では、あらかた準備も完了しましたのでアップを開始します。(忘れない内に先に最終日分まで書いちゃいました)
すんません、今回は画像がほとんど無いです。理由は以下のとおりです。
12月28日 (1日目)
仕事終了した後そのまま出発するつもりだったので、すべての荷物(登山用ザックに旅行鞄)を持ったまま出社しておりました。
同僚の好奇の目にさらされつつ、最後のメールを出していざ出発。
駅まで歩くと予定していた電車に間に合いそうもなかったので、タクシーを使うことにしました。
交通量の多いところでタクシーを停め、トランクに荷物を放り込み、タクシーに乗り込みながら
「(でかい荷物持ちの面倒な客で、しかも近場までのちょい乗りで)すみません」
と挨拶すると、運転手も
「こちらこそすみません」
と返してくる。
なんかえらい丁寧な人の車に乗ってしまったみたい。
「えーっと駅まではどうやって行ったら・・・」
なるほど、新人さん(もしくは他のエリアの方)か。どうりで恐縮するわけだ。
自分でナビゲーションしながら駅を目指します。
途中渋滞にはまってしまい、これなら歩いた方が早かったかとちょいと焦りながらも発車2分前に到着。
と、なんか不吉なアナウンスが聞こえてきます。
「え~、京浜東北線は川崎、蒲田間で架線の
火災事故が発生し全線止まっております」
まじか!
駅員に何時ぐらいに復旧しそうか確認すると
「消化活動もして、現在最終チェック段階です。あと10分ぐらいで運転再開すると思います」
との返事。
なら、京浜東北線を使うかと改札をくぐり、プラットフォームで証拠の写真でも撮ろうとカメラを・・・・
げっ! カメラが無い!
最後に持っていた記憶ははっきりとある・・・
そう、タクシーの座席。
あわててプラットフォームの階段を駆け上がり、改札員に「出ます!」とだけ伝えて強引に改札を突破。
駅前ロータリーを探すも、私を下ろした後、タクシーがそこに止まっていてくれるわけも無く・・・
万事休す。。。
頭が真っ白になりつつも、なんとかせねばと状況を思い出す。
自分が乗ったタクシーの会社も、運転手の名前も、手がかりになりそうな物は何一つ頭に入っていない。
唯一覚えているのは、タクシーの色が黒だったということだけ。。。
ほぼ絶望状態。
運転手さんがすぐに気付いてくれる可能性も低いし、次に乗ったお客さんが持っていってしまう可能性もある。たとえ気付いたとしても、もうどうしようも出来ないでしょう。。。
ただ、今は運転再開待ち時間。それがきっかけでカメラを忘れたことを思い出したようなものだし、幸いまだタクシーを降りた駅に自分は居る。
最後の悪あがきを開始。
目の前を黒のKMタクシーが走り抜けていったので、携帯でKMタクシーの連絡先を調べ始めます。
ところが、最近の「問い合わせページ」ってなかなか電話番号を晒してくれないんですよね。
(メアドのみとか)
電話連絡、無理!
もしかしたら、私が降りたちょっと先にある、同じ駅のもう一つのロータリーで客待ちしてるかもと思い、登山ザックとでっかい旅行鞄を持っているとは思えないスピードで走る。
しかし、タクシーどころか「タクシー待ちのお客さん」が並んでいる状態。(電車が止まったのでタクシーにお客さんが流れたのでしょう)
タクシー乗り場にタクシー会社の連絡先が掲示されているかとタクシー待ちの行列に近づくと、「タクシー協会」みたいなやつの連絡先を発見!
早速電話をかけてみると
「忘れ物は別のところへ連絡してください」
との返事。
連絡先を教えてもらい、かけ直します。
名乗るのももどかしく、すぐに用件を伝えにかかります。
「すみません、カメラを忘れたんですけど!」
「はい? 電話番号間違えてません?」
「あぁぁぁ!、すみません」
なんか相当焦って、連絡先を聞き間違えた様子。
もう一度協会にかけ直して連絡先を教えてもらい、今度は間違いないように番号を入力
「ただいま大変混み合っております。しばらくしてからおかけ直し」(ピ!)
背後では電車の発車ベルが鳴っています。運転再開した様子。
というか、国際線の飛行機は待ってはくれないので、あと10分したらここを出発して特急料金払ってでも間に合わせないと。。。
その後、数回ほどかけ直すも、つながる様子無し・・・・・
目の前にヤマダ電気あるから、新品を、、、いや、それは無いか。
今回の旅行はサブカメラ(コンデジ)で撮影するか。。。
幸い、数日前にレンズ不調で修理に出してオーバーホールしたばっかりだし。
そう思いながらも、諦めきれずに忘れ物センターにリダイアルしていると、視界の片隅になんか走ってくる人が映ります。
なんだろうと思って見ると、先ほどの運転手さんが
デジカメ手に持って走って来るじゃないですか!
「こちらのロータリーにいらっしゃったんですね! よかったです!、間に合って!」
(たぶん目に半分涙を溜めながら)握手をする私。
なんと、途中でカメラに気付いてすぐにUターンし、私を降ろしたところに戻るも私が居なかったので、念のためこちらのロータリーまで確認に来てくれたとのこと。
本当にありがとうございます。○鳥さん。
このご恩は一生忘れません! (というぐらいうれしかった)
というわけで、何度も礼を言ってから別れ、早速駅に向かいます。
運転はすでに再開されており、ホームに入ってきた電車に飛び乗り、成田空港を目指します。
と、そこに車内放送が。
「本日はJR東日本、~線をご利用いただき、誠にありがとうございます。
ただいま入りました情報によりますと、○駅と△駅の間で人身事故が発生したとのことです。この電車は途中で運転を見合わせる可能性がありますことを、あらかじめご了承くださいますようよろしくお願いいたします。」
はいはい、もうなんでもござれですよ。
実際には電車は止まることなく日暮里まで走り、その後京成特急(普通のやつ)に揺られながら成田を目指したのでした。
出国手続きも年末ということもあり、そこそこ混雑しており、飛行機登場開始時刻10分前にようやくゲートに到着し、携帯電話から出発前のブログをアップしたのでした。
というわけで、今回最初のショット。
機内では隣の日本人の中年のご夫婦(私も中年ですが、50過ぎぐらい)の方とニュージーランドに関する情報交換をしながら10時間を過ごしました。
なんでも、5年前にツアーで行ってハマってしまい、以後ツアーでもう1回、さらに2回「自力」レンタカー旅行を年末に行い、今回が5回目なのだとか。
おかげでいろいろな情報を教えてもらえました。特にびっくりしたのが警察の交通取り締まりの厳しさで、ちょっとでもオーバー(10kmぐらい)していると速攻で捕まる可能性があるとのこと。特に制限速度が100kmから50kmに落ちた辺りが要注意らしい。くわばらくわばら。
あと、一昨年と去年はほとんどが曇りと雨で、正月近辺はなかなか天候が良くならないとのこと。去年に至っては、1日しか晴れず、あとは全部曇りだったとか。
私の調査では初日は晴れになりそうなものの、あとは山岳地帯が多いのと、たしかに日本海側と似ていて、すぐに曇りそうです。天候に関しては過度な期待はしないことにしました。
さて、着いたらいきなり500kmぐらい走らないといけないので、寝ておきますかね。
つづく
ページジャンプ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
9日目
10日目
11日目
12日目