
GWはボランティアでもしようと思って居たのですが、東京都の定員は募集開始から10分で埋まったらしく、申し込み開始日の夜に申し込もうとしたら余裕で満員でした。
というわけで、いつも通り天気予報とにらめっこしながら、今年は東北方面に出かけることにしました。
5月3日(火)

前日夜に東京を出発し、郡山を過ぎたあたりで車中泊をしてから5時過ぎに安達太良方面へ向けて出発。

山形へ抜ける県道2号線から眺めた会津駒ケ岳。
県道2号線は夜間通行止めだったのでゲートがあくまで少し待ちました。

白布峠付近から眺めた飯豊(いいで)の山々。
今年こそは登りたいと思っております。

山形から新潟に入り日本海へ。(特急列車の左に少し写っているのが日本海)
笹川流れを(天気のせいでそれと気が付かないうちに)通過して再び山形県に入り、温泉を求めて宮城の鳴子温泉に浸かりました。
今年のGWは宿は予約しなくても大丈夫だと思って居たのですが、実際に探してみるとネットの旅行有名サイトではほとんど見つけることが出来ず、なんとか山形県の新庄市で予約が取れて、ほっと一安心。

本当は鳴子温泉などの観光地に泊まりたかったのですが、考えることは皆同じらしく、寸前になって一気に予約が埋まったそうです。
(鳴子は別の理由もあって埋まっていたみたいですが)
5月4日(水)
朝5時出発。

鳥海山ブルーラインでも登ってみようかと思ったのですが、山頂を起点にガスが発生しているようだったので、ゲート(夜間通行止め)まで行ってから引き返し、ピンポイントの晴れ間を探しながら付近を探索することにします。

象潟町の上郷温水路群。
大好きな風景です。
さらに県道58号線を登っていくと、中島台リクリエーションの森で冬季行き止まりとなったので、引き返す前になんとなく立ち寄ってみました。
残念ながら今年は雪が多くて、まだ散策路は開放して無いとのことだったのですが、管理人のおじさんが「ここまで来たんだったら、せっかくだから角館にでも行ってみたら?」と勧めてくれました。
(脳内で桜の名所を鹿角と勘違いしていて、もっと北にあると思って居たのですが、違ったんですね)
その後の県道探索はことごどく冬季閉鎖に阻まれ、結局国道メインで角館まで移動。
さすがに数キロ手前から渋滞が始まったので、カーナビ見つつ裏道を抜けて行くと、偶然河原の無料駐車場を発見したので、そこに車を置いて歩いて見に行きます。
到着前から天気がいまひとつな上に雨まで降ってきたのですが、歩いている途中で晴れ渡ってきてくれてよかったです。

いやぁ、桜もすごいけど、人出もすごい!
(もともと角館がどこにあるかも知りませんでしたし、どんな桜の名所かも知らなかったので、この光景を目にしたときは素直に感動しました)

携帯構えた観光客だらけなので、桜だけの撮影なんて不可能です。
空いてる角館の様子は
ポチさんのブログでどうぞ。

和式の建築と桜の木は、本当に似合いますね~。
キリタンポを焼いたものやゴマソフトを頬張りながら、ぶらぶらと歩いて行きます。

これだけの人出ですので、いろいろなことが起こります。
ちょっとした人だかりが出来てるなぁと思ったら、真ん中にはおじさんが倒れていて、警察官と若い2人の女性(観光で来ていた看護師だそうです)が介抱してました。
しばらくすると、この混雑の中に救急車が入ってきました。
無事だと良いのですが。

秋田小町な方。
駐車場に戻る前に昼飯を頂き、衛星画像を見ながら午後のコースを考えてみたのですが、どうも今日は一日天気が回復しそうも無いみたいだったので、どこかに行くのは諦めて八幡平(秋田側)に上がる場所にある民宿に予約を入れてから出発しました。
角館から少し北上したところにある仙北市西木町の道の駅に立ち寄ったところ、トイレに見事なカタクリ群落のポスターが貼ってありました。
何気なく開催期間を確認すると、なんとGWも期間内で、場所はこの道の駅のすぐ裏だとか。
こりゃぁ、見に行かなくっちゃということで、早速入園チケットを購入して会場に向かいます。(300円)

おお! これは見事!
周囲の観光客の会話から、白いカタクリがあるらしいとのことで探してみたのですが、なかなか見つかりません。

あった~! と思って、超望遠で覗いてみたら、全然違う種類でした。(アズマイチゲ
Anemone raddeana)
というわけで、カタクリの大群落をすっかり堪能してから八幡平方面を目指します。

玉川温泉に立ち寄り、無料露天風呂にでも入ろうかと思ったら、脱衣スペースも撤去されてお湯も張られてなかったので、サービスをしなくなっちゃったんですかね?
仕方無しに有料の内風呂の方に向かい、強酸性の湯にでも浸かろうかと券売機で入湯料を払おうとしたところで男性従業員が飛んできて、
「すみません、ただいま男性湯船に汚物がありまして、清掃中なんです。営業再会まで、まだしばらく時間がかかりそうなんですが・・・」
との、ことなので、諦めて他に行くことにしました。(子どもがう○こしちゃったんですかね?)
一般的な宿泊施設の外来入浴が終わりそうな時間だったので(17時)、あわてて八幡平の麓に向かい、後生掛温泉でようやくお湯に浸かることが出来ました。
(観光で行った事はあったけど温泉には入ったことが無かったんですよ)
その後予約済みの民宿に向かい、あらかじめコンビニで購入しておいた掛けうどん(冷)を食べてからパソコンを開き、明日の天気でも確認しようかと思ったら、まさかの3G(FOMA)圏外。
肝心な天気がわからなければ明日の予定が立てようも無いので、早めに寝てしまいました。
5月5日(木)

翌朝、5時に出発して、空の様子を見つつ八幡平アスピーテラインのゲート(蒸けの湯のところ)まで行き、ゲートが開くのを待ちます。
後ろの林に日光が少し当たってますが、この後本格的に曇ってきました。
ここはFOMA3G圏内だったので、さっそく天気予報を調べます。
すると、どうも八幡平にこだわるのは得策ではないことが判明しました。
塩カルを撒きに来ていた作業員の方に山頂付近の様子を確認すると、ガスっていて何も見えないとのこと。
そんな中、ゲートが開く8時半まで待ってるのも時間がもったいないと思い、場所を移動することにしました。
気象衛星画像では、雲が低すぎてどこが曇っているのかよくわからないのですが、アメダス日照データで確認すると竜飛の天気は良さそうです。たぶん高気圧が北西から移動してきているので、日本海側が最初に晴れるのでしょう。
さっそくカーナビの目的地を竜飛岬にして走り始めます。

と、その前に「ロドに見られ風呂」にひと浸かり。
いやぁ、ここはいつ来ても最高でございます。
湯船から空を見上げると徐々に晴れ間が顔を覗かせて来ました。
良い感じです。

津軽半島の根元まで来たころにはすっかり晴天になりました。

竜泊ラインもご覧の天気。
竜泊でここまでの快晴は初めてかもしれません。
いやぁ、うっすらと黄砂が舞ってるのが非常に惜しい!

さ~て、行きますよ~!

わお、新緑真っ盛り!

スタッドレスを履いて来たのを最高に後悔しました。
(これで、どこかで雪にぶちあたれば大正解だったわけですが・・・)

いや~、いつ走っても竜泊ラインは最高でございます!!

今回はいつもはスルーする展望台に登って、竜泊ラインと灯台(右端)を眺めます

竜泊名物ジェットコースターロード

日本の灯台50選、竜飛灯台

そして、竜飛灯台の先から北海道を覗いたところです。
超望遠レンズだと北海道を走る車も余裕で見えそうですね。
そう言えば、信州の野鳥観察会の方々が「渡り鳥調査中」と看板を掲げながら私と同じような長いレンズで猛禽類を撮っていたので、私も真似して撮影したのですが、肝心の鳥の名前がわかりません。
似たような長いレンズを持ってるくせに
「あの鳥は何ですか?」
という、質問ができず、結局わからないままでした。
(トビのような気がして、余計聞けませんでした)

帰りももちろん竜泊ライン。
やっほ~~~

白神爺。さん、ここ、どこだかわかりますか?

つがる市の広域農道途中の公園、桜が満開でした。
いつぞや、ここで地元のお祭りをしているときに通過したことがあった気がします。

ベンセ沼、この時期はこんな感じなんですね~。
水芭蕉がひっそりと咲いてました。(写真にちょこっと写ってる白いのがそうです)
6月の白神爺。さんのロードスター誕生日に生まれ変わった姿を見せてくれるのが今から楽しみです。
その後、鯵ヶ沢に抜けてから県道3号線で弘前に向かい始めたのですが、途中で発見した県道30号線が気になりハンドルを切ります。

お~、なかなか雰囲気の良い道じゃないですか!
白神山地を髣髴とさせるブナ林もあります。

タイトなカーブを抜けて頂上に飛び出すと、付近はちょっとしたスカイラインになっていて、白神山地が見渡せます。(写真には写っていない右手前にあります)

途中でカップルが乗った車とすれ違ったので、地元の人のデートコースなのかもしれません。

実際、北側に飛び出すと、正面には竜飛岬がとか~んと視界いっぱい広がります。
こりゃすごい。

さらに広域農道が脇へと伸びていたので入ってみます。

岩木山の頂上付近を眺めながらのトコトコドライブです。
(写真は掲載してませんが、途中かなり車が汚れるぐらい雪解け水が溜まってました。逆に言えばここを走らなければ車はピッカピカだったのですよ、白神爺。さん)

逆走する場合は、正面に岩木山の山頂を眺めながら走ることになりますね。

その後はアップルロードをゆっくり堪能しようと思っていたら、岩木山から湧き上がった雲が、あろうことか弘前方面に流れています。
こりゃまずい(太陽が後少し傾いたら雲の中)ということで、あわてて弘前を目指します。

事前に目をつけていた河原の駐車場は遥かかなた手前から大渋滞だったので、思い切って弘前城に近づいたら、駐車場の呼子さんが手招きしてくれます。
タイミングよく1台分空いたらしく、ひょいっと潜りこめました。
さ~て、いよいよ今回の旅のメインイベント、弘前城の桜を見に行きますよ~。

って、あれ?
桜の木よりも人の方が多いような・・・・
しかも、お化け屋敷っていったい・・・・
なんかバイクとかの曲芸もやってて爆音してるし・・・・

ええええ?
ここから人を抜けば、
白神爺。さんの写真になるんですか?
いや、イメージしていた記憶と全然違う!
しかも、角館と同じで、おじさん倒れて救急車呼ばれてるし・・・・
あと1時間もしないうちに太陽が雲の中に隠れてしまいそうです・・・
弘前城見学のチケットを売っているお姉さんに
「どこに行ったら、写真が撮れますか!?」
と、テンパリつつ「ズバリそのものな質問」をしたら、案内図にボールペンで印をつけてくれながら、人気撮影スポットを数箇所教えてくれました。
というわけで、チケット売り場のお姉さん、お勧めの撮影ポイントより・・・

おおおおお、これこれ、こんな感じです!

そうそう、私の記憶ではこんな景色でした!!
いや~、すばらしい!
何が違うって、1本1本の桜がでかいんですよ。(あと、種類も多そう)

超望遠ぶらさげていたので、せっかくなので使用してみます。

ん? なんか城が歩いてきた。

あ、そっか、下に顔がついてるんだ。
流行のゆるキャラくんですね。

どこにカメラを向けても、、人を入れないで写すなんて不可能な状況でした。

特に有名な撮影ポイントは記念撮影の順番待ちをしているような状況ですので、その殺気だった感じを記録に残して先に進みます。

いんや~、すんばらし~~~。
日本人に生まれてよかった~~~。

そうそう、お堀に花びらがびっしり埋まっているところを見たかったのですが、まだ時期が早かったですかね?
(帰り際に車の中から風で溜まっている場所を発見しましたが、大渋滞の中、時すでに遅しでした)

どこを、どう切り取っても絵になります。

たまには虫の目レンズも。
(無理やり使用)

長野の高遠もすごかったですけど、ここもすごい桜の量ですね!

あ~、なるほど、この有名な景色、あの桜の中を歩けるわけだったんですね~。

久しぶりにボートに乗りたくなりました。
(こんど、空いてるときに行って、こっそり一人で全速力で漕ぎたいです)
と、半周ぐらい見て回ったところで太陽が雲に隠れてタイムアップ。

そして、夜は白神爺。さん夫妻の温かいもてなしをたくさん受けて、幸せな夜を迎えたのでした。
5月6日(金)
5時半ごろ出発。
目指すは宮城蔵王。

のつもりが、気が付いたら八甲田の山の中。
高速のインターに向かうと、正面に八甲田が綺麗に見えるのが良くないです。
あれを無視しろと言われても、そりゃぁ、無理な相談です。

やっほ~。
(って、この時期はスノーシェッドがズラーっと並んでますので、行く方は期待しすぎないでくださいね)

さらに今まさに芽吹き始めたばかりの奥入瀬へ。

車を置いて(右上)、冷たい空気の中、少しお散歩。

昔、白神爺。さんに教えてもらったファミリーキッチンのお握りと唐揚げをここで頂きます。
景色と相まってヤバイぐらい美味しいです。(※家庭料理に飢えている人にとって、ですが、東京のコンビニでこのクオリティで売ってたら大人気になるでしょうね~)

GWの奥入瀬とは言っても、早朝は空いてて良いですね~。
ブナの葉っぱは、あと2週間もすれば一気に茂って、いつもの奥入瀬に生まれ変わっていそうですね。

十和田湖畔はガスの中だったのですが、発荷峠(紫明亭展望休憩所)まで上がってくると、ガスっているおかげで白い湖を見下ろす格好になりました。

その白い湖の向こうに浮かぶ八甲田。
すごく神秘的で感動しました。

樹海ラインも白と緑のツートンでご機嫌ドライブでした。
(一台も追い抜かさなかったどころか、一台ともすれ違わなかったような・・・)
あ、途中に道の駅ができたんですね!(前からありましたっけ?)
では、いざ宮城蔵王へ!

の、前に岩手山につかまりました。
美しすぎるのは罪ですね。

お~~、芭蕉沼に水芭蕉咲いてるの初めて見た!
(当たり前じゃんって思うかもしれませんが、今まで咲いているところを見たことがなかったんですよ。これ、超望遠で撮ってますから、かなり奥に咲いてるんです。普通に走ってたら見逃すと思いますよ)

八幡平樹海ライン。
雪がまだまだ残ってますね~。

やはり八幡平は晴天に限ります。

こんな雪の回廊状態がまだ残っているとは思いませんでした。

今日はとにかく空気が澄んでいて遠くまで見わたせます。

超望遠で鳥海山を覗いたところです。
来る途中の工事現場のおじさんたちが、鳥海山が見えるってはしゃいでいたのが微笑ましかったです。

ここが一番雪深い場所でしょうか。6mはありそうです。(アスピーテライン)

八幡平、堪能しました!
って、しまった、藤七温泉に入ろうと思ってたんでした・・・

というわけで、ポチさんお勧めのソフトをパクつきつつ・・・・
(練乳アイス好きにはたまらない味ですね)

秋田駒の麓にやってきました。

こちらの水芭蕉もお見事!

男性陣はあの山を見て、10人中10人が「おっ○い山」と名付けることでしょう。
そう、乳頭山です。
みんな大好き秋田乳頭温泉です。
日帰り入浴受付締め切りギリギリに飛び込んだので、芋洗いになることもなく、のんびりと入ることが出来ました。
というわけで、宮城蔵王はすっかり諦め、秋田の下道探検を続けます。
南下していくと桜祭り真っ盛りの角館に吸い込まれそうになったので(角館がハブになっていて、周辺の国道がここに集中するのです)、脇へと伸びる県道に逃げたところ、「抱返り渓谷」なる看板が出ていたので、少し気になって入っていきます。
駐車場に停めて歩き始めたのですが、どうやら渓谷から一番遠いところに停めてしまったようです。
(そこにおみやげ物屋さんがあるせいか、その駐車場に誘導されるように案内看板が出てます)
それはともかく・・・・

抱返り渓谷、想像を遥かに超えたスケールです。(川は左下)
(あまりに急峻な渓谷なので、すれ違うとき抱き合ってすれ違って、そのあとお互い振り返ったから、その名が付いたのだとか)
田沢湖クニマス全滅のきっかけにもなった玉川中流に位置するだけあって、息を呑むようなコバルトブルーの水が流れています。

新緑も相まって、本当に美しい!

ほんと、日本には絶景ポイントがまだまだあるもんです。
(秋に角館とセットで観光する定番の場所らしいですが)

回顧ノ滝。(みかえりのたき)
ものすごい水しぶきで、近づくと全身ずぶ濡れになります。

往復1時間ちょい、良い運動になりました。

首筋に落ちてきた、若葉色の蜘蛛君。
というわけで、日が沈んできたのと、土日は天気が良くなさそうだったので東京に戻ることにしました。
以上です。