Oさんにチケットを取ってもらい新型NDの発表会に行ってきました。
(正式名称 〜「マツダ ロードスター」誕生25周年記念〜 「マツダ ロードスター THANKS DAY IN JAPAN」)

午前8時前には並ばないでくださいと注意書きにあったので、8時ちょい過ぎに行ったのですが(ぴったりに到着するつもりが、東京人の私としたことが単に道に迷っただけですが)、なんかすでにえらい人出で出遅れ感満点です。
というか、平日の午前中になぜあなたがここに?という方が何名も会場にいらっしゃるわけですが、普段私が地方のミーティングなんかに行くと、「なぜ、あなたがここに?」と、よく尋ねられるのを、そっくり皆さんにお返ししたい気分です。

演出用の電波で光る装置のチェック。

ビデオ映像上映。
最後のキーメッセージは
「ロードスターは、マツダの魂です」

いよいよ新型ロードスターお披露目。
(カウントダウンして「ゼロ!」って叫んでから実車が出てくるまでが異様に長かったですよ、マツダの広報さん(笑))

ん?
ライトを小さくしたハチロクのオープン?

リアはBMWのZシリーズっぽい・・・
どうせ、他の車に似てるんならジャガーFタイプが良かったなぁ。
(リアの造形はちょっと似てますが、似せて欲しいのはフロントのほうです)
というか、マツダのロードスターなんだから、「あれに似てる」とかいうのは一切無い、個性的なデザインが良かったのですが。
うーむ、こりゃぁ、予約をキャンセルしていて正解だったかも。

というわけで、開発メンバーのトークもちょっと冷めた感じで聞いておりました。

このパールホワイトの車両、てっきりハードトップが乗っかってるのかとおもいきや、幌を閉じた状態でした。
えらい綺麗に閉じるんですね。

NCよりもショルダーラインが下がったことをインタビュアーが強調していたのには、ちょっと笑ってしまいました。
もちろん重要な要素ですけどね!

なぜか長友選手推しの最近のマツダ。
有名人が乗ってる(た)とか応援してるとか、ロードスターには正直あまり関係ないような・・・

というわけで、光の過剰演出とは反比例して、どうにも「欲しくてたまらない」と思わせてくれない発表会なのでした。
肝心な主要諸元や走り感がどうなってるかの発表も無く終了し、モヤモヤしたまま近くから見学できる時間が来るのを待ちます。
(Hブロックに座っていたので、だいぶん後の組)

と、ここで、なんとフェルディナント・ヤマグチさんによる藤原常務生インタビューが始まりました!
わお、私、この方のページの大ファンで、しかも、ここ最近のマツダのシリーズ、特に藤原常務のインタビューシリーズを、ものすごく楽しみにして読んでいたので、このプログラムは最高に嬉しかったです。
読んだことがない人はぜひ読んでみてください。
このページの4月21日「日◯車で来るとはええ度胸じゃのう」。実録、マツダ本社工場潜入から始まる一連のシリーズです。
なんか、新型ロードスター発表会に参加した人と、日経BPのインタビュー記事の読者層が重なってなかったからか、まじめに聞いていた人は少なかったのですが、いやはや今回もなかなかおもしろい話があれこれ飛び出しましたよ。
でも掲載記事編集前の生インタビューですから、もうちょっと「ポロリ」があると良かったのですが(笑)
十分にインタビューの雰囲気がわかり、藤原常務の記事通りのトークが聞けて大変満足いたしました。
聞いてなかった人のためにいくつかネタを書いておくと
「わしは1tを切らんかいとメンバーに命令を出しておる」
「私を殺しでもしない限り、NDにディーゼルを積むことは無い」
「ロードスターのプロジェクトの連中は「これでいいですか?」って許可を取りに来たから、「いいよ」って許可を出したら、「あなたはこのレベルでOKを出しちゃうんですか?」って文句を言いよる、変な奴らなんだよ。まぁ、とことんやりたいみたいなんで、好きなだけやらしてやっとるけど」
あと、個人的に心に響いたエピソードとして、
「ロードスターを降りる時は大事に乗ってくれそうな人に引き継いで!」
というのがありました。
(たぶん、後でちゃんと記事に出るんじゃないかとは思います)

というわけで、ようやく近くで見られる時間が回ってきました。
しかし、スタッフの方々が「立ち止まらないでください!」と、常に注意してくるので(前の人が詰まっていて歩けなくても、とりあえず注意され続けます)、なんか落ち着いて見られません。
いや、1000人以上の人間に次々に見せなきゃならないので、そういうオペレーションになっちゃうのはわかるんですけどね。

あれ?
もしかして、間近で見ると、けっこうかっこ良くないですかね?これ。
と、思って、じっくり見たかったんですが、スタッフに急かされて1週周ってしまったので、再びフェルディナント・ヤマグチさんと藤原常務のトークセッション後半編の方に移りました。

トークセッションが終わった時には「立ち止まってはダメな見学」が終了して自由に見て良い時間になっていたので、改めてじっくりと眺めさせてもらいます。

サイド。
フロントの一番盛り上がってる部分はタイヤのホイールハウスの真上じゃなかったんですね。
アメリカでのウケは良さそうですが、個人的にここだけは何度見直してみても好みじゃなかったです。

フロント。

正面。

リア。

ショルダーライン。

クレイモデル

内装クレイモデル
パーキングブレーキレバーは右側、パワーウインドウのスイッチはドアに来ましたね。

特徴的なボンネット脇とホイールハウスのエッジライン。

ライトまわり。
フロントタイヤがかなり外に出てるなぁと思ったら、やはりNCと横幅は同じぐらいなんですね。

リアタイヤ前方の出っ張りは女性の鎖骨を意識したとかなんとか。
というわけで、
このターンテーブル上で回転してるところの動画を見ていただければわかるとおり、けっこう複雑な造形で、間近で見ると存在感があって目を奪われる造形なんですよ。
その辺りはアテンザとかアクセラの実車が写真より良いのにすごく似てます。

最初の遠くから見下ろした時に感じたデザインに対する悪印象はどこへやら、ぎんがみ号と2台持ちが出来ないことが悔しく感じるぐらい「いいな」と思いながら帰ってきたのでした。
まぁ、でもあれです、私はロードスターを買うときにデザインで選んだことは一度も無いので(正直NAもNBもNCも私にとって世の中で一番かっこいいと思ってる車じゃないです)、肝心の走ってどうなのかのほうが断然重要なわけです。
最近のマツダの広報戦略はアテンザあたりから「出し惜しみチラ見せちょい出し戦法」を多用してますが、自分が期待して待っている新型ロードスターでこれをやられるのは微妙だなぁって感じてます。
期待を煽るにしてもそもそもの期待値が他の車種より格段に高くて、これ以上上げられないレベルに満足ラインがありますし、NDに対してはどちらかと言うと「新型はさらに良くなりそうだ」という期待感じゃなくて、全長はNA、NBとほぼ同じなのにエンジンや座席が後ろに下がり(当然重心点や運転手に対する相対的な回転の中心位置が変わりますよね)環境性能対応や外乱があるこの世の中でどこまでキープコンセプトで走り面でのロードスターらしさを守り抜けるか心配しているような心境なので(なんとまぁ、我ながら上から目線)、デザインだけ見せられて主要諸元無しじゃぁ悶々とするだけです。
というか、そろそろ待ちくたびれましたよ、マツダの広報さん!(笑)
まぁ、でも今日の開発陣の方々と直接話した時の印象や藤原常務の話を聞く限り、出来栄えは大丈夫そうですね!
ここ最近のマツダ、乗りに乗ってますし、ヒントはいろいろありましたよ。
開発の皆さんを信じて続報を楽しみにしております。
いや、情報が出揃って試乗して素晴らしい出来栄えでも、今のぎんがみ号が元気に動くかぎり買わないんですけどね・・・
うーん、でも、新型をいの一番で買う夢も捨てがたく、、、、、なんて、買う買わないで悩めるなんて、デフレが叫ばれるこのご時世になんて幸せな人生。
マツダの皆さん、悩ましいひとときをありがとうございます!

これはNDを買おうと心に決めた人にとっては、最高のお土産ですね!
以上です!