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2020年07月04日

川辺川ダム構想と人吉の浸水のお話

川辺川ダム構想と人吉の浸水のお話 (今回の記事は単なる恨み節です)

本日未明からの400ミリを超えるとも言われている豪雨の影響で、球磨川流域が甚大な被害を被ったことは皆様ご承知のことと思います。個人的に好きな「九州の小京都」こと人吉市の市街地が壊滅的な浸水に遭ってしまったのは、残念で残念で仕方ありません。

今回被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。




これで当面は…幽霊寺のお香も、上村うなぎの朴葉焼きも目にすることはできなさそうな気配です。1日でも早い復興を、本気で祈ります。(-人-)





30年ほど前までの考え方では想像すらできないような想定外の豪雨が頻発する昨今は、その「想定外」という名の瑕疵を反省的にとらまえて活かした、新しい基準となるべきものを真剣に考えなければならない時期に差し掛かっているといえます。きっと。





例えば10年前。

世間的には「脱ダム」の旋風が巻き起こっていて、環境保全の重要さや里山の自然や文化の貴重さが見直されていた時期ではありましたが、当然ながら同時に「治水」や「河川の安全」についても同時並行で考えていかねばならないという「思い」自体は、たいがいの方々の市民的意識のどこかにはおいてあったはずです。…でも、後段の部分については、なんだか後回しにされて雲散していた気がせずにはいられません。


(写真はwikipediaより拝借しトリミング)

ただ、当時においては「脱ダム」の考え方自体は100パーセント間違ってはいなかったというか、それを論破するだけの理論も実例も、世論の盛り上がりもひねり出すのが難しい時代でした。

しかし一方で、そのころから人吉市や周辺の球磨川流域の地域における水害に対して、喫緊の課題として真剣に考えていた方々は実際にいたのに、具体的な対策としてのなにがしかが表に出てこず、それが今回の水害を招いてしまう一因となったことには、少しだけ恨み節を吐かずにはいられません。





そしてこれは、平成21年のこと。

「脱ダム」を謳い文句に当選した熊本県知事と、国交省、川辺川・球磨川流域の首長が一堂に会して、脱ダム時代の新しい治水のあり方について意見交換する場が設けられていたようです。

その場では、当然ながら何かの結論が出た訳ではないのですが、残された議事録を読めば読むほど…治水に対する熱意を感じられず…なんだかなぁという諦観にも似た感情が湧き上がってくるのを抑えることができなくなってくるんです。

*** 長いですけど こちら に議事録有り ***

この頃のいわゆるお役人さん達は、無条件に(マスコミから)悪者仕立てされるような時代でしたから、こういう場への出席を命じられた担当者さんの心労は相当なものだったことでしょうが、きっちりと「現状」と「課題」について問題提起をされているわけです。





その必死の提起を…空中戦の連続でうやむやにしてしまった出席者の御方々には、少しだけ「代表者」として臨んだ結果の一端が今回の水害を招いたということについて、反省的にとらえていただければなぁ、と思った次第。



で、ダムが万能だという気は別にありません。

ただ、「脱ダム」に対する「次なる手」について真剣な議論が継続的に本気でなされてきたか、というところに…何となく一言申してみたくなったところでした。

m(_ _)m ナマイキイッテスミマセン




ブログ一覧 | 車じゃないのに的なネタ | 日記
Posted at 2020/07/04 22:49:33

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この記事へのコメント

2020年7月4日 23:13
こんばんは。
恐れていた事が遂に現実になってしまったかと···。

コロナ禍と災害。

球磨川(沿い)は以前から水害等が有ってますから、何かしら対策が必要だったはずで(実際、私も球磨川沿いが通行止めで何度か迂回したのを覚えてま)す。

何処で起きるか分からないからこそですが、ダムを造れば解決する(した)かは難しい処だと思います。

近年の災害自体、これまでとは変わって来ている印象が有ります。
そろそろ災害等に対する考え方を改める必要が有りそうですね。
コメントへの返答
2020年7月5日 6:20
おはようございます!!

暴れ川こと球磨川の本性見たり…というべき荒れ狂い方でしたね。雨量自体が漫画のようなとんでもなさであったとはいえ。><

ダムによる対策は、時間もお金もかかります。場合によっては、浸水地域が丸ごと移転して、放水路を作ったほうが安いんじゃないの?ということもあるかもしれません。

ますます深刻化する人口減とお金をかけた治水策の「効果」にまつわる話は、今後よりいっそう複雑怪奇なものになっていくんでしょうね。

でも、おっしゃるとおり災害の様態が変わってきているのも事実。受け入れるべきものと防ぐべきものとの、線引きのし直しをしないといけない時代なんでしょうね。
2020年7月5日 0:55
こんばんは。
大変なことが起きてしまいましたね(涙)

川辺川ダム、私の地元の八代市や人吉市は大水害に備えて建設推進だったのですが、あの民主党がひっくり返したので水害を危惧していました。
それでもまさかここまでになるとは、民主党(立憲民主党)には憎しみしか感じません。
コメントへの返答
2020年7月5日 6:28
おはようございますー。

国道219号を下って行くと拝める、あの広っろーい幅の川が溢れるイメージは、普段つきにくいですけど、人吉市のみならず下流域でもあちこちで出水したようですよね。

ほんと、被災された方にはお見舞い申し上げます。

「脱ダム」以降も、線形の改良工事や堤防のかさ上げなどを地道に進めてはいたようなんですが、やはり限界があったようですね。

大きな方針を大きなビジョンで語ることをする方々には、リスクを甘く見て脇に置いておくと全てがひっくり返ってしまうこともあるということに、もう少し真摯に向き合ってほしいと強く思います。
2020年7月5日 0:56
これから一段と温暖化が進むなかで、治水対策は重要な課題だと思います。

確かにダムによって洪水を防げた事例もあるでしょうが、ダムによる弊害も考えなければいけませんね。

ダムを作れば、周辺の生態系は死滅するし、河川の水質汚染なども発生します。

そうなれば、地元の自然料理を提供しているお店にとっては死活問題になります。

そして、いちばんの問題がダムに堆積した砂だと思います。

ダムに砂が溜まることで、河川の流速が上がり護岸を削って洪水を誘発させる危険性があります。

また、流砂がダムにせき止められることで海まで砂が到達しないので、砂浜が縮小して海岸が波の衝撃を直接受け、海岸侵食という重大な影響を及ぼしています。

このまま砂が堆積し続けると、今のダムはすべて使えなくなるという説もあります。

ダムの底に溜まった砂を排出する技術も開発されているようですが、同時にヘドロなどの有害物質も流してしまうので、なかなか難しいようです。

治水対策というのは、長期的かつ総合的な実施が必要不可欠な気がします。

ダムを作って利権が欲しい人たち…

ダムを批判して票が欲しい人たち…

こういう人たちの言葉ではなく、現場で何が起きているのかをよく考えて判断していきたいですね。

長文失礼しました(汗)
コメントへの返答
2020年7月5日 6:42
どうもでございます!

ダムは箱モノですから、どうしても運用開始後のお金もかかりますし、自然が暴れだす形や場所も様々ですから万能ではないですよね。砂やヘドロの堆積物が、ダムの洪水調節機能を低下させているのも事実です。><

よく、流域の自治体で治水対策協議会というような名前で会合を開いていますが、こと国直轄の大河のケースでは河川本体とダムと流域の支流と浸水想定地域の減災政策に統一感が生まれにくくて、ともすれば国と県と市町村で責任をたらいまわしにして問題先送り…なんてこともしばしば見受けられる気がします。(球磨川の協議会なんて…「脱ダム」宣言後10年以上経つのに、昨年出てきた話題は「ダムが無いと10年に1度の豪雨程度しか防げませんね」(超解釈)なんていうのんびりさを呈していますし…)

溜めるより流す、堤防で防ぐより遠くに下がる…みたいなドラスティックな考え方の切替えが必要なんじゃ?なんて、一人居酒屋談義を頭の中で繰り返す日々です。><

2020年7月5日 6:06
おはようございます。
民主党が与党時代に公共工事取り止めたツケが現在の被害拡大に繋がってると考えてます。
例えば筑後川、以前は定期的に川底の堆積物(川砂利)を掬っていましたが、民主党時代にその予算削られ業者は廃業し堆積物は溜まったまま、よって少しの雨で増水してしまう、という事になってます。治水や山の管理していた業者が減って、川の管理が行き届かなくなったのです。なので各地で浸水が頻発してる、勿論雨の降り方が過去と違うのもありますが、私は民主党によって日本は破壊された、と見てます。
コメントへの返答
2020年7月5日 6:57
おはようございます!!

民主党が掲げていた「コンクリートから人へ」政策は…結局は人をも疲弊させて終わった感が否めませんよね。(ただ、その背景に明らかに無駄な投資や汚職を繰り返してきた55年体制への批判があって、ああいう悲劇の政権交代を招いてしまったということも、無きにしも非ずなので難しいところですが。)

筑後川の浚渫工事がそんな状態で停滞しているとは、つゆ存ぜず。ちょっと心配ですね。今回の雨雲だって、ちょっとシベリアさんが力を抜いていたら、熊本県南ではなくて筑後や福岡辺りまでかかっていた可能性だってあるわけですし。…もはや他人事じゃないですよね。

高度成長期を通じて整備されて蓄積されてきた防災減災の資産設備を「捨てる・頼らない」といって突き放すのは簡単ですが、突き放した後の代替案は果たしてあるのか…。

せめてそれが見つかるまでは、しっかりと現実を見て舵取りしていただきたかったなぁ…。当時の民主党にはそれができなかったんだなぁ…、と。

アメリカの某紙が「ルーピー」なんて表現をしたこともありましたが、嘘じゃなかったんだな、と。><
2020年7月5日 9:40
お疲れ様です。
私が人吉🏯に訪れたのは数年前、はねだしの石垣から球磨川をチビっ子と眺めたのを想い出しました、
球磨川流域が甚大な被害をニュースで見たときは悲しくなりました、人吉市の浸水に遭ってしまったのは、私も残念です、早期復興出来ます様にお見舞い申し上げます。


しかし政治家はいつも何処を見てるのか、毎回腹立たしい事ばかり・・・
コメントへの返答
2020年7月5日 10:54
こんにちは!!

人吉の城下の眺め…きれいですよね♪どこまで復旧できるか分かりませんが、想像以上に出水の勢いが強かったようで、家は流されるは車はひっくり返るわで…現地は相当な混乱状況のようです。

しかも今夜からまた強い雨の予報が出ているという…。><;

記録によれば、平成23年以降に球磨川では大きな氾濫がおきていないようで…為政者たちは完っ璧に油断していたんでしょうね。平成18年には球磨川も、鹿児島県の川内川も大氾濫したことがあるんですが…その教訓はどこへやら、と。

言われなければ、責められなければ、改善策を講じない…なんてことであってほしくないですよね。
2020年7月5日 20:08
こんばんわ〜

九州の大雨、水害、被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

早く元気な九州に戻って欲しいです!
コメントへの返答
2020年7月5日 20:27
こんばんは!

いわゆる未曽有ともいえる痛恨の傷跡を残していった今回の大水です。もう今後同じことが起きないことを祈るばかりです!!(ー人ー)

断片的な情報しか得てないのですが、国道219号も一勝地のあたりで2車線ともえぐられたみたいで、当面迂回(…って、どこ通ればいいんだろう?)を余儀なくされそうです。><

ほんと、早期に元気な九州の様子をお届けできたら、と思います。…落ち着いて、人吉に行けるようになったら、面白いところたくさんご紹介します!!
2020年7月6日 21:29
当時、環境を守れという何とも耳に心地よい言葉に酔う心情はわかります。反対運動もあったことも事実です。しかし、政治というのは国民、県民の生命や財産を守らなくてはならない。過去幾度となく氾濫を繰り返してきた球磨川でダムに頼らない別の治水対策を講じられないまま(川底の浚渫や堤防を高くする案もあるが、浚渫しても1回の洪水で相当量の土砂が堆積してしまうことや、堤防を高くすることは幅も広げなければならず、上流から河口まで施工することは費用面からも事実上不可能に近い)一部の反対運動の声に乗せられ今回のような多大な犠牲を生んだことは、為政者としてこれらか糾されなければならないでしょう。
コメントへの返答
2020年7月7日 2:49
どうもでございます。m(_ _)m

おっしゃるとおり、数十年に一度の災害発生に対して真摯に(そしてスピード感を持って)向き合ってこなかった「ツケ」が、今回回ってきたといえますね。

球磨川流域市町村と県、国には今回の復旧対応が終わり次第急いで「次なる手」の検討を始めてもらいたいものです。…次の大雨時に何も出来ていなかったなんてことになろうものなら、それはもう人災といわれても仕方のないことと受け取られるでしょうね。><

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