
JPNタクシーに何年乗ったか。正直、業務用ツールとしては使いにくい事この下ない欠陥車ですが。
バリアフリー設計は結構ですが、タクシー運転手の平均年齢は23区でもほとんど60才近い。ノンステップバスのようにほぼ水平に載せるならまだしも、この角度では乗務員が腰をやってしまう危険性がある。
これも「法規準拠設計」らしいんですが、バスのドアだってトグルスイッチ倒したらプシューでしょ。押しっぱなし引きっぱなしじゃないと動かないって、本当に不便ですよ。
実際、福祉チャーターでもない限り、街中でいきなり「車いすそのまま載せて下さい」なんて言われることはほぼありません。そして一般営業するタクシーが福祉チャーターに駆り出されることもない。
じゃあ、JPNタクシー全車にこの使いにくいバリアフリー装備を乗せて、研修やって導入補助金出して、って実利が伴わないじゃないか。
ウチの会社のノアは可動ステップ装備で「福祉車両基準」に入ってはいますが、これが電動ではなくて
ドア開閉に連動する、ピン+スライドレール的な仕組みの「カラクリ」なので、垂直にそーっと足を乗せ下ろす分にはいいですが、通りがかりにパッと止めて駆け込んでくるサラリーマンが踏み外したりすると、それだけでどっか外れて動かなくなってしまう。
アイシンのサイトにありますが、とにかく低コストのステップをという事でブザーも鳴らず、補助照明も点いたりしないので、足が当たって初めて気づく客がほとんど。足が悪くてそぉーっと乗り降りする高齢者はよくよく見てますけど、せめて黄色の注意色のテープかペイントを施してほしいかなと。
アイシンの担当者も「子供やお年寄りには低床設計のミニバンでもフロアが高い」と言ってますし、実際こんな段差で「乗りにくいからいいわ」と下りていくジジババもいますから、社会的要請はあります。
ただ、私は対応しませんね。何故なら営利に繋がらないから。
特別装備が必要だというならエクストラを払うのが普通。しかし交通産業はそうなっていない。
JR北海道が導入しているH100形「DECMO」。この車両、巨大なバリアフリートイレユニットがスペースを食ってしまい、着席定員が36人にしかなりません。同じ両運転台車(1両でも運行可能)の旧系車=キハ40形は68席あったので、
健常者には全く利益のない新型車になってしまった。正直、福祉タクシーが認可事業としてあるわけですから、一般タクシーまでがそこに被る装備を付けて走り回る必要はないと。
だって、健常者は普通運賃を支払うわけですよ。ちゃんとお金を払うユーザーが利益を享受しえない設備を作って、ローカル線なのにイスが少なくなって座りにくい車両になるくらいならやめちまえ。事業者としてはやらない。
私はやらない、というだけです。
営業車に戻すと、ウチの職場で入れるノアはZグレードです。役員に聞くと「JPNと金額はさほど変わらない」
そうですね。この表記ならJPNとどっこい。ガソリン車なんでランニングコストはやや上がりますが、
この素っ気ない、「商用車」=やや勘違いなプロツール仕様で、ドライバーを補助するモノが何も付いてないJPNタクシーに対し
「乗用車」の仕様で作るノアは、運転支援装備が普通に設えてある。
就業環境としてはラクさが段違い。パワーもあるし、静かで走らせることそのものが楽。運転席リクライニングも普通にぶっ倒せるし。
ドンガラがデカい分洗車は手間だけど、もうJPNなんか乗る気しませんねw
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Posted at
2025/01/18 15:51:59