今年も
学生フォーミュラ に行ってきました。
学生フォーミュラって何って方向け、本家の米国Formula SAERについて、全日本学生フォーミュラ大会のページより。
教室の中だけでは優秀なエンジニアが育たないことにいち早く気づいた米国は、1981年(4輪自動車生産で日本が米国を追い抜き世界一になった翌年)から『ものづくりによる実践的な学生教育プログラム』として Formula SAER (SAE International主催)を開催しました。最近ではビッグ3とSAEInternationalがコンソーシアムを組んで、100校を超える大学チームが参加する盛大かつ国際的な大会になっています。大学の80%以上では単位として認められています。会場では、多くのサポート企業のもとで、将来自動車産業のエンジニアとして活躍したい学生のリクルーティングの場としても機能しています。また、1998年にはイギリスで、2000年にはオーストラリアで同様のルールによる競技が開催されています。
これの日本版です。
このホイールを履いた姿にもだんだん見慣れてきました。
しかし、タイヤを履き替えた直後にカナダに行ってダッジチャージャーに乗りまくってしまったせいで、タイヤを変えたことによる違いが全然わからなくなってしまったのが残念。
静岡県袋井市の会場に到着。
左はOさんの車、右のNBはどなたかわかならいのですが、横に停めさせてもらいました。
会場駐車場のスポーツカー比率は高く、写真は奥からRX-8、911、S2000、BRZ。
ロードスターだけでも5台ぐらい、FDとかホンダビートとかいろいろありました。
曇天の予報が出ていたので油断していたのですが、今年も暑い!!
というわけで貴島教授率いる山口東京理科大学ですが、今年も最終日の出走ならず・・・。
(エンジンのセッティングが間に合わなくてオートクロスで必要タイムを出せなかったとか)
今回の成績は全86チーム中
コスト審査:38位
プレゼンテーション審査:49位
デザイン審査:58位
アクセラレーション:54位
スキッドパッド:43位
オートクロス:60位
だそうです。
スタビライザーが付けられてますが、これがこのサイズの車とあのコースでどんなふうに効くのか聞くのを忘れました。
マシンそのものは去年よりも格段にクオリティが上がってそうなのが見て取れ、新入生もいっぱい入ったみたいなので、来年こそはと期待せずにいられません。
こちらは初出走のインドの大学。
スタッドレスタイヤが気になって、ついつい質問してしまいました。
手作り感満点、今後に期待のマシンでございました。
プレゼン看板からして気合い入りまくりのインドネシアのスバラヤ工科大学。
スバラヤ?と聞き返したら、インドネシア第2の都市なんだとか。
年々海外の大学の参加数が増えてる気がします。
かつての常勝校、上智大学。
空力の話をいろいろ聞かせてもらい、とても興味深かったです。
(リアウイング、可変式なんですよ)
来年から空力に関する制限が増えるので、このようなウイングを付けた状態での出走は今年が最後だとか。
そして今回は残念ながらマフラーが割れてしまったとのことでした。
彼らに海外の大学のレベルを聞いてみたところ、ドイツが圧倒的とのこと。
企業の協力も手厚く、予算も日本の数倍とか。
うーむ、工業製品となるとドイツは強いですね~。
ドイツの産官学の結びつきによるインダストリー4.0なんかもすごいと思ってましたが、似たようなことが学生フォーミュラーでも起こってるんですね。
参考記事
インダストリー4.0:ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】(1/4) - MONOist(モノイスト)
インダストリー4.0:ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【中編】(1/3) - MONOist(モノイスト)
インダストリー4.0:ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【後編】(1/6) - MONOist(モノイスト)
いずれにせよ、レベルの高い大学はレベルが高いなりのメンバーが揃ってるなぁと、学生たちと話してるだけでもよく伝わってくるのでした。
というわけで、あまりに暑いので早々に会場を後にして昼食を食べに行きます。
袋井の田んぼの真中に珈琲屋さんがあったので、思わず買ってしまいました。
カーナビには蕎麦屋で登録されてましたが、カフェに変わってました。
構わず入ります。
ん? このバジルベースの冷製生パスタ、すごく美味しいじゃないですか!!
これはオススメです。
というわけで、学生フォーミュラレポでした。
あとは新型ND関連でシェアしたい記事をいくつか。
賛否両論の外装デザインについて、こんなタイムリーな記事がありました。
日本のデザインは「新しさ」にこだわりすぎる。:日経ビジネスオンライン
一部抜粋
和田:あえて一言でいうなら、日本企業が、デザインに対して「新しい」にこだわりすぎるから、ですよ。
川島:え、「新しい」にこだわるとダメなんですか?
和田:ダメですよ。「新しい」が美しいとは限らない、使いやすいとは限らない。こだわるべきは、美しいか、使いやすいか、であって「新しい」じゃない。
(中略)
和田:さらに言うと、代替わりした経営者、代替わりしたデザイナーは、前の経営者、前のデザイナーのもとで生まれたデザインを否定したがる。これがまた「デザインは新しくなきゃダメ」という風潮に拍車をかけます。これ、印象論じゃなくて、僕が散々経験してきたことです。前例否定しないと、自分の業績にならない、と思い込んでいる。経営者もデザイナーも、です。
(中略)
和田:この「A5」がモーターショーで発表されたとき、ちょっと面白いことがあったのです。
川島:何ですか?
和田:日本の大手クルマメーカーの部長が訪れて、「A5」を眺めたのち、僕にこう言ったんですね。「いやぁ、このクルマ、凄くいいけど、デザイン、古くない?」
【マツダ ロードスター新型発表】「オーナーが我々のブランドを作る」…藤原常務インタビュー | レスポンス
25年間ずっとファンでいたり、まだ(初代)NAロードスターを持ってくれている人たちというのは、たぶんマツダへの思いが一番強いわけですね。この気持ちをずっと持ち続けてもらえるような会社になりたいという思いがあって。そういう意味では、最も大事にしたいクルマであり、お客さんを大事にしたいモデル。ロードスターは、我々の心の中心にあるものだと思いますね。
----:だからこそビジネス的に難しくても、やめるわけにはいかない?
藤原:いかない! 水戸黄門の印籠みたいなもので、それをずっと経営陣に見せていました(笑)。「いいんですか? これをやめたらファンが逃げますよ。逃げたら我々がやろうとしている経営はたぶん崩れてきますよ」というのが、私がずっと言いたいこと。経営陣を脅しているわけですけど(笑)。
【マツダ ロードスター 新型発表】ワールドプレミアをファンと迎えた理由 |レスポンス
本当に25年目の誕生日に出そうというのが目標でした。でも、なかなか会社の経営がよくない時期もありまして、間に合わなくなっちゃって(笑)」と、マツダの常務執行役員 藤原清志氏は内幕を明かした。
モーターショーには間に合わない。それではどうやって公開するのか? となったとき、今回の新型ロードスターは特別な方法が採用された。
【マツダ ロードスター新型発表】ユーザーにもっとも近い自動車メーカーの開発陣は、喪章を付けて登壇 | レスポンス
じつは筆者は25年前に初代ロードスターを購入。10年を共に過ごしている。
(中略)
懇談時、主要メンバーについてはメディアの取材は禁止。あくまでファンイベントとしてのコンセプトを貫き通した。
さらにイベントが終了した際。メディアには資料が渡されたが、ファンには記念品も渡す(メディアにはなし)という徹底ぶりであった。
(おまけ)
新型ボクスターをやっつけられるロードスターを作ってみよう!(パート1)
VIDEO
古いNB8を改造して(スーパーチャージャー他、総額車体込みで5000ユーロ(70万円)以下の予算で)最新型のボクスターに勝ってみようという企画。
海外におけるロードスターの改造に関する情報が出てきて興味深かったので。
ちなみにパート2以降はまだのようです。
さて、文科省(当時)が2010年6月に発表した「
今後30年間に実現しそうな新技術 」によると、2024年には自動車はリースとかシェアがメインになってマイカーという概念が消えるってなってたんですが、いよいよ10年切りましたね。
ちなみにこの予測のヒット率は7割前後なんだそうですよ。
ホントにこんなの実現する?「未来技術予測」の的中率 | web R25
カウントダウンの始まったマイカーライフを精一杯楽しみましょう!
以上です!
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2014/09/08 01:22:05