
こんな曲知らなかったす(・・;)
どこのマードックよ。…ったら、ウィリアム・マクマスター・マードックなんだと。
あっちゃー。
もうね、その瞬間に比較対象がジェームス・キャメロンのタイタニックですよ。
あの氷山のシーンね。
「何か見つけたか?」
「真正面に氷山が!」
「ありがとう。真正面に氷山です!」
「取り舵一杯!」
「機関停止、後進全速!」
「舵は!?」「取り舵一杯です!」
「頼む…回頭しろ…!!」
「…直進してるぞ!」
この場面の緊迫感溢れるBGがどーしても基準になるんですな。マードックが来るとなると。
映画そのものも、フィクションの恋愛話はいいとして、美術や技術考証が非常にしっかりした作品で驚いたもんですが、うーん…あれからすると出来が軽いんだよな〜。
邦人作曲家がやりがちな、変にポピュラーっぽいアレンジが散見されるし、テーマやテンポがコロコロ遷移して落ち着かない。色彩感や演奏効果を狙ったのか、やたらrit.やaccelを多用しているものの、相手が伝説のタイタニックであり、一家で4人の船乗りを亡くしてきた悲運の家系というマードック家の「宿命の重さ」があり、…そういった背景を考え合わすとちょっと軽量な作品だなと。
リバーダンスばりなアイリッシュ風にもなり切れず、ホルストやエルガーチックな大英帝国の威信ともかけ離れて果たしてこれは…なんなんだろ。
そもそも…マードック自身がね、オリンピックからタイタニックへ転属と同時に航海士長昇進のはずが、オリンピックの航海士長ワイルドが処女航海だけタイタニックを担当する事になったもんで、晴れ舞台が台無しになったばかりか…映画じゃ事実に反して拳銃自殺させられたりと踏んだり蹴ったりなワケで、なんならいっそ船長のE.J.スミスじゃいけなかったのかと。
まあ、このサイトでこの曲を知っててかつお気に入りという人はほとんど居ないと思いますが、個人的にはタイタニックの伝記を初めて読んだのが9才のワタクシ。
うるさいんですよ、このテーマに関しては。
Posted at 2013/03/05 00:47:34 | |
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