最近は車いじりばっかりだったので、今日は久しぶりにバイクで遊ぼうと思いました。
まず問題が発生、ストリート用?で愛用していたアルパインスターのブーツが破損しています。
修復困難なので、レースで使用していたSPIDIのレーシングブーツを引っ張りだして来ました。
ブーツの傷跡を見ていたらなんだか懐かしくなってしまい、ツナギも引っ張りだしました。
膝を擦ると遅くなるからやめろとよく怒られましたが、まだ小僧だった自分はよく擦って走っていました。
さすがにレース用のツナギを公道で着るのは恥ずかしいので、ブーツだけ履きます。
ジーパンで隠せばあまり違和感が無いかも?
そんなこんなでバイクに乗ろうとしてみると、セルが全く反応しない。
放置してまたバッテリー上がったか~と思いながらキックでエンジン始動。リッターエンジンのキックは疲れます。
暖気している間にチェーンに注油。
暖まって膨張し適正になる鍛造ピストンが組まれているので、暖気はちょっとシビアです。
そこら辺をひとっ走りしましたが、40年前のカワサキZは相変わらずクセが強くていいエンジン音、最高です。
もっと走りたいと思いましたがどこへ行っても渋滞…
油温がどんどん上がり、空冷エンジンには厳しいので少し走って帰宅しました。
家に着いて試しにセルを回してみると、まだ反応なし。何かおかしいと思い調査を開始。
色々調べてみた結果、レギュレーターが不良のようです。異常電圧で他の電装品にも被害が広がるから交換しないと。
バッテリーもダメージを受けていると思われるので外します。
せっかくバラしたので、他にもメンテしました。プラグの焼けをチェックして…
さきほどの走行フィーリングやアクセルレスポンスを参考に、キャブのセッティングを出しておきます。
キャブセッティングをしていると、色々と思い出します…
まだ20歳の時にヤマハの単気筒、SR500に乗っていて、当時住んでいた町のバイク屋にキャブセッティングの依頼をしてみたら、
「道具貸してやるから自分でやれ!」
と言われて始めたのがきっかけでした。
初めはなんだこのバイク屋…と思いましたが、店に沢山置いてあったレース仕様のCB72を見て、ただ者ではないバイク屋だと感じました。
お金も無かったし、何とか技術を盗もうと思って休日になるとそのバイク屋に入り浸り、アドバイスを受けながら何度もセッティングを繰り返しました。
だんだん良いセッティングが出せるようになってきて、
「コーヒーおごってやるから他の客のもやってみろ!」とオヤジに言われるようになりました。
そのオヤジはタイムトンネルという旧車レースでメカニック兼ライダーとして結果を出していたプライベーターで、後にそのオヤジの作ったレーサーに乗り、一緒にレース参戦をすることになります。
後に聞いた話だと、オヤジは老眼でジェットの番手が見えなくなり、キャブセッティングを誰かに頼みたかったらしい(笑)
その後SRからMk2に乗り換え、モリワキのチタンマフラーを入れたいと言った時には、
「お前には10年早い!これでも使ってろ!」と言われてコーヒー1本で付けてくれた、KERKERの鉄マフラー。ステーもワンオフで作ってくれました。
1980年のAMAスーパーバイクで、エディーローソンが乗るMk2が使っていたのと同じマフラーです。
自分には「余りもんだからくれてやる」とか言ってたけど…
AMA好きのオヤジが、アイツのMk2にはKERKERしかねーだろ!と言ってこっそり用意してくれていたと他の人から聞きました。
錆びるたびにオヤジが塗り直してくれていたので今でもキレイです。
まだ早いと言われてから10年たったから、今ならチタンマフラー入れさせてもらえるのかな?
でも、今でもこの鉄マフラーは1番気に入っているパーツです。
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2018/04/30 18:14:54