220SEbカブリオレの2万6千番台の車輛が存在する事までは確認出来ました(笑)。
※なんか『8』がちと変ですが、それ以外はおかしくないし、ここを偽装しても意味が無いと思うので、多分不明瞭なのを小修正したのでしょうね。
恥ずかしながら、実はこの車自体は過去にこのブログで紹介した事のあるもので、
その車体番号もしっかりデータとして記録していたのですけれども、
その車のシートがセンター4分割だった為、
あまり意識していなかったみたいなのですよね(苦笑)。
念の為にって言って手元に集めたデータを確認していてそれに気付いたので
実はこの辺りの文章だけで2回書き直しています(苦笑)。
※そんなこんなで散々書き直しているので、このブログ自体4日位掛って書いているんですよね(苦笑)。
026883という事は順当に行くと1962年3月頃の出荷の車輛だと思われるところですが、
028777以前ですから、本来は5分割であるべきかなと思っていたんですけどねぇ。
尤もシートは確実に張り替えられている(1969年以降のパターンになっている)ので、
その際に5分割→4分割にされた可能性もないわけではないですけどね。
因みにカブリオレデビューの1961年9月頃に実際に出荷された車両が存在するのだとすると
2万0千番台前後の車体番号になると思われます。
ボディナンバーの方は10 00008なので、
※何故かこれも8が変ですが、コアサポートへの打刻もちゃんと00008になっていました。
以前の私の説が正しいならば、1962年に作られた220SEbカブリオレの
左ハンドルのMT車で8番目の車、、、と言う事になりますね。
一方こちらは今、Bonhamsに出ている右ハンドルの1962年式の300SEカブリオレ。
シートはどうやらオリジナルのままのよう(他の画像では一部破けています)ではあるものの
こちらも残念ながらセンター部は期待した5分割ではなく4分割でした。
車体番号はこうして画像で見る限り、000030に見えるけど、、、
実際には000939なのだそう。
これを私が全然知らなかった人物ですが、ピーター・セラーズという、
英国の有名な喜劇俳優の方が買われて、英国のナンバーで登録されたのが、
何と、うちの220君の出荷日の1日後だというのですけれども、
車体番号からいくと、順当に考えれば1962年4月の半ば過ぎに出荷された筈の車なんですよね。
1962年製造が間違いのない所で、ボディナンバーが22 00001であるそうなので、
こちらはひょっとすると300SEカブリオレの右ハンドルAT車の1号車なのかもしれません。
300SE2枚扉が1962年の3月のジュネーブショウデビューで
この車が4月の半ばに出荷されているとすれば、かなり初期のモデルの筈ですよね。
ここでEPCから300SE2枚扉のシートについて調べてみたら、意外な事が判りました。
どうやら300SEではクーペの方にのみ
センター5分割タイプの車輛が存在する、という事のようなのですよね。
具体的にはフロントシートAssy.の品番を調べてみたのですけど、それらには2種類あり、
一方は220SEbクーペのそれの028777以前用と
もう一方は028778以降用と同じ品番だったのですよね。
そしてそれらにはそれぞれ000609までと000610からって書かれていました。
それがクーペにだけ5分割があるという根拠は
その新しい方の品番のフットノートに021が000610から008909迄、
023が頭が無くて008909迄と書かれていた事で、
且つ、300SEカブリオレのリアシートクッションの項目を見ると、
新旧二つ(つまり5分割と4分割の)の品番が書かれては居るのですけれども、
古い方の品番を逆引きすると該当車種として112021は出て来るけれど
112023は出てこないんですよね。
(因みにその逆引きでは111023も出てきません)
って事からして、220SEbにしろ、300SEにしろ、
カブリオレにはセンター5分割タイプは存在しないのだろうという結論に達したわけでありました。
しかし、この時期の300SEカブリオレがこうして容易に見つかって、
デビューがそれより早い220SEbカブリオレのこの時期以前の車輛が、
全然見つからないというのも、どう考えても変な感じですよね。
デビューの時期は置いておいて、220SEbカブリオレと300SEカブリオレって
実は殆ど同時期に生産が始まったなんて事はないのかしら?
私が見付けた中で最古である上記の220SEbカブリオレが
丁度300SE2枚扉のデビューの頃の車輛だというのも偶然ではない気がしてしまいます。
また、EPC上で5分割が1962年3月デビューの300SEクーペにあって
300SEカブリオレと220SEbカブリオレにないって事から考えても、
どうもそんな気にさせられてしまうのですよねぇ。
※仮にその説が正しいのだとすれば、上の220SEbカブリオレは
1962年どころか同型車全体での左ハンドルのMT車の8台目の車輛ということになるのかもですね。
カブリオレのリアシートバックレストの幅がクーペより狭くなることから、
カブリオレの生産開始に合わせて、そのバランスを考慮した4分割のデザインが採用され、
その後、合理化の為に2枚扉全てにそれが採用されるようになったと考えると
私的には非常に自然な流れである感じがするのですよね。
この説を何らかの形で証明する方法がないか、一寸考えてみようと思っています。