2009年01月22日
オバマさんの船出は厳しいものになったようですが。
早くもアメリカの反転攻勢は始まっておるようです。
「クリーンエネルギーモービルへのシフト」「電気自動車開発支援」を早速打ち出しました。
アメリカ政府が考えているのは、何もプリウスやインサイトに対抗する商品をビッグスリーに造らせようという事ではなく。
社会インフラに乗せた時に、より実用的・実効性を高める方策の実現なんです。
日本人は、航続距離80~160kmの電気自動車を使うに当たって、どんなインフラを考えるか。
急速充電器をあちこちに置いて、15分で80%の充電率に持っていけば実用になると思ってしまう。現にそういった形で整備も始めてしまっていますがね。
アメリカは違う。
車やメーカーは違っても、電池を脱着式に設計し、さらにその規格も揃えてしまう。電池スタンドには、予め満充電されたバッテリーを備える。
消耗した車がスタンドに入ってきたら、減った電池を充電済みの物と交換するシステムにすれば、脱着時間は数十秒で済む。スタンドにコネクタを繋いだ車が滞留する事もない。
彼らはシステム構築する上で、全体の効率を如何に向上させるかを考える。個々の車にどんな性能を与えるか、なんてものは二の次三の次です。
自動車向けの電池は特にコストが高い。特性の差もある。規格を揃えて量産すれば、より現実的な普及策につながる。そこを押さえてしまえば、いずれ右へならえの「右」に座ることができる。
この思想がある限り、アメリカの基準がデファクト・スタンダードになる。
アメリカは必ず再起するでしょう。そして日本は相変わらず、レールの幅を決める立場にはなり得ないのです。
首相の手記を誰が書いたのか、ゴーストライター任せじゃないのか、なんて下らない事を、予算委員会の席で長々追及してるような人間に、野党第一党の副代表が務まるくらいですからね。
何が国民生活が第一かと。

Posted at 2009/01/22 21:08:03 | |
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