鹿児島県の左と右の半島をめぐる旅（終章・福岡へ）

昨日アップした「右の大隅編の２」の続きです。

薩摩半島から大隅半島へ、九州島最南端の航路「山川フェリー」を使って渡り、大隅半島をくるっと巡って鹿屋市に入って夜の街を堪能した…あとの続きの話になります。

5月4日の朝は、なかなかに素晴らしい「ピーカン」と表現しても差し支えないくらいの好天とともに訪れました。…できれば、前の日がこの天気だったらよかったのになぁ、とちょっと恨めし気に思ったりもしましたが、それは贅沢な話だったのかもしれません。



さて、前夜にしこたま飲んでしまったので…この日の出発は遅めの午前10時。宿のチェックアウト制限時間ギリギリでの出発です。折角の天気なのに。（笑）でも、めげずに愛車とともに宿を出てすぐ、市役所脇で素敵なスポットを見かけたので、さっそく突撃してみます。



また鉄道か…とお思いの方も多いかもしれませんね。すみません。こちらの「鹿屋市鉄道記念館」は、旧国鉄大隅線の鹿屋駅跡に建っています。ちなみに、お隣の市役所本庁は、1991年に現在の「リナシティかのや」が建っているところから移転してきました。






朱色に輝く車体のキハ20が郷愁をそそります。中に立ち入れるようなので、早速中へ入ってみました。なかなかきれいな保存状態です。おもわず昭和の小中学生時代を思い出してしまいました。






お隣の展示施設のほうも、圧巻の展示内容で出迎えてくれます。実際の駅務で利用されていたであろう、細々としたアイテムがたくさんで、往時を知っている人には結構涙モノの展示です。








そうして十分に懐かしい空気に触れて満足したら、お次は青空と青い海の下で「映える」スポットへと向かいます。かつて「荒平駅」があったあたりです。市街地南部の自衛隊基地の南縁をかすめるように、国道269号線に沿って錦江湾方面に抜けていきます。





海岸べたに出たら、県道68号線でちょいと北上していきます。すると姿を見せるのが「荒平天神」です。こちらは正式には「菅原神社」といい、祀られているのは菅原道真公です。





いやー、綺麗な水辺に真っ赤な鳥居が建つ景色は、なんとも素敵♪






浜辺の先にある小高い岬の頂上に拝殿が建てられていますが、これがなかなかの急斜面。雨の日などは足元注意が必須です。また、狭いので団体客と重なったときは、結構悲惨かもしれません。タイミングを見てお参りしましょうね。（駐車場もあまりないのでご注意を！）





神社を後にして、そのまま県道68号線で北上を続けていきます。すると国道220号の旧道との交点あたりで、鹿屋の港にたどり着きます。このとき11時くらいで、お昼には少し早い時間でしたが、海鮮でも食すか！と思い立ち寄ってみることに。





しかし、なかなかの盛況ぶりです。一瞬であきらめました。（笑）



カンパチ食べたかったなぁ…。



☆ カンパチロウさんの凄さは こちら で発見～♪

で、そうなると、とっとと北上を再開して次なるお食事スポットを早く探さねばなりません。この日は連休中盤の好天です。人出があるに決まっています。（そしてワタクシは並ぶのが嫌いｗ）



そのまま鹿屋市境を超えて垂水市に入りました。国道220号はわりと快調に流れていましたが、しばらくすると混雑するように。鹿児島市方面に向かう道なので、まぁ混雑が発生するのはしょうがないですね。…とあきらめてしまうのも癪なので、途中で見かけた「薩摩明治村」の看板に引き寄せられて脇道に逸れていきます。





ここは、垂水市に本拠を置くお水屋さん（水商売…というと語弊があるかｗ）「財宝」さんが、CSRを兼ねて開設している公園と温泉の施設のようです。



「海の見える露天風呂」ののぼりがそそります。早速中へ入ってみます♪工場の脇から敷地の奥のほうへと歩いていくと、温泉の受付が見えてきました。





入湯料は390円と、非常にリーズナブルな上に、シャンプーリンスの備え付けがあってドライヤーも無料という親切設計です。これはよいですね！




露天風呂からもばっちり海が見えます。桜島の雄姿も一緒に拝めます。なんてすてきなロケーションなんでしょ。これだけ空いていることが信じられないくらいの温泉場です。



ゆったりと温まり、きれいさっぱりすっきりとしたら、温泉の少し上の高台に整備されている公園に向かいます。素敵な眺望を独り占めしながら昼食タイムといってみます。





…こんな素敵なスポットで食すのは…前の日に南大隅町辺りのストアーで買って忘れていたｗ「から揚げセット」と、昨晩酔っぱらって（なぜか）買っていたセブンの惣菜です。うーんすてき♪



飲み物は、こんな素敵な公園を整備してくれている財宝さんに感謝の意を込めて、財宝のお水です。（前日のホテルでもらったやつだということは内緒。）



眼下には、鹿児島市と垂水市を結ぶ「垂水フェリー」のターミナルである垂水港と、お昼前で混雑している道の駅「たるみずはまびら」の景色が。こちらの道の駅は昨年11月にできたばっかみたいですね。そりゃ混むわけです。





しかし、そんな混雑をよそに高台からの景色独り占めというこのシチュエーションは…もう神様からのプレゼントだとしか思えない贅沢さ♪（贅沢すぎて怖いｗｗ）





とりあえず諸々満喫できたので、あまり遅くならないうちに国道に戻りましょう。この先混雑に出くわすのは必定ですが、ほかにまともな道がなさそうなので、とりあえず国道220号で霧島市国分方面に走って行きます。桜島の姿もだいぶ大きくとらえられるようになってきました。




そのまま走り、桜島への道（国道224号）との分岐点を超え、ひたすら走ると東九州道の国分ICが見えてきました。とりあえずこのまま一般道に乗っていると渋滞が怖いので、高速道路でエスケープします。






これにて鹿児島県とは、ほぼほぼお別れです。あー楽しかったなぁ。




最後はついでに、切れかけていたお香を求めに、人吉市のゆうれい寺（永国寺）に立ち寄ってから、再び九州道で一路福岡市へと向かいます。








ただ、福岡近辺の高速道路は混みまくるのが分かっているので、南関ICから大牟田市内を経て、有明沿岸道→国道385号のいつものルートで、背振峠を超えて自宅へ。





途中、あまりにも渋滞がなくて快適だったので、佐賀県の神埼市あたりの麦畑をバックに1枚撮っちゃう余裕もありありでした。




そんな感じで、5月4日の夕方ごろに無事福岡へと帰着。この3泊4日での走行距離は「91,215 - 92,162」なので、約950キロといったところでした。





この旅で分かったことは…GW中でも鹿児島県は快適に走れますよ♪ってとこですかね。今年渋滞に辟易された方は、是非一度薩摩の地へお越しくださいな♪




あ、そうそう。忘れていました。今回の旅の道中の津々浦々にてゲットしてきたいろんな焼酎たちがこちらです。あぁ、焼酎王国万歳！



ではでは。長丁場にお付き合いいただきありがとうございました。
（了）