久々にメッチャ良い220SEbクーペを見付けてしまいました。
コチラで御座います。
一瞬、ウチの220君と同じカラーかな?と思いましたが、全く違いました(笑)。
下側は158のホワイトグレイで、
屋根はコチラの画像だと良く判るのですが、、、
190のグラファイトグレイです。
実物を見たら下側の色ももっと違って見えるのでしょうね。
結構グラファイトグレイは好きな色なので、
この組み合わせも私のに負けず劣らず好いと思います(笑)。
あと、よーく見ると判りますが、
ちゃんとオリジナルのフィッシュテイルのマフラーカッターが付いています。
サイドから。
この車の一番気になる点はアウトサイドミラーなんですが、
表題にも書いた通り、1962年式であるのに、位置が1963年以降の位置になっています。
それ以上に気になるのはミラーヘッドは同じ物なんですけど、
アームの部分がグースネックになっていないんですよね。
反対側。
もう、このサイドから見た姿勢の良さでちゃんと手が入ってきているクルマか、
そうでないかが判りますよね。
それでは内装に行ってみましょう。
先ずはダッシュ正面から。
内装色はコード206のミッドブルーだそうです。
レストア車のようにビッカビカではありませんが、
オリジナル内装でこれだけ綺麗なのは一寸驚異的です。
しかも距離が極端に少ないというならまだ判りますけれども、
125700キロ走っていますからねぇ。
保管状況&手入れ次第でこれだけ素晴らしい状態を保てるんだなって感心してしまいます。
シートの状態を見てやってくださいまし。
以前から書いていますが、同じ62年式でも
ワタクシ垂涎のシートのセンター部が5山の古いタイプのシートですね。
見え方かもしれませんが、運転席のバックレストのサイドサポートが
擦れて退色しているようには見えますけれども、その他は本当に綺麗。
私だったらこの程度の退色は全く気になりませんしねぇ。
どんなにお金を掛けてレストアした内装でも
オリジナルのこの風格は絶対に出せないと思うので、
こういう素晴らしい状態の残った車両を見ると、
私のもオリジナルが綺麗に残っていたら良かったのになぁと残念に思ってしまいます。
羨ましい装備。
何と、サンルーフ付き。
しかも私の理想である、手動サンルーフ!
まぁ、雨漏りの心配とかあるので、無くてもいいかな?とは思いますけれども、
220君にあったら良かったと思うオプションの筆頭がコレですので、
このコンディションの車にこれが付いているのは反則でしょ、、、という感じですね(笑)。
屋根の内張りはこの時代のオリジナルはファブリックなんですが、
画像が暗くて一寸判りにくいものの、多分オリジナルでしかも綺麗そう。
私のなんて、買った時にオリジナルが残ってはいたものの、
小汚い上にCピラーの所で破けていましたからねぇ。
ステアリング廻り。
何か、どれもこれもホワイトハンドルって感じになってきているので、
こうして黒いハンドルを見ると、これもなかなか好いなぁって思います。
ラジオは私的にはやっぱりこのブラオプンクト(だと思う)よりもベッカーの方が良かったなぁ。
ただ、データカード上ではラジオのコードがないと思われる
(思われるというのは不明なコードが幾つかあるため)ので、
元々はラジオ非搭載車両、つまり土曜日のブログに載せた、
デリートプレートが付いていた車両だと思われます。
ダッシュ下になにやら幾つか付いてるなぁ、、、と思っていたのですが、
ワタクシ、気付いてしまいました。
多分データカードのワカランコードの一つはコレだったろうと思うのですが、
この車にはどうやらラジエターシャッターが付いているみたいです。
私が縮小しちゃっているのでこのエンジンルーム画像ではちと判りにくいかもですが、
ラジエターコアサポートの向かって右の上角の辺りに
防火壁の方向からバッテリーの左脇を抜けて1本ワイヤーが通っています。
私の車にはこんなワイヤーはありませんので、
恐らくコレがダッシュ下のどれかのノブと繋がっていて
ラジエターシャッターを作動させるようになっているのではあるまいか?と思うんですよね。
ラジエターシャッターはパーツリスト上では図が載っているのですが、
未だ実物は画像でも見た事がないので見てみたかったんですけどね。
ん?でもラジエターの下の方に何やら筒状のものが見えるなァ…。
これも私の車には無いから、ひょっとするとこれがそうだったのかしら?
パーツリストの図のイメージからすると上に巻き上がるものだと思ってたんだけどなぁ。
仕向け地コード571でスイス仕様なんですが、
これを装備しているという事は(って、付いてるって事にしちゃってますけど…笑)、
きっとスイスでも寒い地域に売られた車両なんでしょうね。
エンジンルームはそんなにビカビカではありませんけれども、
十分に綺麗で実用に使うのにはこれ以上の綺麗さは必要ないだろうと思います(笑)。
恐らくファイヤーウォールパッドもオリジナルだろうと思われ、
本当に良い管理がなされてきた車なのだろうなぁと思います。
そうそう、パワステオイルのリザーブタンクが見えませんし、
データカードのオプションコードにもそれがありませんので、
多分、この車は重ステ車だと思われます。
最後にトランク。
スペアは私のと同じミシュランXですね。
トランクルーム内も綺麗そうですね。
恐らくこれがオリジナルのトランクルーム内塗装なのだと思うのですが、
これと比べると私のはツヤツヤに塗ってもらい過ぎちゃったなぁ(笑)。
私のはどなたか前のオーナーさんの時代にそこが塗装されているらしくって、
一寸艶感のある黒で塗られていたので、今回もそれで塗ってもらったんですよね。
半艶って感じなんでしょうけれども、半艶の度合いって言うのも結構難しそうだからなぁ…。
しっかし、この車、好いですねぇ。
ウッドの種類まで合わせた内外装の色の仕様では220君の方が好みではありますけれども、
古いタイプのシートの綺麗なオリジナル内装&サンルーフに
お洒落な外装色は本当に魅力的だと思います。
少なくともこないだのオークションの61年とどっちがいい?と訊かれたら
間違いなくこちらを選びますね。
お値段、59850ユーロ。
今のレートで770万円ほどですので、これは十分納得のいく、というか、
もう少し高くても良いんじゃない?って個人的には思ってしまう感じですね(笑)。
最近、イイ物件がないなぁと嘆いていた所でしたが、
久々に、これはイイ!と唸らせて頂きました(大笑)。