
←ピーター・ハクソーゼン、イーゴリ・クルジン、R・アラン・ホワイト共著 「敵対水域」より。
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テポドン2号の試射=本番という、政治的にも技術的にも乱暴極まる愚挙が間近に迫って参りまして。
Wikiで「手砲貪」…もとい「テポドン」を調べてみると、これが驚愕すべき代物でございました。
そのアーキテクト・プラットホームはなんと、旧ソビエト海軍の水中発射型弾道ミサイルRSM-25。
こいつを技術者ごとパクったそうでございます。
新潮の広告で「燃料のヒドラジンって劇物ですよ」とありまして、まさかと思ったらそのまさか。
しかしヒドラジンだけが問題なのではありません。
日本製ロケットH2aの燃料は、液体酸素+液体水素を使っています。2液反応型の一般的なものです。
テポドンの場合、ヒドラジンに対する反応剤は四酸化ニトロゲン。
ロシア人の考え方と言うのは非常にシンプルで、「一旦反応始めたら、後は照準通り飛べば良いんだろ」
しかし、この2つの化学物質に水が混じると、強腐食性の硝酸が出来てしまいましてね。
そういうものをあろう事か、水中の潜水艦にしまっておいてブッ放すとはこれまた乱暴な。
実際、このプロセスを点火前のミサイルでやってしまった潜水艦が一隻沈んでおります。
さて、そこで不安なのは我が日本。
こんなロケットが、上昇途中でなにか良からぬコトを起こして、燃料抱えたまんま落ちてきたら。
大変ですよ。海に落ちても、山に落ちても。水と混ざっちゃいけないんですから。
硝酸てのは、吸い込むと肺の奥の粘膜まで焼損させるそうでございます。鼻じゃありませんよ。肺ですよ。
池や川に落ちたり、地上落下で消防隊が放水なんかしたらそれこそ阿鼻地獄です。
もう6カ国も時間ばかり無駄にして埒開きませんし、外貨も食糧もロクにない癖にグダグダごね倒してその都度面倒いですし。いっそあんなものトマホークかなんか撃ちk(外務省アジア大洋州局検閲削除)

Posted at 2009/04/02 13:25:39 | |
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