今日は早朝お散歩に出掛けようかと思って、
いつも通りに起きたのですが、どうも雨っぽい様子だったので、
帰ってきてからやる積りだった先日買って来たエンジンの分解調査を
朝から行いました。
とりあえず、ずっと回していなかったエンジンという事で、
プラグを外してシリンダ内への556投入からスタートしました。
プラグは6本とも真っ黒けでした。
お次はインジェクションポンプ外し。
燃料分配器に向かうラインを外してみると、、、
ちゃんとガソリンが残っていました。
先日、インジェクターを外した時にインジェクター側がそうだったので
想像出来る事ではありましたが、
ノズル、プランジャーの両側とも機密が保たれている証拠なのかな、、、と思いました。
細かい過程は省きますが、2個のナットと一組のボルトナットを外して
後ろに引き出すとインジェクションポンプが外れて来ます。
インジェクションポンプはZEB2KL75R11でした。
R11はマニュアルミッション用で62年~64年頃に使用された物なので
恐らくこのエンジンにオリジナルで付いていた物なんじゃなかろうかと思います。
外してからオイルの量をチェックしようとゲージ棒を抜いてみたのですが、
こんな具合に、、、
溢れる位入っていました(汗)。
このポンプにはオイルパンにオイルを戻すリターンラインがないので
ポンプでのオイル消費が少ないか、オイルの供給が過剰だとこうなってしまうのだと思われます。
供給量をコントロールするバルブでも逝っちゃってるんでしょうかね?
ここまでオイルが入るとガバナの動きに影響が出るので
不調の原因になるらしいです。
暖気中のアイドルアップ用サーモスタットがメチャ高(多分10万円以上)なので、
使える状態だといいなあとチェックしてみましたが、
ご覧の通り、、、
ロッドの先が砕けていて使い物になりそうもない状態でした(苦笑)。
因みに、このポンプはこれひとつで
エアバルブと燃調をコントロールするレバーを同時に動かしているのですが、
この一つ前の世代のZEAというタイプのポンプは
そのお高いサーモスタットを2つ使って、別々にそれらをコントロールしているんですよね(怖)。
220君がZEB世代で良かった(笑)!
エンジンにはジェネレーターも付けてもらったのですが、、、
どう考えても、こりゃ使える状態じゃないですよね。
コアとして使う位しか道はなさそうです。
クラッチカバーを外したら、
クラッチと一緒にパイロットベアリングがそのカバーと共に落ちて来ました。
恐らくインナーレースとメンドラが固着していて、
ミッションを外す時に一緒に抜けて来ちゃったんでしょうね。
その後フライホイールも取り外し。
フライホイールはスペアを持っていなかったので、これが使える状態だとイイナァと思います。
で、オイルを抜き抜き。
オイルはかなり真っ黒でしたが、容器の底にはスラッジの類いは無かったみたいです。
そしてエンジンをエンジンスタンドに取り付け。
書くのは簡単なんですけど、実はこれが一番めんどくさい作業でありました(苦笑)。
それからW/Pハウジングとサーモハウジングを外しました。
エンジンを譲って下さった方がエンジンに冷却水が残っていたけど、それがとても綺麗だった、
と仰っていましたが、本当に綺麗でした。
それからインマニとエキマニを外すと丁度お昼時になったので一時帰宅。
反対側はこんな感じになりました。
食事を終えて戻ってくるとヘッド降ろし準備に入りました。
先ずはタペットカバーを御開帳。
先日、『カムシャフトは目立った傷もなく』って書きましたけど、
この程度の小傷はありました(笑)。
まぁ、古い車のエンジンですし、こんなもんでしょう(笑)。
ってな感じでカムシャフトはそんなに悪くなかったと思うのですが、
ロッカーアームを外してみると、
こちらは結構磨耗していました。
ヘッドを降ろして、シリンダーの様子を見てからクランクを回したいと思っていたのですが、
上手い事上死点付近で止まっているピストンが無かったらしく、
クランクを一切回さずにすべてのロッカーアームを取り外す事が出来ました。
チェーンテンショナーを外し、
チェーンガイドレールも取り外し。
ここで良く判らなかったのが、この下にワッシャーを入れて嵩上げしてあった事なんですよね。
しかも、普通、こっち側にスプリングワッシャーって入れます?
嵩上げの意味も判りませんが、
何故普通のワッシャー2枚ずつにしなかったかについても不思議で仕方がありません。
そしてカムスプロケットを取り外し、
次いでMB用のピンの抜き取り工具を使って
テンショナースプロケットの軸を抜き取り、、、
奥側のスプリングを落とさないように注意しつつ、
テンショナースプロケットを抜き取ります。
そうするとタイミングケース内にある小さなヘッドボルト2本にアクセス出来るようになるので、
内外計4本の小さなヘッドボルトを取り外します。
この段階で一寸きになったのがカムシャフトの回りの重さでした。
普通ならチェーンから開放されていれば手でスルスル回る位だと思うのですが、明らかに重い。
カムスプロケットを固定しているボルトを入れてそれを工具で回して
ようやく回せる感じなんですよね。
ひょっとして、ヘッド、歪んでる?って思ってしまいました。
先程のタイミングケース内のエンジンに向かって左側のボルトがユルユルだったのも
一寸気になってしまいました。
それからメインのヘッドボルトを外し、
タペットカバーの取り付けステー3本を外してカムシャフトを後ろに引き抜きました。、、
因みにヘッドボルトを抜いたら一寸動きが軽くなったんですけど、
それでもなんだか嫌な感じでした。
それからヘッドを降ろしました。
驚いたのはヘッドガスケットの綺麗さでした。
1年位しか使っていない、、、と言ったら少々オーバーかも知れませんけど、
そう思ってしまうほど綺麗だし、形も崩れていない状態でした。
シリンダーを覗いてみると、何故か1番だけがまっ茶っ茶でした。
バルブが全開だったとかなんでしょうか?
この後、紙やすりで軽く擦ってやるとかなり綺麗にはなりましたが、
この画像で1時位の位置に見える黒点から下に掛けて液体が流れたような跡が残ってしまい、
指でその上をなぞってみると虫食いみたいに軽く窪んでいる様子でしたので
このシリンダーはボーリングしなければ使えないでしょうね。
尤も、他のシリンダーでも真ん中あたりで
クロスハッチが消えて光ってしまっているような状態になっていますから、
全てのシリンダーはボーリングしなきゃダメだと思われます。
1番のピストンを上死点まで持って来て、
そこだけピストンヘッドを綺麗にしてみると、、、
79.96の文字が現れました。
220SEbのボアは80㎜ですから、スタンダードサイズのピストンですね。
デッキ面で気になったのが、このように、、、
水路が漏れ止め剤のようなモノで3箇所もふさがっていた事でした。
同じところでヘッド側もふさがっていたので、
先の歪み疑惑の真実性が増してきました(汗)。
という訳で歪みをチェックすべくヘッドの合わせ面を綺麗にしました。
ヘッドの合わせ面の方では水路がふさがっていた他に
このように、、、
虫食いが数カ所見られたのが気になりましたが、
どうせ面研するんだから、これ位はどうにかなるだろうと思いました。
で、歪みを計るべく、合わせ面にストレートエッジをあてがい、
その下に0.07㎜のシックネスゲージをを滑り込ませると
ガバガバに通り抜けてしまいます(汗)。
しかもよくよく気が付いてみると、0.07㎜のみを持っていた積もりが、
その下に0.08㎜が重なった状態だったんですよね。
一体、どんだけ歪んでいるんだ!と思ってしまいました。
結果、合わせ面の方は長手方向の一番酷い所で、なんと0.35㎜も歪んでいました(汗)。
バルブ等が付いているので真ん中は測定出来ませんけど、
上面の方も測定してみるとこちらも一番酷い所で0.19㎜歪んでいました。
まさかこんな事態は予想していないのでデータを持って来ていませんでしたが、
これだけ酷いともはや使うのは無理だろうな、、、と思いました(泣)。
念の為にヘッドの厚みをノギスで測定してみると大体84.6㎜位。
帰宅後にデータを調べてみると新品の厚みが84.8~85.0㎜という事なので
薄い方を採用すると現状で0.2㎜ほど削られている事が判りました。
で、上下合計の面研限度を調べてみると0.8㎜で、
とすると残り合計0.6㎜までは削れる計算になるので
上手くすればギリギリ使えるかも?という感じではあるのですが、
実際にはやってみなきゃ判らないレベルでしょうね。
ヘッドが欲しくて買ったエンジンなのに、、、と思うと本当にガッカリしてしまいました。
対してブロックの方はどうだろう?と思い、そちらもデッキ面を綺麗にして、、、
測定してみました。
結果、縦方向(長手方向)が0.04㎜、横方向も0.04㎜でした。
限度は縦方向が0.1㎜、横方向が0.05㎜なので、
ブロックの方はどうやら大丈夫みたいです。
ただ、しつこいようですが、ヘッドが欲しくて買ったエンジンですから、
ブロックが良くても、、、という感じなんですよね。
まぁ、カムシャフトやフライホイール、インジェクションポンプ、インジェクターや、
メーター、モールを全てバラバラに買ったと思えば損はないんですけどね。
でも、どうしてもそれらが欲しかったという訳じゃないからなぁ…。
そうそう、歪みの問題がハッキリした頃に1本電話がありました。
電話の主はGUBグラスヒュッテの修理をお願いしている、ケアーズさんでした。
ケアーズさん、なんと盆休み中も営業されているのだそうです。
私は当然、お盆はお休みだろうと思っていましたので、
盆明けに電話を頂けるんじゃないかと思っていましたから、一寸ビックリでした。
で、用件は修理が無事に完了したという連絡でした。
営業しているからと言って、この混む時期に東京なんてとても行っていられませんから、
お盆中は当然行きませんが、
近々関東方面に行く予定はありますので、その時にお伺いしようかと思っております。
完調になったであろう、GUBグラスヒュッテとの再会、とても楽しみです♪