今でも語り種なあのクルマ

デルソルです。懐かしいですね。
'92発売。31年も経つ上に人気車とはいえず、今日時点のカーセンサー掲載数は13台。

ただ、今でも動画サイトのネタに動員されるなど、興味や関心を持たれる存在ではあるようです。

で、これは当時の某ベルノ店で聞いたお話。



「いやー、出てみたらFFでしょ。何やってんだろうなと」
「時系列で話がどんどん変わっちゃったクルマなんですよ」

「最初はボディ設計がね。『なんかミッドっぽいんだよ』って言うんですよ」

「しばらく経って今度はサス屋が、『なんかミッドじゃ無さそうなんだよなー』」

「もうちょっとしたらエンジン屋と吸排気系が「どうもFFっぽいよ？』と」

「最後に電装屋と駆動系が『うん、FFだよ！』」

最初はね、MR2対抗のコンパクトミッドで図面描き出したようなんですが、どうしたってマーケットは小さい。しかし、あれこれ思案してるうちに設計は走っていき、ボディはもう手直しできるところをとっくに過ぎてしまった。



FFクーペとしては異様に巨大なトランクスペースを確保し、定員は2名なのにゴルフバッグが4本載ります…んなワケあるかい。ボディのアウトラインは完全に2シーターですから、途中で慌てて内臓を後ろから前に移した。もう、Bピラーから前はシビックでまとめてしまうと。

まあゲーム内やチューニングショップでミッド改造したものもありますが、要は青山なり和光なりが日和ってしまった。

MRで出てれば…と思う反面、仮にそうなったらS2000をホンダが造ったかどうか？という問題も出かねないのでこの辺にしますが、迷車の陰に名車の片鱗が隠されていた？かも？？

という話でした。