
←セ・サンク
これはカッコいい車ですよね。ちょっとアウディ・コンプレックスは感じますけど。
おっ…実に久々に、真面目な輸入車の話です。日本仕様が去年から既に発売されてたとは知らなんだ(疎っ)。で、半年以上前の「新車速報」を今頃定価で買うなと(轟沈BOOK・OFF)。
まあまあまあまあまあまあ、一度はね。
この仏蘭西は使徒浪炎製になる油気圧自動調整式懸架機構搭載車に乗ってはみたいと思っておりますが。
このシトロエン(あっさり当て字陥落)という車。
ワタクシ的にはメルセデスやBMW、VWなどより遥かに早く、幼少の頃から身近にあった最初の輸入車でございます。
友達の家にGSがありまして。
ガレージの床には、お約束のオイル染みが二つ三つ。「基地ごっこ」とかで遊ぶときは古新聞を被せて触らないようにしたもんです(;´д`)。
それから30年経ちましたが、今の「ハイドラクティブⅢプラス」は5年もしくは200000kmのメンテナンスフリーだそうで。
時代はどんどん進んでいきますな。
さてさて、GSにロータリーを積んではみたものの余りの過大投資で倒れかけたシトロエン。
時を遡る名車・DSになんと、新開発の水平対向6気筒を準備していた事は、余り知られていないでしょう。
~DSはサスペンションこそ全輪油気圧調整式を投入したものの、パワートレーンは戦前から続いた前置トランスアクスルの「トラクシオン・アヴァン」を踏襲した、新旧折衷型プロダクトでありました。
が。
本来あのスラントノーズ内には、開発主導者アンドレ・ルフェーブルの提唱した「前後重量配分2:1」を具現化するフラット6+後置トランスアクスルの、極めて先進的・現代的なFFレイアウトが納まるはずでした。
しかし、その肝心のエンジンが諸事情でキャンセルになってしまった。
やむ無くシトロエンは、旧来の「アヴァン」システムを搭載するべく、DSに大変更を加える事になるわけです。
高さと長さのある直4エンジンを後置きで納めるためにはバルクヘッドをかなり後退させなければならず、結果的に車室内までエンジンベイが食い込む形になってしまいました。
反面、トランスアクスルの前置化はホイールベースにモロに反映され、3mを軽く上回る長大さ。
とは言うものの、フレンチ・アヴァンギャルドを地で行くスタイリングに堅実な実用性を織り込んだ使い勝手の良さ、油気圧懸架とFF+ロングホイールベースが生む無敵の高速巡航性を武器に、20年近いモデルライフで133万台余を送り出す成功作になりました。
DSは他にサッシュレスドア、機械式AFSなども手掛けていますし、航空技術の転用で制動・操舵系と懸架機構の油圧共用化まで実現していましたから、仮に水対エンジンまで積まれていたら、スバルのオリジナリティなど跡形もなく吹き飛ばされてしまう所でした。
こう考えると、メルセデス以上に恐ろしい会社ですな…シトロエンとは。
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Posted at
2009/08/13 21:52:47