海外で表題の通りの珍しい車を見付けました~。
W187の220のオフナートゥーレンヴァーゲンポリツァイ(Offener-Tourenwagen-Polizei⇒OTP)です。
要は4ドアの220のオープンモデルです。
でも、カブリオレAやBのようなランドウジョイントが無い事からも判るように
詰め物の入っていない簡易幌屋根なので、
カブリオレDとはならず、オフナートゥーレンヴァ―ゲンという扱いになります。
ポリツァイは警察の意味でして、これは警察用車両だったんですよね。
170のOTPは知っていたものの、
手元の資料には写真があったのにも拘らず、
この220のOTPの存在は知りませんでした。
修行が足りませんね(笑)。
説明文にONLY 41 EVER PRODUCEDとあり、
ホンマかいな?と思いましたが、手元の資料にも総生産台数41台とありました。
戦後のMBとしては超希少車ですね(汗)。
因みに170系のOTPとしては170Dのそれが530台、
そして170Vのそれはなんと、3台しか生産されていないのだそうです。
にしても170DもVもカッコは一緒な筈ですから、
単一のボディという単位ではこちらの方が希少と言えると思います。
オープン状態を横から。
クローズド状態
ダッシュボードは、、、
特に通常モデルと大きく違う所はなさそうですが、
警察用車両という事もあり、ダッシュ上縁にある筈のウッドパネルが
ウッドではなさそうなパネルになっているように見えます。
その流れからして多分、中央のラジオはこの車のオリジナルではなく、
かつてのコレクター氏が後付けされたモノなんでしょうね。。
んで、私が気になるのは色ですね。
この車の使用目的が何だったのかは私には良く判らないんですけど、
警察車両ということで170でも220でも当時の公式フォトでは
白黒なので色は分らないものの、恐らく黒に近い濃い色で塗られているので
この車も元色は白ではなかったろうという気がするんですよね。
個人的にはこういう特殊目的の旧車は
やっぱりその時に使われていた色で仕上げてナンボだと思うのですが…。
驚いてしまうのがその価格でして、なななんと、85万ドル(汗)。
いやぁ、幾ら希少だからといってもこの値段じゃ恐らく買う人は居ないんじゃないかしら(笑)?
昔、なんでも鑑定団に170DのOTPが出た事があり、
内容は忘れちゃいましたけど、何らかのマイナスポイントになる事があったせいもあり、
えらく低い鑑定結果が出ていましたしね~。
幾ら希少だとはいえ、300S系が視野に入ってくる値段帯に入れるには
一寸弱いかな?というのがワタシの思う所でして、
通常のW187系で一番価値のある220カブリオレAの相場などを加味すると、
せいぜい日本円で3~4000万が妥当なところではないかと思うんですよね。
オープン化に伴うボディ補強などがされているのかもしれませんけど、
(ただ、フルフレームなのでされてない可能性も)
乱暴な言い方をすれば、基本、屋根をぶった切った4ドアの220で
それをメーカーが公式に作ったってだけの物ですからねぇ…。
まぁ、車屋さんは販売のプロなわけで、そのプロがイケると思っての値段設定ですから、
ひょっとしたらこんな値段で買っちゃう人も居るのかもですね~(汗)。
Posted at 2018/03/29 08:07:57 | |
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