという訳であります。
水漏れしていたエンジンはそれ以外ではとても調子が良くて、
それはその修理屋が実はチューニング屋だった事もあって、
少しだけポート加工してくれたのが効いているんだと信じ込んでいた私は
見様見真似でドイツから取り寄せたヘッドの燃焼室を磨いたり、、、
画像が見つからなかったけど、ポート研磨なんて始めちゃったりしたのですが、
それが結構大変な為、頓挫しており、
故に水漏れエンジンの方を放置する形になってしまっているわけであります。
車が調子よく動いちゃってる間はそうなっちゃいますよねぇ(苦笑)。
いい加減にやらなきゃ、、、とは思っているのですが、
そのヘッドも自分の作業が終わった後にまだOHしなきゃならない以上は
お金も掛かる事ですから、なかなか重い腰が上がらないんですよねぇ。
まったく、何時になる事やら…。