
本当は南アルプスに登山に行く予定だったのに、台風の最後っ屁として残された
暖かく湿った空気とやらのせいで、大気が不安定となり前日の天気予報では
ほとんどの山が全滅の状態。(雨もしくは良くて曇り)
しかも大気が不安定ということから、予報ではほとんどの山岳地帯以外の地域でも「曇」か「雨」の予想。(そんなはずはないのだが気象庁もクレームが入らないよう、無難な予想をしているんじゃないかと勝手に思っている)
そして、なぜか東京都だけは晴れの予想(笑)。
東京都だけ晴れてもなぁ・・・・
というわけで土曜日は買い物したり、買った自転車(GIANT ESCAPE R3)で隣町に映画(トランスフォーマ)を見に行ったり(さわやかどころか、干上がりそうなぐらい汗かいた)、掃除選択して時間を過ごしていた。
夜に天気予報を再確認すると、静岡から長野の一部が晴れるらしいことが判明。
オッケー、ドライブコースはそれで行こう!
夜11時に車に飛び乗り、とりあえず東名高速を西へ移動。
2時に掛川の手前のSAで車中泊。
朝起きると、駐車場にシルバーのRHT発見!

勝手に横付けして写真を撮らせてもらいました。
するとニコニコしながら歩いてくる男性1名。ロードスター談義に花が咲きました。
なんと、この車は奥さんの車で(後に奥さん登場)、旦那さん自身はエイトをお持ちだとか。うっらやまし~!
空も晴れ上がってきたので、掛川で高速を降りて県道を流します。
ローカル線が走ってきたので、記念撮影。

えぇ、ローカル線と言えども、めちゃくちゃ速いです。
シャッターチャンスとか構図とか考えている間もなく、走り抜けていきます。

さて、狙い通り快晴の元、快適なドライブが始まります。
などと言っていられるのは早朝だけで、すぐに気温が跳ね上がってきます。
この辺で行く場所と言えば、、、なんとなく天竜川方面に向かって車を走らせます。

法面(のりめん、道路を作るために山を切り崩してできた崖面)をコンクリートでかためた上にコケがびっしりとついています。
そう、むちゃくちゃ蒸し暑いのです。(でも緑一色のむちゃくちゃきれいな世界です)

天竜川に注ぐ支流をいくつも越えて行きます。

天竜川に到着。独特の雰囲気を持った川です。天竜というかっこいい名前がそう感じさせるのでしょうか?

国道152号に乗ったまま、天竜川と分かれます。

国道152号線、なんかすっかり整備されましたね。

国道152号ってこういうイメージなんですけどね。
(写真では小さくて見えませんが、通行止めの看板が出てます。ちゃんと迂回路がありますけど、はじめて来たときは夜中だったこともあって、むちゃくちゃビビリました。いい思い出です)

ここなんかもすれ違い不可能な細い手堀のトンネルなんですが、すぐ横に立派な道路を建設中でした。
酷道152号と呼ばれる時代も終わるんですね。

まぁ、そうは言っても南アルプスの麓を駆け抜けるすばらしい道路であることには変わりはないのですが。
せっかくここまで来たので、山はガスってるってわかってるのに「しらびそ峠」(標高1833メートル)まで念のため寄り道。

はい。予想通りの景色でした。
晴れてると
こんなんなんですけどね~。
腹が減ったので峠の食堂に行ってみると、マスターが
「今年はもう一ヶ月も山を見てないよ。こんなの異常」
と申しておりました。
不安定な大気の馬鹿野郎!!
気を取り直して、マスターおすすめの鹿焼き肉をいただきます。

刺身でも大丈夫だという鹿肉は、やわらかくて旨味たっぷり。
おすすめですよ。

山が見れないことも確認できたので、とりあえず飯田方面に下山。
高度が下がれば、温度が上がる!
あっち~~~!
おもわずRHTのボタンを信号待ちの時に押してしまいました。
高速に乗って北上開始。
途中で空は晴れているのににわか雨(土砂降り)が降ってきました。さすが不安定な大気。
どうも、空を見ていると晴れているのは霧ヶ峰方面だけの様子。
無理に北上して曇天のままだったら洒落にならないので、ちょっと無難な選択だけど霧ヶ峰方面を目指すことにします。
(晴れてたら木曽福島から野麦峠ってのも考えたんですけどね)

というわけでビーナスラインですよ。

もう本当に、晴れと曇りの境界線上。
霧ヶ峰から次のポイントへ移動できん(笑)
せっかく霧ヶ峰でゆっくりするので、ハイキング道の入り口に車を停めて、自分の足で山を登り始めます。
この辺は湿原地帯なので泥成分が多く、革靴だと滑る滑る。

登山をあきらめていたので、自分にとっては思わぬプレゼント。

花満開! ってかんじで、車で駆け抜けちゃうにはもったいない景色です。
さて、20分ほど登ったところでようやく頂上らしき場所が見えてきました。
おっしゃ~、着いたぞ~
って、別の駐車場じゃんか!! (車山肩)
なんのこっちゃない、えっちらおっちらと駐車場から別の駐車場へと歩いただけでした。(ここからさらに上がると車じゃ行けないところへ行けるのですが、ニッコウキスゲは駐車場のあたりが一番咲いていたので、ここで満足してしまいました)

これですね。
家に帰ってから調べたら、今年は「当たり年」っぽかったのですが、最盛期は7月末だったみたいですね。しかも夕方に近くなっていたので、少し萎みかけでした。
それでもこれですから、本当の当たり年はさぞすごいんでしょうね。(2~3年周期)
ふたたび元の駐車場まで歩いて戻り、ドライブを楽しみます。

いやぁ、何度来てもいいところですね。

雲が多く、それがまたいい雰囲気。

オープンカー買ったら一度は走らないともったいない道。

標高がある程度高いので、夏でも涼しいのが最高。

不安定な大気に負けずに晴れてくれてありがとー、霧ヶ峰。
さて、ハイキングで軽く汗をかいたので、温泉を探します。
地図を眺めていると、「鄙びた温泉郷」の文字を発見。

ビーナスラインを蓼科方面に進み、奥蓼科温泉郷を目指します。

温泉郷の中で再奥にある温泉が一番いいに決まっているという決めつけで、渋の湯温泉に決定。(こう見えて「ホテル」と名前が付いてます)
いやぁ、鄙びすぎ(笑)
清潔好きな人は、卒倒しそうなぐらい鄙びてます。
私はもちろん燃えますけどね!

奥が源泉で27度。(沖縄の海ぐらいの温度です)
手前はそれを沸かしたもの。
両方かけ流しです。(源泉側は「ドバドバ」です)
そして、独り占め状態。
不安定な大気のおかげで八ヶ岳登山者(登山道入り口に位置してます)も全然いませんでした。(正確には私が入る前と、入った後にはいましたが、私が入っている間は一人きりでした)
27度の源泉は入るのに覚悟がいりますが、交互に入ると気持ちいい!
さて、夕方になったのでそろそろ帰りますか。
高速に乗るのももったいないぐらい気持ちがいい気温になってきたので、しばらく下道を走ります。

私のカーナビは2006年のデータが入っているのですが、それにも載ってない新しい道が八ヶ岳の麓にどんどんできています。
(しかも高速道路と平行に)

のんびり走るのに良い道ですよ。晴れていれば横に八ヶ岳、反対側に南アルプスです。

夕焼けとヒマワリ。(やっぱヒマワリは昼間の快晴が似合いますね)
さ~帰るぞ~
って、中央道渋滞35km、事故も加わって通過時間3時間40分!! ぎゃ~~~
ここで頭を働かせて、河口湖→富士宮→御殿場と抜けて東名高速へスイッチ。
多少遠回りだけど、この方が速いはず。
って、東名高速渋滞25km。 ぎゃ~~~
またまた頭を働かせて、大井松田から小田原へ移動。小田厚自動車道で厚木インターを目指します。
って、小田厚渋滞8km。
ま、8kmならいっか!
よくありませんでした。
事故渋滞だったらしく、まったく進みません。(高速なので逃げられない)
8km走るのに1時間以上ってどういうこと!?
しかも、不安定な大気から濃霧とバケツをひっくり返したような雷雨のプレゼント。

(ムービーで撮影して、光った瞬間をキャプチャーしました。稲妻は写ってなかったですね。残念)
結局、中央高速を直進するのとかわらない時間に帰ってきました。
(というわけで、ブログを書かずに眠ってしまいました)
不安定な大気にもてあそばれた、週末の出来事でした。