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2022年09月12日 イイね!

偉人たちの足跡@薩摩半島の左側(前編)

偉人たちの足跡@薩摩半島の左側(前編)エリザベス2世が逝去された先週から、世界中が大騒ぎになってる感じの今日この頃ですね。

敗戦を経た日本がまだ世界と対等に渡り合えていない時代に女王として戴冠を受けてから70年。フォークランドやアイルランドの物理的なごたごたからECやEUを巡る政治経済的なあれこれまでを、王室という一段上がったお立場からつぶさに眺めてこられたのですから、心労もいかほどのものか…想像すらできない激動の時代を治めてこられた方との、まさしく大往生ともいえるお別れです。ご冥福をお祈り申し上げます。



で、その女王が生まれた1926年から僅かに60年ほどさかのぼると、そこはもう江戸時代の開国前夜。薩摩藩が幕府に隠れて大英帝国に19名の留学生を派遣したのがその頃。留学生たちが旅立った港があるいちき串木野市の羽島という地区にある「薩摩藩英国留学生記念館」では、イギリスで国葬が営まれる日まで半旗を掲げるというニュースに触れ、ちょっと走りに出てみたくなった9月11日の日曜日の天候は晴れ。


(画像は南日本新聞のサイトから拝借)

地理的なあれが大きいんでしょうが、薩摩藩が置かれていた鹿児島県一帯では、歴史的にエポックメイキングな海外との接触事例が多く見られます。古くは神代の神様上陸からw、種子島銃のあれとか琉球侵攻のそれとか含めて。で、ひとまず今回はザビエルのキリスト教布教のルートを辿りながら、途中で諸々寄り道して遊んでみようという流れで走り出してみます。



では、いざ出発。…なお、自宅から公道に抜けるには、ちょいと長い竹やぶ道を通る必要がありますんで、「白い嘘星」くんはいっつも泥だらけです。足回りの泥パックが捗りますww




しかして、国道3号に出たらそのまま少し北上して県道44号へ。まず最初に目指すのはザビエルが平戸に向けて出港する際に立ち寄ったといういわれのある京泊という地区です。薩摩川内市の北西部にあります。




甑島向けの高速船が着くターミナルのすぐ脇に、その足跡を伺うことができる史跡があります。





住宅街の奥の高台にあるこの史跡は、ザビエルが滞在したことを直接伝えるものではないんですが、彼の来訪から約50年後にドミニコ会の宣教師らが建てた日本で最初のともいわれる教会の跡地です。






あいにく、その後の薩摩藩における禁教政策に従って建物の資材まるごと長崎の平戸市に引っ越してしまったそうで、さしたる痕跡はないんですけど…そしてザビエルとの接点もいまいちわからないんですけど、古くから「ザビエルが京泊に立ち寄った」といわれています。





実は、ザビエルはここ京泊ではなくていちき串木野市の市来湊から船を出したという説もあって、最近の書籍ではそちらを採用するケースの方が多い気がするのは公然の秘密…。^^;




というわけで、お次はそのいちき串木野市南部の港町・湊地区を目指します。寄り道たっぷりでww





川内川を渡り、原子力発電所前をかすめて走ると「小比良池」が脇に見えてきました。ここでは県指定天然記念物のオニバスが繁茂していますんで、ちょいと眺めていきましょう。





さて、ここから先3枚ほどの写真は毒々しいので、いわゆる「ハスコラ」系の画像が苦手な方にはお勧めしませんのでスキップしてください。なお、3枚目の写真は光学+デジタルの160倍ズームで頑張って撮ったものですが…惨澹たる結果に終わりましたw





…都合10枚ほど頑張って小さな花弁の撮影を試みてみたんですが、全っ然うまくいかないので次なるスポットへと逃げだしますw





して、原発事故からの避難路としての機能も担う県道43号を颯爽と上り下りしていくと、やがて見えてくるのが例の羽島地区。冒頭で書いた留学生記念館があるあたりです。





ヴィクトリア女王時代(←この方も63年以上王位に就いてて、エリザベス2世に次いで英国歴代2位の長期政権を保ったお方)のGBNIに旅立った19名の尊顔に想いを馳せながら海の方へと歩いていくと見えてくるのが旗の掲揚台。あいにく訪問した時間帯が施設の営業開始前だったので半旗どころか何も掲揚されていない状況だったというのは…我が痛恨の極みのミス。ごめんなさいw





まぁでも、上らない太陽や果ての無い太洋が無いように、半旗を拝める機会もまたありなんと気持ちを入れ替えてさらなる南下行程へと戻りましょ♪





羽島の港から県道43号をそのまま延々と下っていくと、自動的にいちき串木野市の市街地へと導かれますんで、ずいずいっと成り行きに任せて走り続けます。




んで、成るがままに走っていくとたどり着けるのがこちらの湯処。「元祖湯」さんといって1889(明治22)年から続く「銭湯」です。入浴料は330円。






銭湯とはいえ、沸かしているお水はれっきとした温泉水。冷泉なので沸かしているというわけです。木材価格高騰のまっただ中、こんだけたくさんの薪をくべて良質なお湯を提供してくれている経営スタイルには…頭が上がりません。






無料開放されている休憩所も、いい感じに古風で癒されますー。^^





んで、1世紀以上の歴史の銭湯の妙に魅せられたら、ようやく漸うと市来の湊に向かいます。ザビエル推し/ファン/フリーク/マニアの皆様、お待たせしましたww




県民の総意なのか、県の教育委員会の意見なのか分かりませんけど、この辺りにザビエルの云々を伝えるような史跡はありません。…だがしかし、世の歴史家がこぞってそう言うのならそうなのかもしれない、ザビエルが長崎平戸への海路に出た地というのがこちらの海岸(なのかも)。



車では入ってくれるなということなので、近くの市営施設の駐車場をちょいとお借りして、いざ海辺へ。





青々とした松林をさくっと渡ると、目の前に広がるのは東シナ海の蒼色。




サビキ釣りの地元民たちが神のご加護と釣果があらんことを祈りつつ竿を垂れる風景にほっこり。




川の河口で悠々と泳ぐエイを見てまたほっこり♪(魚影分かりますかね?w




いやー、普通に長閑でいい海岸ですねぇ。^^;







という具合にザビエルが薩摩を発って平戸に向かったあたりまでの経路を辿ったところで、(書いている人の酒量がw)いい感じになってきたのでいったんぶった切ります。

引き続き、いちき串木野市の南部から日置市あたりを走りつつ、偉人の足跡と海原のすがすがしさを綴っていきますので、今しばらくお付き合いいただければ幸いの極みです♪


ではでは。^o^/







Posted at 2022/09/12 23:07:53 | コメント(8) | トラックバック(0) | 近場のちょい乗り | 日記

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